生まれ変わるのなら「地主の息子」に

私のアドバイスを聞き入れて「全力20階建て」で
ユーロを売った方は、今頃大儲けをなさっていますね。
感謝の気持ちをカタチにする清き志はいつでも歓迎します。
久兵衛のお鮨なんか、一度食べてみたいと思っているのですが(笑)

さて、ここのところメディアから私への取材は
1 マイナス金利
2 民泊
という2つのテーマがほとんどですね。
ところが、明日を境に再び「パークシティLaLa横浜」問題に
回帰する可能性があります。

というのは、明日はあのマンションの管理組合が「建替え」を
議決する日なのです。さて、予定通り5分の4の賛成が得られるか?
まあ、アンケートでは86%が賛成していましたから、
順当に行けば「賛成5分の4以上の多数で決議」となります。

しかし、問題はそれからですね。
以前にも書きましたが、反対派がどう動くか。あるいは動かないか。
大阪の千里桃山台第二団地では、反対者が立ち退かずに
建て替え工事を始めるまでに3年余計にかかったとか。
今回はどうなるのでしょうね。

さて、明日は有楽町の東京フォーラムで講演を行います。
参加申込はすでに定員をオーバーしているそうです。
しかし、当日来られない方もいらっしゃることを想定して、
まだ募集は続けられているはずです。
無料ですので、どうぞ今からでも申し込んでください。

昨日は、テレビ朝日のワイドスクランブルという番組に生出演。
なんかいつもよりも早起きしたので頭はボーとしていましたが、
いつもどおりのそれらしいことをほざいてきました。
テーマは確か「民泊」だったと思います。

普段は新聞のテレビ欄など見ない私ですが、
出演の依頼が多くなったのでつらつら眺めていて気が付きました。
私が出させていただくような「情報ニュース番組」の何と多いこと。
早朝から夕方までずうっと同じような番組ばかりではないですか!
それでよくネタが尽きませんね!

ハタで見ていると、ひとりのディレクターが20分程度のコーナーを
2週間から1か月くらいかけて作っていることが多いようです。
となると、ひとつの番組に何十人ものディレクターが付きます。
まあ、何ともご苦労さんなことです。

私は広告屋から半分足を洗って「榊淳司」として活動するようになり、
様々な出会いを経験しました。
それまで、広告代理店とクリエイターと不動産屋だけの世界で約20年。
そこがいかに狭い世界だったがよく分かりました。

親しいお医者さんや弁護士さんができて、よく飲みます。
彼らの仕事ぶりを見ていると「大変だなあ」と思います。
もう50を過ぎた私からすると、あんなに働くくらいなら
世間から尊敬される職業であっても、羨ましいとは思いません。
生まれ変わって何になりたいかというと、「地主の息子」。
まあ、あれが一番でしょうね(笑)。

究極の選択として「頭は悪いけどお金持ちの子ども」か、
「頭はいいけど貧乏人の子ども」のどちらかを選べと言われれば、
それは後者でしょうね。
努力しても悪い頭はよくなりません。
でも頭が良ければお金持ちになれる可能性がありますから。

私は、ときどきお金持ちさんたちの世界を垣間見ます。
確かに「お金に苦労しない」というのは羨ましいですね。
あくせくと稼がなくてもいいわけですから。
でも、あれはあれでなかなか「付き合いが大変」そうです。

総資産10億クラスのお金持ちと50億100億クラスの
お金持ちは、だいたい同じような学校に行かれますね。
僕から見ると10億も100億も「窺い知れない」世界ですが、
彼らからすると、その違いは大きいようです。

総資産が数百億規模は、日本に1000家族もいるでしょうかね。
成金は別として、そういう連中はきちんと社交界を作っています。
ものすごーく排他的。結婚も彼ら同士。だって釣り合いませんから。
そこに混じれる一般ピープル成り上がり系は、財務省のキャリアくらい。
普通の東大出くらいなら「アラ、アタマは悪くないのね」でお終い。

まあ、そういう世界のことはどーでもいいのですが、
他人の世界を覗き見るのはとても刺激に満ちています。
あのまま一生マンションの広告屋で終わっていれば知らなかった世界。
私という人間はなんて幸運なのかしら、と最近思います。

そして、感謝するのは貧乏だけれども「古本屋の息子に生まれた」こと。
流行のおもちゃを買ってもらえなかったので、仕方なく本を読んでいました。
本を読む楽しみを幼いころに知ってしまったので、もう一生もの。
大して勉強はできませんでしたが、本だけは人の3倍くらいは読みました。

パーティで一度だけお目にかかったことのある長谷川高さんが
ツイッターで「品だけは1億払っても買えない」と銀座のママが
おっしゃっていたというエピソードを紹介されました。
確かに、お金をいくら設けても上品さは身につきません。

「教養」というものも、幾分似たところがあります。
大人になってからいかにたくさんの本を読み、勉強しても付け焼刃。
小さいころから古典に親しみ、様々なジャンルの本を読んでいてこそ、
大人になってから読む本から多くを得られるのです。
ゲームやネットから教養が得られることはないと思います。
私の少年期にネットはなく、ゲーセンに行くお金はありませんでした。

今の時代なら、本屋の子に生まれなくても図書館というものがあります。
しかし、私みたいな人間が普通の家庭に生まれていても、
図書館に通い詰めるような少年時代を過ごしたかどうか、怪しいもの。
きっと、他のことにかまけて本も読まず、勉強もせず成長したでしょう。
私は本屋の息子だったからこそ、
人並み以上に本を読んだのだと思っています。

それで自然に身に付いたのが、「文章を書く」というスキル。
新聞記者さんたちと話していると、みんな記者になりたての頃に
記事を書くという基本能力を身に着けるのに、相当苦労なさっています。
私は広告屋時代も含めて、誰かに教えてもらったということがありません。
先日も自慢話を書いたように、今も私の原稿はどこに出しても
だいたいはそのまま修正なしで活字になります。
こういうタイプはプロの物書きでも珍しいのだそうで。
ある記者さんは、私と話す度に「榊さんは異能の人ですよ」と。

まあしかし、このおかげで私はご飯を食べて家族を養っています。
古本屋の息子に生まれたことを、今では感謝、感謝。
親父は私が29歳の時に逝ってしまいました。
ひとことくらいは「ありがとう」と言ってあげたかったですね。
子どもの頃は、古本屋の息子であることが嫌でしたから。

そして、とうとう私は6年前に自分の本まで書いてしまいました。
前回の更新でお伝えしたように、3月3日に4冊目がでます。
予定通りだと、今年はもう2冊ほど出てくるかもしれません。
まあ、何とか物書きの端っこに入ったのでしょうか。

最近は書くばっかりではなくベシャリも多くなりました。
毎日、どっかからか電話が来たりメールが届いたりしています。
メディアに出ると、極力「メディア実績」に出していますが、
ここのところ、こぼれているのも多いかと思います。

そういえば、昨日相談に見えた方が、私の3冊目である
「やってはいけないマンション選び」を「3回読みました」と。
ヒエー、私にしたところで、校正を含めて3回読んだかしら・・・
あれは中々優秀な編集者さんだったので、
第一稿を入れたら10日で初稿になって上がってきましたから(笑)。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

今回の「新築マンションは買ってはいけない」も
年末から書いて正月明けに第一稿。そこからトントン拍子。
私の手元に昨日見本が10冊ほど届きました。
「やってはいけない・・」と同じようなスピード感(笑)。

早いからと言って「やっつけ仕事」ではありませんからね。
私の仕事は、どのような場合でも同水準です。
特別に気合を入れることは少なく、その逆はほとんどありません。
もし、早く読みたいと思われたら、明日のセミナーに来てください!

世間的には3月3日発売なのですが、
今週土曜27日に有楽町の国際フォーラムで
行われる「三銃士セミナー」で、限定50冊を1000円で販売。
もちろん私が講師で参加していますので、希望者には
サインをさせていただきます。
「あとでアマゾンで売るからサインは要らん」という方はご自由に。

建築・不動産業界 改革の三銃士、ここに見参!

 

バリ島ツアー参加者募集 催行ほぼ決定

バリ島への不動産見学ツアーを公式に開催します。
今のところ、2016年の3月17日出発、21日帰着の予定です。
みなさん、参加希望があれば「お問い合わせ」からお知らせください。

日程:2016年3月17日から21日の3泊4日 ガルーダインドネシア航空利用
宿泊:1泊78ドル程度でプール付きヴィレジのヴィラをご用意できます。お二人でも同額。現地精算。
費用:現地で不動産見学1日2万円(車、ガソリン代、運転手などの実費です)
航空便:各自でご手配ください。直行だとガルーダのみ。8から9万円。
乗り継ぎだと、韓国や台湾、シンガポールなどがあります。やや割安。
送迎:不動産ツアーに参加していただく場合、空港への送迎は無料です。
榊淳司:みなさんの不動産ツアーに同行します。お嫌でなければお昼と晩御飯をご一緒します。費用は割り勘。
●現地での銀行口座開設:1口座3万円の手数料で承ります。
●その他、観光やエンタテイメント等のご要望があれば現地スタッフが可能な限りご希望に沿う努力をします。

「榊淳司のお奨めマンション速報」

購読料 1ヵ月 1,590
※購読料金のお支払いはクレジットカードのみとなります。お申込みは コチラから  次のページの右下「カートに入れる」をクリックしてください

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2016/2/26 17:19 Comments (8)

8 Comments

まろたんさん、こんにちは。

「持てる者」と「持たざる者」の格差は残酷です。
「稼げる人」と「稼げない人」の格差も同じく。
かつて、日本社会はいかなる共産主義国家よりも
社会主義的であり、平等感がすさまじく存在しました。
しかし今、日本人の主流であるサラリーマンは、
総じて貧乏になっています。
年収1千万円程度でも、上位3%程度。
つまり、大多数のサラリーマンは給料だけだと貧乏です。

日本国内は格差社会になったのではなく
9割以上を貧乏にすることでしのいでいる状態。
年収300万円家庭は、子どもを私学どころか、
修学旅行にも行かせられませんね。
だから、結婚も出産もできません。
500万円が普通ですが、それでも子ども一人がやっと。
東京では完全に「貧乏クラスタ」です。
何とも残酷。

しかし、階級闘争なんてあり得ません。
なぜなら、収入差は「勝ち負け」で決まることを知ってしまい
社会主義はみんながさらに貧しくなるのも常識化しました。
マシな暮らしをするには「勝ち組」に入って稼ぐしかない。

「負け組」は不平不満をネットでつぶやくくらいしか
抵抗の手段がなくなっています。
そこにまたつまらない悲喜劇がおこります。
何ともさもしい世の中になりました。

まあ、ここで文句を言っても仕方がないので
糊口をしのぐためにチマチマ稼ぎますよ、あとしばらく(笑)。

ではまた。 ごきげんよう 榊淳司

2016/02/28 15:25 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

「銀のスプーンをくわえて生まれてくる」

という言葉があります。
とても恵まれた家の子どもとして生を受ける。
例えば、大資産家、などなど。
古くは「いと、やんごとなき」身分としての出自。

戦後、貴族制度はなくなりましたが、
いわゆる「階級」は現として存在します。
ただ「見えにくくなっている」だけです。
いわゆる「平等教育」のせいでしょう。

それと、かなり充実している「社会保障制度」。
社会保障は、ほんらい社会主義的政策ですから、
低い階級の人びとの平等意識に貢献して来ました。

ですが。これからです。問題は。
この先、この社会保障を切り下げざるを得ません。
そうすると、これまで充実した社会保障により、
見えにくくなっていた「階級」の存在が露出します。
低い階級の人びとの意識の中にですね。

では、むかしの「階級闘争」へとなるか?
といえば、ならないでしょう。
おそらく、
不満分子の「テロル」になるのでは有馬温泉?
あの「秋葉原自爆テロ」や「新幹線やけくそテロ」
のような。

社会保障を切り下げざるを得ませんが、
その反動で不満分子のテロル。
国内に於ける「南北問題」がくすぶり、炎上する。

10ー20年後。さらに・・・その後。
むつかしい時代が避けられないような。
どうでしょうか?

カネがない。貧しい 。内なる南北問題。
こまったものですね。

ごきげんよう。

2016/02/28 06:43 | by まろたん

まろたんさん、こんばんは。

中島みゆき「時代」。
昭和でしょうか。
シャープはホンファイに騙されるのか・・・・
年寄りが裕福な日本。
よろしくありませんね。

今日はお呼ばれのセミナー。
飲み会も終わってさっき帰宅。
若い会社の主催。キャピキャピしてきました(笑)。
ネタもいっぱい仕入れました。
今後のブログや連載に使えそう。
いやはや、出会いですね。

こうやって、世の中をウロウロできる内にせいぜいウロウロします。
私の話を聞いてくれる人がいる内が華。
喋ってお金がもらえるのも華。
ちょっと酔っています。

就中、年寄りジャパンは変わりません。
私も、もうすぐ参加します。

ではまた。 ごきげんよう  榊淳司

2016/02/27 23:30 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

石原慎太郎が「田中角栄」の本を上梓したよし。
ま、年寄りの思い出話ならいいでしょう。
そして、例えばダイエーの「中内功」。
いずれも「大物」ですよ。もちろん。

しかし、これだけは言いたい。
これらの御仁は、それぞれ「時代の」大物です。
「時代・時代・時代」です。
つまり「今、このとき」に引っ張り出して来ても、
「時代がねえー」で。

ついでに言えば「維新」という言葉。
あーあ。おいおい。あんたらー。ですよ。
「維新」なる言葉に頼るなよー!
「角栄・中内」に寄っ掛かるのと、同じじゃん。とね。

ま。ボヤキはこの辺で。

「マイナス金利」

これは「侮っては、いかん」
と、思う今日このごろですわ。

金融資産の6割は、年寄りの所有。
年寄りが「どんだけビビっているか」
ニンゲン、そもそもコンサバですが、
就中、年寄りは「ド・コンサバ」です。

ニッポンの風景が変わりそうな?

天下国家のパラダイム・シフト。
シャープなんぞ、ゴミのゴミ。
あ、マクロでの話ですがね。

シャープの関係者さん、ごめんね。(笑)

ごきげんよう。

2016/02/27 18:04 | by まろたん

まろたんさん、こんにちは。

御意。
よーわかりません。
メディアから「不動産市場はどうなりますか?」と聞かれます。
まあ、分る範囲で答えます。
一番困るのは銀行。それは分ります。
せやけど黒田君、ホンマにやりよります。
歴史に残る日銀総裁であることは間違いなし。
エエ意味か、悪い意味かは30年後に分るはず。
多分、私は生きていません。
まろたんさんは、生きて確かめてください(笑)。

それではまた。 ごきげんよう 榊淳司

2016/02/27 10:14 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

「マイナス金利」なる書を一読しました。
副題には、
「ハイパーインフレよりも怖い日本経済の末路」と。
著者は徳勝礼子。オントシ50位?
昨年12月に出版され、2月で5刷。けっこう売れ筋?

一読しましたが、むつかしい。
内容はやさしく書かれていますが「マイナス金利」が分かりにくい。
まことにつかみにくい。マイナス金利なるものは。
各界各層、そうとう混迷するでしょうな。

やってみなければ効果はわからない。
というのが実態でしょうに。
で、分かったときには「トンデモナイ」ことに?
おお、ミゼラブル!(笑)

この先、未知の大海を漂流してゆくのでしょうか。
船長さんは、もう、破れかぶれ、では有馬温泉。(笑)

あーあ。オラ、知らねーぞ。

ごきげんよう。

2016/02/27 09:06 | by まろたん

まろたんさん、こんばんは。

ほんま、人は見た目がすべてですね。
男の顔は履歴書。
不細工な男に生まれても、
誠実に生きれば40にして男前になれます。
逆もまたしかり。
卑しいことばかりやっている人間は貧相。

最近、人を見た目で判断して狂わなくなりました。
この「目」を若い時に持っていたら、
地主の息子でなくてももそっとラクに生きられたのに・・・

今日も雑用に追われて一日が終わりました。
疲れたので、帰ってお神酒にします。

それではまた。 ごきげんよう 榊淳司

2016/02/26 19:49 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

大地主の子。
いいですねー。
で、漱石の小説のように「高等遊民」として生きる。
浮き世、タミ草を、高みの見物で。(笑)

さて。ズバリ。
「ひとは、見た目がすべて」と。

そうです。
ここは、きっぱり言い切ってしまいましょう。
「すべて」と。(笑)

ならば人生「たいせつなことは何か?」
が、明らかになります。

そうです。
「ひとを、どう見るか」
洞察力。これに尽きます。

と言うとカッコイイのですが、
ほんまは、自分の「好ききらい」
でしょうかなあー。(笑)

ま、こんなところで。
ボロが出ないうちに。(笑)

ごきげんよう。

2016/02/26 18:25 | by まろたん

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