» マンション市場の観測

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毎度同じことで恐縮ですが・・・暑いですね。
「もう勘弁してくれよ」といいたくなります。
しかし・・私はどういうワケか、冷房が好きではありません。
なるべくクーラーのスイッチを入れずに過ごそうとするのですが、
さすがにそれではグッタリして、人間として機能しなくなります。
しかたなく、ここんところはあの文明の利器のお世話になっています。

でも、よーく考えてみれば、昔はあんなものはありませんでした。
私の子どもの頃は、クーラーのある家は「うわ、お金持ち」という感じ・・・
社会人になって一人暮らしになりましたが、はじめの数年はクーラーなし。
私が冷房付きの住まいで暮らしだしたのは、やっと20年前です。

子どもの頃の冷房経験が貧弱なせいか、どうもアレが苦手。
遠い日々、まだ会社に勤めていた時には勝手なことができませんから
一日中冷房がキンキンに効いているオフィスにいました。
若造なんで文句も言えません。でも、イヤでした。
自分の会社を作って社員を雇うと、これまた勝手なことはできません。
仕方なしに適度に冷房を入れていました。
今は・・・ひとりの事務所なので、一日2-3時間程度。
それも7月に入ってからです。

日本の鉄筋コンクリート造の建物というものは、
エアコンがあることを前提に作られています。
昔の日本家屋みたいに、風がスースーと抜けるようにはできていません。
もし、エアコンがなければ大変なことになります。
夏はサウナのように蒸し暑い空間で過ごさなければ・・・
「エアコンなしでマンションなんかには住めないよ」
と、誰でも考えますよね。
でも、こういうのはアタマの固い方の発想。
実は、鉄筋コンクリートのマンションでも、
エアコンを使わずに快適に暮らす方法があったりします。
このブログでも何度か紹介している、東京都板橋区のリブランという会社
エアコンに頼らないマンションでの暮らし方を提案しています。
かなりユニークですね。
そして、そういうライフスタイルに対応していたマンションを作って
一般の方々向けに分譲しているのです。
東武東上線という、狭いエリアが事業の中心なので
あまり世間で広く知られてはいません。
でもまあ、ああいうスタイルがあっていいと思いますし、
冷房嫌いの私からすれば「がんばってね」と応援したくなります。

さて、今日の本題はもう少し暑苦しい内容です(笑)。

このクソ暑い中、私は毎日何をしているかというと、主に2つ。
1 J-REITについての調査・研究
2 マンションレポートの更新


J-REITというのは、世間では「リート」と呼ばれているもの。
日本語で言うと「不動産投資信託」と呼ばれています。
なんで私がそんなものを調べて研究しているかというと、



この「日経マネー」の連載記事を書くためなのです。
前から、その基本的な仕組みについては一応知っていました。
そして、今はかなり「買い時」だな、
という漠然としたイメージを抱いていたのです。
そこで、日経マネーの読者に対して「不動産屋」的な視点で見た
J-REIT銘柄の選別法をご紹介すべく、さらに深く理解しようと考えたワケです。
幸いにして、望むべくないほどに適任の「指導教官」が、
私のリート研究を多角的にサポートしてくれています。
彼に導かれて、私の知覚が最短距離でリートの深部へと進んできました。

最初は半ば義務的に始めた研究も、今は自分の興味と好奇心がエンジン。
さらに、研究し始めて気づいたのですが、
J-REITには驚くほどの情報開示義務が課されているのです。
すなわち、運用不動産の取得価格はもちろん、入居率、諸経費、
半年毎の鑑定評価額など、実に細かなところまで開示されています。
変な話、投資用不動産の実物を購入する際でさえ、
ここまで資料がそろっている場合は少ないのではないでしょうか?
それでいて、投資利回りは銘柄にもよりますが5-6%程度。
一口数十万円で買え、ネット証券を利用すれば手数料も僅か。
大枚なお金で新築のワンルームマンションを買うよりも
はるかにお手軽に「ミドルリスク、ミドルリターン」という
不動産投資のメリット(?)を味わえます。

といって、別に私は何でもいいからJ-REITを「買え」とはいいませんよ(笑)。
私が、J-REITの銘柄をどういう視点で選別すべきと考えているかは
今発売中の「日経マネー」から始めて、3,4回のシリーズで紹介します。
ご興味のある方はそちらを読んでください。
一般の証券アナリストなどと違うところは、
あくまで「不動産屋」的な視点でJ-REITを眺めているところです。

さて、J-REITを研究しつつも、手を抜かずにせっせと書き上げて、
みなさまのための「情報提供」を目指しているのが、マンションレポート。

先週は以下の2つのレポートを更新しました。

嵐の前の静寂?「晴海」「勝どき」「月島」のマンション市場を分析
価格 3,960円(据置き)

これは、もともと「晴海・勝どき」エリアのみを対象としていたのですが、
今回は「月島」エリアにまで対象を拡大して、内容を拡充。
アノ住友不動産が、豊洲の「シティタワーズ」と比べて
「そりゃ、安いんじゃないの?」と思えるマンションを月島で売っていた・・・・
なーんていう情報を盛り込んでいます。

乱戦&混戦 江戸川区・葛西エリア ファミリーマンション市場
価格 3,960円(据置き)

こちらの注目は「サンクタス西葛西」。
「ヴィーナスシティ」なんていう、わけのわからない広告が目立っています。
どうやら、予想以上の人気で気をよくした事業主が
「高値ギリギリ」を狙った価格政策を採用した模様。
ロケーションのポテンシャルはエリア随一ながら、
近接の創価学会施設が資産価値に与える影響は予想できないし、
現状の価格には当然織り込まれていません。
ここは「買い」か「待ち」か・・・の判断材料を提供。
その他、オーベル葛西ベイマークスなど全6物件を分析しています。

こういう「一般」のマンション分譲市場を眺めていて、
つくづく感じるのは、その情報開示の不透明さ。
「いったいいくらで、どれくらい売っているのか?」
「実際は何戸が販売済みで、何戸残っているのか?」
「本当は、いつ販売するのか?」
こういった基本的な情報が一般消費者に開示されない、という現状は異様です。
多くのエンドユーザーは、
販売サイドからの「トーク」しか情報が得られません。
まさに暗黒の世界。

J-REITと比べてみると、その「情報閉鎖度」は驚くばかりです。
例えば、先ほどの住友不動産。
豊洲で販売中のタワーマンション、「シティタワーズ」の3棟が
実のところ何戸販売済みなのかは、決算書の隅から隅まで目を通しても
まったく分かりません。
単純に「販売は好調に推移し」などという抽象的な表現にとどまり、
あとは全体としての数字が並んでいるだけ。
まあ、投資家に対してはそれでもいいかもしれません。
でも、一般人に対して誤った情報を与えたり、
誤解を招くような手法を使って販売活動を行った場合は
「消費者契約法」に違反する恐れがあります。
例えば、その第4条にはこう記されています。

次の各号に掲げる行為をしたことにより当該各号に定める誤認をし、それによって当該消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示をしたときは、これを取り消すことができる
一 重要事項について事実と異なることを告げること。 当該告げられた内容が事実であるとの誤認
二 物品、権利、役務その他の当該消費者契約の目的となるものに関し、将来におけるその価額、将来において当該消費者が受け取るべき金額その他の将来における変動が不確実な事項につき断定的判断を提供すること。 当該提供された断定的判断の内容が確実であるとの誤認


つまり「将来、当社は絶対に値引き販売はいたしません」とか
「このマンションはすでに9割の住戸が販売済みです」とか
営業マンにいわれて契約してしまったけれど、
実はそれがウソだった場合、契約を取り消せるのです。
まさかそんなことなさっていないと思いますが、
もう少し本当の情報を開示されてもいいんじゃないですか。
せめて、J-REITの半分くらいは・・・




2010/7/26 18:38 Comments (0)

今日は、日経CNBCの東京マーケットウォッチに出演してきました。
終わってから、その放送局も同居している
大手町の日本経済新聞社本社ビルの2階でお茶をしながら
日経マネーの編集者と次回原稿の打ち合わせ。
いつもはオンエアーが終わったら
さっさとビルを出てしまっていたので気づきませんでしたが、
あそこの2階はなかなか楽しいところです。
美術展のレプリカが置いてあるし、日経の電子版はタダで読めます。
日経系が出している出版物を販売しているコーナーもあって、
30分ほど時間をつぶすにはまったく退屈しませんね。
来月あたりにまた出演の依頼がありそうので、
次回もゆっくりと楽しみたいと思いました。

日本経済新聞というと、まあ超一流企業ですね。
そこの記者さんたちはエリート然としているかというと、
私の知る限りはまったくそういう感じがしません。
みな親しみやすく、オープンな方ばかり。
これが朝日新聞になると、何かツンとした冷たさが漂う方が多いですね。
聞けば、朝日の記者は7割がた東大卒だそうです。
何だか中央省庁のキャリアみたいでしょ。

考えてみれば、最近「学歴社会」という言葉を聞かなくなりました。
というか、そんなもの今や日本社会の
ほんの一部に残っているだけだと思います。
その一部の大半は、官僚の世界。
各県庁の地方的「学閥」など、ほんとに戯画的世界です。
「お前ら、勝手にやってろ」といいたくなります。

そして、学閥がある民間企業なんて全体の2%くらいではないでしょうか。
つまり、今の日本の企業の98%では
学歴などほぼ関係のない人物評価がなされるということです。

私の周りの話をすると、不動産業界でハッキリと
学閥があるのは三菱地所と三井不動産くらい。
やはり、東大と慶応だそうです。早稲田は一馬身遅れだとか。
その他は、あまり聞きませんね。
財閥系以外だと、学歴なんて2の次、3の次です。
DやHでは学校のことなど話題にも上りません。
「そんなの出ていればどこでもいいよ」という感覚なのでしょう。

つまり、東大か慶応を出て、上位2%くらいの企業に就職しないと
学歴の恩恵には預かれないというのが、今の社会。
だったら、いい学校なんて行かなくってもいいじゃない、と思いますよね。
まあ、「その他98%」の中で生きている限り、ほぼ関係ないでしょう。
例えば、早稲田と日大は入試の偏差値に大きな違いがありますが、
私の周りにいる卒業生たちにとっては、その差なんてほぼ関係ありません。
要は、「その他98%」の世界では、個人の能力や性格を見られるだけで
「あいつは早稲田だから・・・」「こいつは日大だから・・・」
などと人物評価に学歴の枕を付けることはありません。
特に、マンションの販売現場などでは「どれだけ売るか」が絶対的な基準。
それ以外の評価基準はあり得ない、といっていいほどです。
もっとも、マンションの販売現場に東大卒や慶応卒はめったにいません。
というか、私は会ったことがありませんね(笑)。

非常な高偏差値人間が集まっているのは総合商社。
5大商社なんていうところにはウジャウジャいますよ、東大卒が。
困るのですよ、そういう人は!
なぜかというと、やたらと「間違い探し」がお上手なのです。
財閥系でない「○○不動産」みたいなフツーの会社を普段相手にしていると、
企画書もテキトーに作って、ヤバイところは口先でごまかして・・・
なんてことが結構通じてしまいます。
というか、あまり話を複雑にするとご理解いただけない!
だから、コチラも相手を舐めているところがあります。
ところが・・・東大君たちは、中々騙されてくれません。

少し前に、芝の会社はチンピラヤクザで、
新宿のはインテリヤクザなんて、ここで書きました。
広告屋にとっては、ともに「ヤクザ」みたいな連中。
無理難題をゴリゴリと力で押してくるか、
屁理屈を絡めてネチネチくるかの差があるだけで、本質的に同じ。
でも、理屈をちょっと複雑にして、それらしい体裁にしておけば
割合に「騙されて」くれるのです・・・所詮はおバカな「ヤクザ」ですから。

財閥系や商社にいる東大君は、そんなもんじゃあありません。
いってみれば、精度の高い「ニセ札発見器」みたいなもの。
企画書の中にある理屈の脆弱なところはたちまち見破られ、鋭く指摘されます。
「○」か「×」かの「答え」が出せる問題に対しては、彼らこそ最強です。
だって、あんなに難しい入試を突破してこられたのですから。

「企画書」なんぞというものは、いわば「大風呂敷」。
「天網恢恢疎にして漏らさず」が当たり前ですから、
穴だらけで当然。基本的には未完成の「ニセ札」です。
その真価は、どれだけ「夢を描けるか」ということ。
「穴」をいちいち指摘されたのでは、
どれほど素晴らしい企画でも不合格になります。

私が見るところの彼ら共通の弱点は、
どこにも「正解」や「前例」のない問題はかなり苦手そう、ということ。
カンタンに言えば「創造」と「想像」の力が足りない・・というか欠如してます。
そのせいかどうか、商社が作るマンションは、どれも「創造性」が感じられませんね。
「どこかに似たのがあったなあ」と思わせるようなものばかり。
きっと「東大君」やその部下が、
「答え」や「前例」のある方向に導いているのでしょう。
だから、結果として「つまんないマンション」を作ってしまうのだと思います。

もちろん、東大君が作らなくても、
世の中には「つまんないマンション」が履いて捨てるほどあります。
よくもまあ・・・といいたくなるほど、次から次へと出てきます。
そういったマンションについて、
●どこがつまらないのか?
●どうしてつまらないのか?
●だからどうなるのか?
ということを遠慮会釈なく書き連ねたのが、
私のマンションレポート「買ってはいけない」シリーズ。
最近、順次その内容を最新情報に更新しています。

「近畿編第3弾 25物件」 2590円

「千葉・茨城編 第2弾 17物件」  1890円

の2つを、新たに更新リリースしました。
あれだけマンションが売れていない近畿でも
4物件も「ニューフェース」が登場しています。

「千葉・茨城編」では、新たに5物件を付け加えました。
それぞれ、中身の分量にあわせて価格を下げたり上げたりしています。

このシリーズでは最も人気が高いのは、何といっても

「首都圏編25物件」 2690円

こちらも、つい最近最新情報に更新したばかり。
次に人気が高い・・・というよりも、業界関係者が戦々恐々としているのが

「ただ今値引き販売中 首都圏編21物件」 2980円

財閥系企業が「ウチは絶対に値引きしません」なんていっているのが
真っ赤なウソであることを赤裸々に暴いています。
こういう類のレポートは、今までこの業界にはなかったもの。
少しの勇気と業界知識があれば作れるものですが、
「東大君」たちには「想像外」の存在ではないでしょうか?




2010/7/16 19:52 Comments (2)

新築マンションの「価格が下がる」という現象は
だいたい次のどれからのパターンに当てはまります。

1 個別の交渉で値引きされる
これについては、このブログ誕生の起源みたいなもの
上手な交渉を目指している方は、

「マンション値引き交渉術 無料相談付」

「マンション値引き交渉術 ノウハウ編」

などをご参照ください。

2 正式に「価格改定」が発表される
「新価格発表」などという文句で広告されるのがコレ。
ありていに言えば
「この値段じゃ売れなかったので、値下げしました」
ということです。まあ潔いといえば潔いやり方。

3 モデルルーム使用住戸を特別価格販売
他に「販売事務所使用住戸につき・・」というのもあります。
この場合、かなり販売に苦しんでいるということです。
だから、たとえモデルルームや販売事務所に使っていない住戸でも
同じくらいの割合で値引きしてくれるケースがほとんどです。

4 後で出す住戸の価格が、なぜか安い
つまり、第1期販売住戸の坪単価より、
第2期や第3期の方がなぜか安い、という現象。
典型的なのは「プラウド金町」。
先に出たガーデンより、あとのアベニューの方が安いのです。
理由は、先に出したガーデンが高すぎた上に
おバカなタレント広告でコケてしまったから、
後で出したアベニューは安くせざるを得なかった、というもの。
「線路に近い」「駅から遠い」なんていうのは
私から見ればただの「詭弁」ですね。

少し前に夕刊フジが「値下げマンションベスト10」という特集を
組んでいましたが、これは「2」とか「3」のパターン。



今日発売の「週刊現代」では
「値下げ」新築マンションの傾向と対策
という記事が出ています。
実は、私もこの企画に協力させていただきました。
「値引きしない」と大見得を切っている住友不動産も
都心の一等地で値引き販売している実態が暴かれています。
また、先に示した野村不動産の「プラウド金町」の件も
販売担当者から「若干の値引きなら・・・」
なんていう言質まで引っ張り出しています
さすが「週刊現代」! サラリーマンの味方です。

彼らが私のところにやってきて、
様々なことを聞き出していったのですが、
一番興味を示したのが

「ただ今値引き販売中マンション 首都圏編」

というレポート。プリントしたのを1冊進呈すると
大喜びで持って帰ってくださいました。
今回の記事にも、その「成果」が出ているような気がします。
その時気づいたのですが・・・「中身がちょっと古くなったなァ」
1月から改定してませんから、もう半年。
そこで、急いで最新情報に差し替えました。
すでに完売していたものを除き、
新たに11物件を入れ込み、合計で「首都圏21物件」。
前の25物件から少し減ったので
価格も2980円と下げさせていただきました。

「ただ今値引き販売中マンション 首都圏編 21物件」

どうぞ、ご自身のマンション選びの参考になさってください。

さて、例の「宇部三菱セメント」のコンクリート問題。
その後

大崎ウエストシティタワーズ
パークタワーグランスカイ

武蔵野タワーズ

でも、問題コンクリートを使用していたということが分かったようです。
問題の端緒となったのは「サンクタス川崎タワー」。
未だにホームページは閉じられたままです。
国土交通省から新たな発表もなし。
これは選挙が終わるまで「封印」しておこうということなのでしょうね?
その間、不信感はマグマのように溜まって増えていくことを
お分かりになっていないように思えます。

お知らせ
7月8日(木) 19:30~
年収200万円からの持ち家
~家に関する常識は変わった~
という「勉強会」が行われます。
終了後の21:00~ 飲み会もあるそうです。
参加者十数人のこじんまりした会のようなの
どうかお気軽にご参加ください。




2010/7/5 16:02 Comments (0)

私は普段サッカーなんか見ないのですが、この前のパラグアイ戦は
時間もよかったので最後までかじりついていました。
ああいうのを見ると、実に気分がいいですね。
PKで負けはしましたが、よく戦っていました。
どうみても体格でまさるパラグアイに対して、
一歩も引かずに闘志をむき出しにして・・・・

それで思ったのですが、今回もメンバーはほぼブ男ですね。
ゴールキーパーはイケメンでしたが、他のメンバーは
「おお、これは日本人」といいたくなるような
モンゴロイドの貧相さをたたえた面貌。
しかし・・・それぞれにいい顔をしていました。
造作が多少悪くったって、あのように懸命に戦う男たちは美しいものです。
それに、かなり魅力的であります。

翻って、今の参議院選。
困りますねえ・・・みんな貧相で(笑)。
私は東京選挙区ですが「これは」という顔を見つけ出せません。
自民党が政権を維持している時代は
「自民以外」という消去法で選ぶことが出来ましたが、
民主党の政権があの時代に勝る「サイテー」状況ですから
もう、困ってしまいます(笑)。

菅さんは、いったん「消費税10%」なんていいましたが
不人気を察知するとすぐに引っ込めて口をぬぐっています。
卑怯ですね。
政治家というものは、たとえ不人気であろうと
国のためになる政策は断固として進めるべきです。
もっとも、消費税を上げる前にやることはあると思います。
国民の大半はまだ、「税金のムダ使い」が是正されたとは思っていないでしょう。
「仕分け」なんてパフォーマンスはありましたが
あんなのがただの「見せかけ」であることは
国民の大半が感じていると思います。
くだらない公共事業は、小泉政権以来確実に減りました。
ただ、多くの国民が未だに納得していないのは、
役人の「天下り」と、その先の「公共」団体や役所関連企業。
一説には、年間15兆円もこういった団体に予算が注ぎこまれています。
こういうのをバッサリやってもらわないと、
「消費税10%」なんていわれても、うけいれる気にはなりませんね。
だったら、民主以外に・・・となります。

日本の民主主義は、いつからかただの「人気投票」になりさがりました。
かつて、日本中が「アンポハンタイ」とやっていたときに
泰然と条約の批准を推し進めた自民党はどこへいったのでしょう?
私の記憶にある中では、かつてのイギリス首相である
サッチャーさんが思い出されます。
今の日本以上に凋落・頽廃していた大英帝国を
自らの不人気を省みずに、国内の左翼勢力をすべて敵に回ながら
国民に不人気な政策を次々と推し進めて、見事にあの国を救い出しました。

1982年にアルゼンチンがフォークランドを占領したときに
彼女がテレビで国民に呼びかけた演説を見ていた当時大学生の私は
身震いがしたのを覚えています。
毅然として「英国は自らの領土を守るために戦う」と宣言していました。
私は英語のリスニングはダメですが、あの演説だけはよく分かりました。

そして、敢然として軍隊をフォークランドに差し向けました。
豪華客船のクイーンエリザベス二世号も徴用され、
イギリス軍兵士を満載した輸送船となったのです。
ああいうところ・・・イギリスは未だに「大英帝国」ですね。
日本はとっくに「大日本帝国」ではなくなって、
ただのフニャフニャジャパンですが。

今の日本にサッチャーさんの10分の1も肝の据わった政治家がいるでしょうか?
選挙公報をツラツラ眺めていると、
国民に媚を売って選挙で勝つことしか考えていない
貧相な顔立ちが並んでいるだけですね。

この国は、民が衣食に不自由しないという有史以来の
豊かさを得たにも関わらず、人口が減るという衰亡の途を辿っています。
こういう「国家の危機」を実感している政治家が何人いるでしょう?

全国で760万戸もの住宅が余り、朽ち果てようとしているのに、
国土交通省にも前原大臣にも危機感があるとは思えません。
今回の「宇部三菱セメント偽装納品」に関しても
「事なかれ」に徹しているように思えます。
基準に満たないコンクリートを使った「90件」を
速やかに公表すべきだと思います。




2010/7/3 11:49 Comments (0)

JR東海道線の「川崎」駅徒歩6分のところに
「サンクタス川崎タワー」という全300戸の
タワーマンションが建設されています。
先日までは、さかんに広告で「第1期一般分譲」を募集していました。
ところが、6月の18日からだそうですが、いきなり募集を中止。
ホームページも閉じて
「都合により、第一期一般販売(98戸)を当面延期することといたしました。
新たなスケジュールが確定次第、お知らせいたします」
という状態に。

そして、6月25日に国土交通省から突然こんな発表がありました。

宇部三菱セメント(株)のセメントを使用した高強度コンクリートについて、国土交通省への通報に基づき調査を行ったところ、これらの高強度コンクリートについて、大臣認定の仕様に適合しないものがあることが判明しました。

・大臣認定仕様との相違点:大臣認定を受けた高強度コンクリートについて、大臣認定で定められた水和熱の品質基準値(330J/g以下)を満たさないセメントが使用されている
・大臣認定仕様に適合しないコンクリートが使用されたおそれのある物件数: 約90件(調査中)


この90件の中に「サンクタス川崎タワー」が含まれていたのです。
そして、今週になって売主側から
「国土交通省で専門家会合を開催して検討したところ、JIS規格に定める基準値(340J/g以下)は満たしており、他の同種の高強度コンクリートの大臣認定では基準値を340J/g以下としている事例も多数あり、強度その他の性能には支障がないとの所見が得られ」たので、
まもなく販売を再開するとの通知が登録者に届いたそうです。

どういうことかカンタンに言ってしまうと

1 間違って大臣認定基準以下のコンクリートを使ってしまったけれど、
2 それはJIS規格の基準値はクリアしていて
3 国土交通省もそれで強度的に問題なしと結論を出したので
4 みなさん安心してご契約いただけますよ


ということになりますね。

ただ、「330以下」ではなく「340以下」でも結果オーライだから大丈夫
なんていわれても、10J/g分前後は強度が弱くなるのは確実なのです。
それに、どうも胡乱な感じがしますね。

そもそもこういう着地点で落ち着かせるのなら
なぜこの「サンクタス川崎タワー」だけが、
わざわざホームページまで閉じちゃったのでしょうか?
全部で90件見つかった、ということですが、
他の89件はいったいどこなのでしょうか?
ここはキッチリと発表して欲しいですね。
そして、その「10J/g分」が実際、どういう影響があるのか、ないのか、
はっきりと数字で示して欲しいと思います。

マンションの広告ではよく、「コンクリートの強度は―――」なんて
数値で表しているように「10J/gは、強度にして――しか影響ありません」と
キッチリ示して欲しいものです。
国交省の発表もなんか歯切れが悪いのですよ。
「大臣認定では基準値を340J/g以下としている事例も多数あり、強度その他の性能には支障がないとの所見が得られました」
とか
「今後、事業者からの申請に基づき、水和熱の基準値を340J/g以下とした新たな高強度コンクリートの大臣認定手続きを進めます」
なんて、なんか業者寄りのスタンスが窺えます。
そもそも大臣認定をJISの340ではなく330にしたのは、
それはそれで何かの理由があってのことだと思います。

似たような事件として「六会」がありましたね。
あれは姉歯事件ほどではないにしろ、ちょっとした混乱が起こりました。
グランドメゾン東戸塚なんて、あの事件のせいで今も完売になっていません。
市川のⅠ-linkタウンいちかわ ザ タワーズも、
事件の対応に売主側が妙に強気に出たお陰で
キャンセルが続出して、これも未だ完売に至らず。
今回の川崎の「販売代理」である三井不動産レジデンシャルにとって、
あの事件の記憶はトラウマになっているのではないでしょうか。
結局、全部清水建設に責任を取らせたようですけど。

売主企業にとって、こういう事件は事業の成否にかかわること。
今回のオリックスの対応に、どの程度エンドユーザー保護の視点があったのか、
今後の事件の推移を注意深く見守りたいと思います。




2010/6/30 20:10 Comments (4)