金融政策は万能じゃないよ

最近、久しぶりにマンションポエムなんて書いたりしています。
3年ぶりくらいでしょうか、「まとも」なポエムを書くのは。
しかし、都心とその周縁部は高くなりすぎ。
「アホかいな」みたいな価格の物件が出てきています。
これって、「いつか来た道」なんですけど。

しかし、黒田君の暴走が止まりませんね。
10年後くらいには「あの異常事態の元凶は黒田に尽きる」
なんて言い方をされているでしょうね、きっと。
毎月7兆円もおカネを流して、何をするつもり?

しかし、金融政策と言うのは結局物価を上げることができません。
これはお隣の中国で実証されたことですね。
いくらお金を世間に垂れ流しても、モノが過剰だと
そのモノの価格が上がることはない、という現実。
今の日本もそうですね。モノの値段は上がりません。

中国は、これから長いデフレを経験するでしょう。
あの過剰生産設備を調整するには2年や3年では済みますまい。
同時に、不動産のバブル崩壊も進行するでしょうね。
地方政府のデフォルトもありそうです。

多くの人は、中国では習君の命令一下、隅々まで統制が
取れているように誤解をしていますね。実は全然。
地方に行けば、そこの政府が中央の思惑とは逆をやっている。
そんなことは当たり前みたいですよ。

軍は軍で、管区ごとの独立性が強くて、まるで別物。
あれだけ広くて人間が多いと、統制を取るのは困難。
なのに、GDPの算出は日本より早いというのもコントですね。
まあ、世界の誰もあんなものを信じていませんが。

中国の経済なんてどーでもいいのですが、問題は日本。
私はこの3月期の企業業績は「過去最高益の続出」かと思ったら
どうやら中身はあまりよくないという観測が多くなりました。
「あかんやん」の世界ですよ。だから株価が下がる??

それで黒田君はマイナス金利を導入して、何としてでも消費増税?
それもまた「あかんやん」の政策ではないですか。
あのオッサンの任期は、あと2年。次は誰でしょう?
安倍君の政権は安泰に見えますが、2年後も続いているでしょうか?

アベノミクスと言うワードも、最近は聞かなくなりましたね。
実のところ、財政出動と金融政策以外はほとんど何もありません。
しかし、金融政策が効きすぎて不動産は局地バブルになりました。
これは多分、今年中にハッキリ崩壊するでしょう。

今回、黒田君はやりすぎています。
これは住専やサブプライムと同じ道をたどりますよ。
地方銀行のひとつやふたつ、ぶっ飛ぶ可能性さえあります。
その後、また「失われた・年」がやってくるのでしょうか?

管理通貨制度は、中央銀行に対して神に近い権限を与えました。
今はその壮大な実験を行っているようなものです。
「インチキはどこまで許されるのか?」
テキトーなところで尻尾を巻けば良かったのですが、
黒田君は「やれるところまで」やっちゃっています。

金融政策で「お金」は作れますが、本当の「富」は作れません。
それは汗水たらして作り上げるべきものであって、
お金という幻想の産物で贖いきれると考えるのは
人間の傲慢さ以外の何物でもないと思います。
いずれ「お金」は天罰を受けますね。
それがどういうカタチなのかはよく分かりません。

昨日、古くからの友人と語り合いました。
彼と合致した見解は「経済学なんて学問じゃないよ」。
経済学徒のみなさんには申し訳ありませんが、
最近しみじみとそう考えるようになりました。

さて、アルティメット総研さんからお招きいただいている
2月27日(土)開催のセミナー。参加は無料です。
申込が殺到しているようです。
マジで締め切りになるかもしれません。
気になっている方は、お早めにお申し込みください。

建築・不動産業界 改革の三銃士、ここに見参!

 

ところで、2月11日の祝日に、いつものバリ島不動産セミナーを開きます。
少人数開催です。現在、参加予定者4名。
セミナー終了後は、軽く飲み会を開きます。
どうぞみなさん、お気軽にご参加ください。
2月下旬から3月、私が同行する「バリ島不動産視察ツアー」を催行予定。
そのスケジュール調整も、セミナーの参加者さんと行う予定です。

バリ島不動産セミナー開催
2月11日(祝・木) 午後6時10分より

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バリ島ツアー参加者募集 催行ほぼ決定

バリ島への不動産見学ツアーを公式に開催します。
時期は2016年の2月頃です。まだ、正式な日程は未定。
みなさん、ご希望があれば「お問い合わせ」からお知らせください。
ほぼ再考することが決定しました。
日程:2016年2月から3月頃
宿泊:1泊78ドル程度でプール付きヴィレジのヴィラをご用意できます。お二人でも同額。現地精算。
費用:現地で不動産見学1日2万円(車、ガソリン代、運転手などの実費です)
航空便:各自でご手配ください。直行だとガルーダのみ。8から9万円。
乗り継ぎだと、韓国や台湾、シンガポールなどがあります。やや割安。
送迎:不動産ツアーに参加していただく場合、空港への送迎は無料です。
榊淳司:みなさんの不動産ツアーに同行します。お嫌でなければお昼と晩御飯をご一緒します。費用は割り勘。
●現地での銀行口座開設:1口座3万円の手数料で承ります。
●その他、観光やエンタテイメント等のご要望があれば現地スタッフが可能な限りご希望に沿う努力をします。

こんな具合です。日程は参加者の皆さんの希望を優先するつもりです。
ですので、まずお知らせください。

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2016/2/6 10:58 Comments (4)

4 Comments

まろたんさん、こんにちは。

まろたんさんは、いつもながらに「端麗辛口」ですね。
今のようなめんどくさい社会ではかくあるべしと思います。

「不安社会」ですね。その通り。
まあこれは、私の商売ネタでもありますが(笑)。
健康もお金も孤独も、確かに不安といえば不安。
しかし、どーいうわけか私はどれにも
ほとんどおびやかされずに過ごしてきました。

「ないものはない」
「いずれ死ぬ」
「死ぬときはひとり」

なーんて、若いころからは自分で納得してきました。
感情のエネルギーは小学生の時に使い果たしたのかもしれません。
「怒り」が薄いことが、時々欠陥ではないかと思えるほど。
「カッとなる」ことなんて、数年に一度あるかないか。
二十歳を過ぎて以来、ずっとそういう人間です。
かみさんから「どこまでやればこの人は怒るのか」と
試されたことがあります。エライ迷惑ですが(笑)。

感情が薄い分、不安も少ないのだと思います。
まあ、基本は「おめでたい」タイプだと思っていますが。

早く春が来てほしい。
そんなおめでたいことを考えています。

それではまた。 ごきげんよう 榊淳司

2016/02/08 15:09 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

安倍晋三閣下が改憲で踏み込んだ発言を。
本丸「第九条」も含まれると。
改憲は自民党の党是であると。
「天下分け目の関ヶ原」でしょうか。

「文は人なり」と言います。
子どもの文。おとなの文。明らかに違う。
男の文。女の文。やはり違う。
すべて、文には「書き手」が出ます。

私はショボイ本屋のこせがれですから、
貧乏な時代にありながらも、本には恵まれました。
そういう環境の中で、私なりの「文体」も出来ました。
おそらく三〇代には、ほぼ固まったかと。
だれの、なにの影響を受けたか?

「不安は最高の商材である」と言います。
これは、榊さまの専門分野・マーケティグ用語でしょうか。
今のニッポン、いわゆる大衆の不安は、何でしょうか?

私の世代では「健康・お金・孤独」でしょうか。
ですから「健康志向・利殖・趣味」などは有力な商材です。
で、これらを求める中で、転ぶひとも出てきます。

「こころのスキマ」
うーん。神ならぬ生身ですからねえ。
「生きたまんま成仏するのは」難儀なことでんなあー。(笑)

「人は、生きて来たように死んでゆく」

介護関連の本で、何度か見かけた言葉です。
人生の晩秋 。
地平線の彼方に沈みゆく夕陽を、どのように眺めるか。
不安でもあり、愉しみでもあります。

ごきげんよう。

2016/02/07 08:38 | by まろたん

まろたんさん、こんにちは。

昨日はどうもありがとうございました。

淡々と日常が過ぎていきますね。
2月になったと思ったら、もう1週間。
時間というものは、まったく容赦がありませんね。
一匹の人間が生きる70年か80年なんて、
人類史の中のほんの一瞬の瞬きみたいなものでしょうね。
その刹那をヒーヒー言いながら過ごしているかと思うと、
時々アホらしくなります。
せいぜい物事に捉われずに飄々と生きたいもの。
ところが、他人を憎んだり蔑むことに生きがいを求める輩と
遭遇すると、とてつもなく疲労しますね。
アホくさいのですが、相手をせざるを得ない場合もありますね。
まさに、人と生まれた限りの野暮用。
そういう時は、お墓参りをしたくなります。なぜか(笑)。

また、お会いできるといいですね。

それではまた、ごきげんよう。 榊淳司

2016/02/06 18:34 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

昨日は、遠路はるばる、お世話さまでした。

あーだ、こーだと言いながらも、今日が過ぎてゆく。
所詮、流れてゆくだけでしょうか。
世俗に浸かりながら一人、そんなことを思う夕べです。

ニンゲンも「環境」のイキモノです。
ですから、
熱いところに行けば発汗しますし、
通勤電車で揉まれれば悪態つきたくもなる。(笑)
そんな環境のイキモノです。

ですから、
環境を変えてみる。
これまでとは異なる環境に我が身を置いてみる。
変わるかも知れません。なにかが。

> 人生五〇年、ゆめまぼろしの如くなり。

六十六年も生きてきましたが、
われ、信長のように舞うことはできません。
とても。とても。

ごきげんよう。

2016/02/06 17:33 | by まろたん

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