我が1年分超の稼ぎ、東海道に消ゆる

お暑いですね。
昨日は叔母の葬儀で大阪に日帰り。暑かったですよ。
いつもは10時まで寝ているのに昨日は6時起き。
雨の中を駅まで歩いて、地下鉄で東京駅方面へ。
新幹線に飛び乗って京都駅で下車。近鉄から京阪沿線の葬儀場へ。
駅徒歩15分はとても暑く、上着を羽織っては歩けないのでタクシー。

参列者は私の親の世代が中心ですから、基本は80代。
子ども世代の中でも私なんぞは若い方ですから疲れた顔もできません。
孫の世代は20代や30代ですが、そっちはもう「子ども扱い」。
わたしはもっぱら80代の方々とにこやかにお話していました。
こう見えて、お年寄りの相手は嫌でも苦手でもありません。

葬儀場から火葬場へマイクロバスで2往復。
その間、親せきのみなさんと和やかにお食事や歓談。
久しぶりにいろいろなお方と言葉を交わしました。
参列者以外の消息も聞けるので、なかなか貴重な時間。

私はなくなった叔母と血縁ではないのですが、
小さいころから大変お世話になったお方。
ついひと月前にも親しくお話ししたところでした。
お骨になってしまうと、人生の儚さをひしひしと感じます。
「火葬」というのは、最も合理的な葬り方なのでしょうが、
それで本当に良いのか、などと考えてしまいました。

夕方に終わって、京阪の駅まで徒歩15分。
親戚がウジャウジャいる前でタクシーを呼ぶのも何なので
荷物をもって駅までトボトボ15分歩きました。ヘトヘト。
普通と特急を乗り継いで乗換駅へ向かったつもりが爆睡。
気が付いたら京都市内。仕方なく、タクシーで京都駅へ。
そこで、「あ、しまった」。傘を葬儀場に置き忘れ。

「まあいいか」と新幹線に飛び乗ってウツラウツラ。
しばらくすると、車内アナウンス。
「現在、名古屋付近で1時間に120㎜という豪雨により・・・」
岐阜羽島付近で緊急停車。
「現在、運転再開の目途はついておりません」
ガキーン。勘弁してくれよ、の世界。
結局90分遅れで東京駅に到着。ヘロヘロになって帰宅しました。

まあ、昨日は「小失敗」の連続でした。
従姉のお姉さん(といっても50代後半)にビールを注がれながら
「俊彦君(本名)、ブログ読んどうよ」と言われて思わず赤面。
「それは恥ずかしいわ。あれ、身内は読まんでええにゃ」
もうかなんなー、と思いました。
まさかこんなブログ、今も読んでいないと思いますが。
身内はアクセス禁止です。勝手ながら(笑)。

私はすでに両親を送りました。
しかし、親の世代は大半がまだまだご健在。
「あと何回、こうやって新幹線に乗るのか」なんて考えました。
私は京都生まれで、親せきはほとんどが近畿在住。

そうでなくても人生の野暮用や母校の同窓会その他、
京都出身であるがゆえに新幹線で往復を繰り返します。
東京に住んで30年、家族も含めてのべ何回往復したことでしょう。
1年に10回としてものべ300回。これはすごい。
今、東京-京都の運賃は自由席で片道13080円。

1回の関西行きにつき何やかんだで4万円のお金がかかったとして、
のべ1200万円をかけてきたことになります。
これは私の過去30年間の平均年収をはるかに上回るかもしれません。
つまり、私は過去30年のうちの1年数か月以上を、
ほぼ新幹線代その他の「関西出張」のためだけに働いてきたのです。
そう考えると、何だか虚しいというか、アホらしくなりますね。

関西の人間が東京に出てきて暮らす、というのはそういうことです。
それは、中には私の様に年に10回も往復しない人もいるでしょう。
私だって、少ない時は年2回か3回でした。でも多い時は20回。
私の場合、サラリーマン時代の出張なんて、合計で2回くらい。
それ以外の場合は、ほとんどが「自腹」です。

安倍君の最近の経済政策では「リニア延伸前倒し」なんてのがありました。
たとえそれが実現しようとも、私が生きていいるうちかどうか・・・
それよりも、東京‐大阪の新幹線代を安くしてほしいですね。
今やLCCの台頭により、東京‐札幌の航空運賃は安くて5千円。
なんで大阪まで地べたを走っていくのが1万4千円やね、の時代。

しかし、まあこれは当面無理ですね。
それこそ、リニアができれば新幹線は今の「こだま」扱い。
リニア料金の4割引きくらいにはなるのでしょうが、
仮にそうであっても、払える余裕があるのならリニアに乗るでしょう。
私はあの狭いとこで何時間もじっとしているのが大嫌い。
だから、海外へ行くのもちょっと億劫。
1時間早くなってプラス数千円だったら、渋々払うかも。

ああ、一日で一番暑い時間となりました。
アイスクリームでも食べて昼寝をしましょうか。
真夏の昼寝って、とっても気持ちいいのですよ。

風鈴がかすむうたた寝朝遠し

さて、私とはかねてより友好関係にある
「ウチコミ」さんがセミナーを開いてくれることになりました。
テーマは

『これからの不動産投資の選択肢』
~海外不動産を視野に・日本と東南アジアでの投資を考える~

日時 8月6日(土)
場所 東京国際フォーラムガラス棟G510

今回はバリ島ではありませんよー(笑)。
私の講演の後、カンボジアの不動産を紹介するプログラムがあるそうです。
でも私、カンボジアのことは何も知りませんので、
お話しするのは『これからの不動産投資の選択肢』まで。

「榊淳司のお奨めマンション速報」

購読料 1ヵ月 1,590
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2016/8/3 14:20 Comments (4)

4 Comments

まろたんさん、こんばんは。

思うに、オトナになっていないオッサンが多過ぎ。
オバハンの場合は、よーわかりません。
彼女らは大人になっていないというよりは、メンヘラ多過ぎ。
なんなのでしょうね、ニッポン人。

孤立、好きですよ。
狎れあうよりは百倍マシ。
烏合の衆や有象無象の一匹になるよりは
鶏口牛後、孤高の人でありたいものです。

人の己を知らざるを患えず 己の人を知らざるを患う

まあ、ちょっとエエかっこうしいですが(笑)。
しかし暑いですね。
明日はいっぱい原稿書いて、明後日はお呼ばれの講演。
貧乏ヒマなしカネなし余裕なし。

なんとかお神酒だけは楽しみます。
ごきげんよう 榊淳司

2016/08/04 21:37 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

「激・激・激アツ」なんで、
さらに「暑苦しい」コメを。(笑)

昨今、この不確実な時代を生き抜くために、
「つながれ!」との処世コトバを散見します。

そうそう。そうよ。
ナンピトも「孤立」しては生きてゆけません。
からね。
でね「人びとが、つながる」ことは、
処世の基本でしょう。

でもね。でもね。
その前にね、どうでしょうか。
「ひとり」になる。
ことも、どうどう、どおう。

チープな「自分と向き合う」のも、
どうどう、どおう。
大事かなあー。と。

昨今のニッポン人。
「オトナにならんと」なあー。と。
えっ!。
「オトナって」なあに?

うーん。だから。
「ひとり」になって、
「ひとり」で考えんとなあー。と。

・・・ 敗北を抱きしめて。
と。

戦後ニッポン人。
「分不相応」に豊かになっちゃった。
で、なーんか。カンチガイ?

ま、このくらいで。
ごきげんよう。

2016/08/04 20:03 | by まろたん

まろたんさん、こんにちは。

なんかちょっとお久しぶりな感じですね。
しかし、「若ぶり」は私も大嫌い。
子どもの頃から分かったような口を利く生意気なガキでした。
若いころから老成した価値観・・・
今も、見た目は実年齢よりも若いようですが、
さして嬉しくありません。
「若ぶる」のも大嫌い。
それよりも年齢に恥ずかしくない大人でありたい。
アンチエイジングなんて、一切考えません。
人間は老いて死ぬもの。逆らってもいずれ負ける。
信長よりも5年も長生きして、
未だにさほどのことは成していないような人間が、
無駄に長生きするものではない・・・なんて。

しかし、まろたんさんの「2時間」は凄いですね。
多分、私は40分が限界かと。
だいたい、そこまで新しいものを吸収しようとも思いません。

過日亡くなった叔母は、80過ぎてもまわりのジジババに
パソコンを教え、自らブログを書いていたそうです。
会葬者多数。ビックリしました。

まあ、体力の続く限り若い者に付き合ってやってください。
私は時々親父さんが私と同い年の編集者と飲みに行きます。
そりゃ、年齢差を感じますよ。
でも、それもまた面白いもの。

ではまた ごきげんよう 榊淳司

2016/08/03 19:05 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

帰路。新幹線が90分遅れでしたか。
そりゃキツイ!
想像しただけでグッタリですわ。

長距離移動は堪えます。
若いころは夜行列車、なんのその。でしたがね。
特に、老体には長距離は堪えますわ。

私67才。
年に数回、40才前後の人と会います。
例えばITの個人教授などなどで。

そのとき私は、必ず事前にハッキリ言うのです。
「私は67才。2時間がギリギリ。気力・体力の限界。
なので、その時間内で終わらしてね」と。

これを言わないと、40才前後には分からない。
自分のペースで進めて来る。
で、こっちはヘタル。
多分、言ったところで分からないのでしょうが。
トシはとってみんと、分かりませんからね。

今、日本人、総じて「見かけが若ぶり」でしょう。
私は団塊ですが。
「今の団塊は若い」などという風評も聞きます。
確かに「見た目は若ぶり」なのが多いようです。
が「カンベンして下さいよ」ってね。

これが、大きな「誤解のもと」なのです。
「見た目」と「中身」はチガーウ!
マジで。

先日、IT個人教授で40男に来てもらいました。
彼にもハッキリ実年齢を公言し「2時間以内で」と。
で、彼が言うのです。
「ウチの父と同い年だけど若く見える」と。

うーん。だから、そこが違うんだよなー。
「見た目」じゃなく「ヘタルものはヘタル」んだよ。(笑)
いや笑い事じゃなく、やっぱり40才にはムリですね。

軽々しく「まだ若いですよ」
なんて言われると、カチーンと来てウンザリ。
分からないのだろうなー。

だから、先手を打って、言うんですわ。
「トシを取ると、ナンダラ・カンダラ」
「もう老体にはキツイ。こたえる」
などなど、公言して身構える。
ま、保身ですね。

私より「うーんと」若い人にはハッキリ言います。
分かってもらえんから。
同年輩、年上には、言いません。言う必要がない。
分かり合えますからね。(笑)

年齢と言うか、世代の違い、というのは埋めがたいもの。
分かり合えませんな。
疲れますな。
若いもんと同席するだけで「暑苦しい」。(笑)

古くはゼネレーション・ギャップとも。
ま、年寄りの繰り言でした。

ごきげんよう。

2016/08/03 18:25 | by まろたん

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