40を過ぎた承認要求は醜悪

この前当選したばかりの小池百合子新知事と、
元首相の中では胡散臭さピカイチの森喜朗がツーショットの
写真を昨日から何度か見てしまいました。反吐が出ます。
小池君、すでに勘違いをしていますね。

森君というのは、常にダーティでインチキ臭いイメージを漂わせています。
このジジイ、「早稲田のラグビー部出身」みたいな顔をしていますが、大嘘。
ラグビーの推薦で入ったのに、練習がきつくてすぐに退部。
親の七光りで国会へ出てきたけれど、バカ丸出し。
それでも首相になって失言の嵐。加藤の乱で危うく死にかけました。
小泉首相の時には、必死で「郵政解散」をやめさせようとしたご仁。
いつの間にかスポーツ界のドンみたいな顔して、利権を食い散らしています。
つまり、こいつと組むといつかダーティな海に沈みます。

あの都知事選挙で小池君が選ばれたのは一にも二にも消去法。
石原親子が増田陣営で「厚化粧」なオウンゴールを決め、
新潮と文春砲が鳥越君を撃砕したから当選できただけ。
都民が熱狂的に小池君を支持したわけではありません。

だから、小池君は極力選挙中の言動と今後の行動を一致させなければ、
たちまちにして都民の心が離れます。私はハナから支持してませんが。
その内、文春や新潮砲でボカンボカンに撃たれますぜ。
まあ、私が心配することではありませんが。

ところで、ポケモンGOはその後どうなったのでしょう?
一瞬のブームで終わったのですか?
私はああいう低能ビジネスが大嫌いです。
ちょっと考えの足りない低能大衆を相手に
「踊るアホウに見るアホウ、同じアホなら」を煽るビジネス。
私は他の1億2千万人が踊っても、踊らないタイプ。
「どうぞ勝手にやっててください」

ゲームはゲームであって、お金が儲かるわけでなし。
人生のためになるようなことがあるのでしょうか。
まあ、それなりに「楽しく過ごせる」ということだけですね。
私は他に楽しく過ごす方法をいくらでも知っていますので、
ああいうことにはかまけません。

人間というのは基本的に、常に「他者に認められたい」という
心理学でいうところの「承認要求」という本能があります。
例えば、体操競技をやっている人がいるとします。
黙々と自分のやりたい種目だけをやっている人はいません。

ちょっと上手にできると、大会に出ようとするでしょう。
かなり上手にできると、オリンピックを目指します。
最終的には金メダルでしょうか。
あれなど、考え得る限り「承認要求」に対しての
最上の満足感を獲得したことになります。

しかし、どれだけきれいに演技ができても、
どれだけ早く泳いでも、それは一瞬のことです。
世界記録もいつかは塗り替えられます。
メジャーリーグで最もたくさんヒットを打ったピート・ローズは今、
「私は野球賭博をした」と書かれた野球ボールを売りながら
日々の糧を得ていると聞きます。
驕れるものは久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
最近の夜は暑苦しくて、かなり「久しい」ですけどね(笑)。

「承認要求」というものは、所詮は欲望の一種です。
剥き出しになって美しいものではありません。どちらかというと醜悪。
例えば、埋め立て地にたつタワーマンションがどうにも醜悪なのは、
その存在が剥き出しの「承認要求」に見えてしまうからです。

私は孔子が論語の中で言っている、このフレーズが好きです。

『人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患うるなり』

カンタンに言えば、「他人が自分を認めなくても気にするなよ」と、
そして「自分が他人(の素晴らしいところ)を知らないことを恐れよ」と。
この伝で行けば、「SNSでフォロワーの数なんて気にするな」となります。
あるいは「ブログのPVが多いとか少ないなんてことで心を煩わさず」と。
まあ、私がめったにアナリシスを見ないのは、単純にめんどくさいからですが。

論語の教えというのは、実にジジ臭いものです。
「年寄りの説教」と言ってしまえばそれまで。
寅さんあたりも「爺さん、それをいっちゃあおしめえよ」となりそう。
しかし、人間社会にあってはかなり実用的です。
というか、私はそれを実践することで随分得をしてきました。

まあ、もともと「承認要求」は他人より希薄かもしれません。
何と言っても、生き方が「ワタシはエライ、世間は甘い」ですから(笑)。
ただ、ときどき辟易するほどの「承認要求」を行う人と遭遇します。
この不快感はたまりません。「勘弁してくれよ」と。

私は、前途ある若者の承認要求には極めて寛容です。
それは何といっても、彼らには未来というものがあります。
しかし、まあ30代の半ばを過ぎると「先が見えた」状態。
人間というのは何か芽が出るなら、それまでに出ているでしょう。
それは花が咲くのが50代ということもあり得ます。
しかし、芽なら30代までに出ているはずです。

40を過ぎて芽が出ていなければ、あきらめましょうよ。
自分はせいぜい今やっていることができる程度の人間なのです。
あとはなるべく他人の邪魔をせず、迷惑を掛けず、
家族を守りながら生きることに専念すべきでしょう。

だから40代以降の「承認要求」は厳に慎むべき、と私は思います。
ところが、政治家というのは「承認要求」が服を着て
のべつくまなく動き回り、喋り続けているようなもの。
考えてみれば、それだけでも醜悪な存在です。
まあ、私は若い頃はあれになりたかったのですが(笑)。

多少いいわけをすれば、私は目立ちたいから
政治家になりたかったわけではありません。
エラくなりたいから政治家になりたかったのでもありません。
まあ、それがまるきりゼロかというとそうでもありませんが。
何よりも「政治」をやってみたかったのです。
だから、最初の大学では「法学部政治学科」でした。
しかしまあ、つくづく思うのは「やらんでよかった」と。

昨日、「地元では一番の高校を出た」という方と一献傾けました。
2年先輩で超一流大学を出て、超一流メディア企業の正社員。
高校の同級生には医者や弁護士や政治家が綺羅星の如くいらっしゃるとか。
「でもねえ、みんな民主党(現民進党)なんだよね」と。

仮に私が政治家への道を突き進んで、40代くらいで国会に出ていれば
十中八九は民主党ですよ。40代後半だったら維新かな。
「あかんがな、それ」の世界でしょ(笑)。
本当に「やらんでよかった」と思います。

私はせいぜいマンション市場を眺めながら、
あーのこーのとデベロッパーが嫌がる御託を並べるだけの人間です。
それ以上のものへと「承認要求」はいたしません。
あと10年ほど、世間の端の方で生きさせていただければ結構。
そのあとはひっそりと消えますので(笑)。

さて、今のところ「あーのこーの」という
御託を並べた資産価値レポートの更新情報です。
「小岩・新小岩・平井」を最新情報化。
駅から遠くて「どうするの?」と思っていた物件が完売していました。
ただ、決して市場が動いているのではありません。
多分、値引きをやりまくった結果だと思います。
このエリアも基本的に動きは鈍重。
今後、値引きの動きは加速しそうです。

小岩・新小岩・平井
価格 2,790

■ミオカステーロ小岩II、■ライオンズ小岩グランテラス、■シティテラス平井、■レーベン新小岩innovia、■レーベン北小岩DISCOVERY I 、■ルピアコート新小岩フレール、■レーベン北小岩DISCOVERY II

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4 Comments

まろたんさん、こんばんは。

そうかなー。
H氏は健さんに比べて、目が普通すぎ。
まあ、男前ですけれどね。

昭和も遠くなりましたね。
それに、もうすぐ平成も終わりそう。
僕ら、もうすぐ「昭和オトコ」てゆわれますよ。
かつての「明治オトコ」みたいに。
フニャっとして、頼りない男の象徴(笑)。

暑いので、くれぐれご自愛を。

ごきげんよう 榊淳司

2016/08/11 22:56 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

「すべては夢でありました」
とね。

敗戦後の日本人の夏。
やはり。
「すべては夢でありました」
でしょう哉

あ!。ああ。
突然ですが。

ご存知、あのHさん。
高倉健に似てませんか。
あの昭和の健さん、ですよ。
若いときのね。

突然で失礼致しました。(笑)
ご自愛下さい。

ごきげんよう。

2016/08/11 20:42 | by まろたん

まろたんさん、こんばんは。

82歳ですからね。
みなさん「おもらし」に敏感です。
わが親の世代なんですよ、昭和ヒトケタは。
彼らもこれから順次退場。
その後は軍国少年世代、その次がまろたんさんたち。
そして内ゲバ世代がきて、私たち。

暑中見舞いをありがとうございます。

暑いですね。げんなりします。
オリンピックもつまらないし、小池は森に擦り寄るし。
おもろないこと、多過ぎます。
それでも、日々働かんとあきません。

ぼおっとしててもしゃーないし。

では、ひとときのお神酒タイムを楽しみます。

ごきげんよう 榊淳司

2016/08/10 21:33 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

さあ。
我らニッポンの夏です。
月刊文藝春秋・今月号。
ぶちかました。超大型企画と。(笑)
ゴッツイですよ。曰わく。

> 戦争を知らない世代に告ぐ。
> 戦前生まれ・115人からの日本への遺言。

だってー。
おきばりやすうー。
ですかあー。(笑)

ま、オチョグリはこのへんで。
投稿者・115人のうち、
我がシンパシー人はひとりだけ。
他は「日銭かせぎ」かいー。(笑)
ま、それはよいですよ

そのひとりはとは。山田太一。
ご存知、脚本家。
1034年生。敗戦時。9歳。小学5年生。

彼は投稿文の締めに、こう書いている。
(以下、原文のまま引用)

・・・
いまや私の主たるテーマは、
私生活の生理に収斂している。
それは私と同年の周囲では、
少しもめずらしいことではない。
82歳は疲れているのである。
(306P)
・・・。

82歳。
と言えば今上陛下と同年でしょうや。

「82歳は疲れているのである」と。

ごきげんよう。

2016/08/10 18:56 | by まろたん

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