トランプ新大統領は吉か凶か?

ここのところ、経済の動きが迷走し始めています。
その原因は、何といってもトランプ次期大統領。
彼が、アメリカ国内を優先する「内向き」の経済政策を
取ると推定した動きが、様々な現象を起こしているのです。

アメリカの金利が上がり、株価も上がるのは分ります。
どうして日本の株価まで上がっているのかよ―わかりません。
日本の長期金利も少し上がっていますね。
そのうち、住宅ローンも顕著に上がり出す可能性があります。

トランプ君、本当は何をやるのかよく分りませんね。
何となく、彼は中国よりも日本が好きなような感じがしています。
それはそれで、日本にとってはいいことです。
しかし、アメリカで人気取り政策を行うことが、
すべて日本にとっていいとは限りませんからね。

今の日本、景気は悪くありません。ほぼ完全雇用。
最低賃金はじわじわと上がっています。
でも、中堅所得層の幅がどんどん細っています。
カンタンに言うと、35年ローンを組んで新築マンションを
買おうなんて考える人々はどんどん少なくなっているのです。

2015年に労働者派遣法が改悪されました。
非正規雇用者は、今後増え続けるでしょう。
一生涯、年収500万円にも到達しない層が大半になりそう。
40歳を過ぎて正社員の地位を失うと、二度と戻れないというのが
常識化する社会が間もなくやってくるかもしれません。

一方、ある基準以上のキャリアや資格を備えている層は、
易々と年収1千万円の壁を突破します。
2千3千当たり前、という状況になりつつあります。
なぜか、私の回りにはそーいう連中が多いこと。なんでやねん?
まあ、それはいいとして。

今、目の前の問題はトランプ君が大統領になると、
日本経済にとっては吉なのか凶なのか。
今のところ、吉と見て株価はドンドン上がっています。
来年3月期の企業収益はどうなのでしょうね?
先日、税収見込みを下方修正するという嫌な動きがありました。
7-9月期のGDPも下振れしてしまいました。やな感じ。

ただ円安に戻りましたから、輸出系企業はいいでしょう。
でも輸入系企業はかなり苦しくなります。
実のところ、建設業は輸入系です。
建築資材はほぼ輸入か、輸入した原料を使って生産しています。

建築費が上がると、マンション価格も上がります。
上がったところで、売れるかどうかは別問題です。
現状、新築マンション市場には停滞感があります。
ただ、はっきりと「悪い」と言えるかどうか、やや微妙。
「好調」でないことだけは確かです。

私は、東京23区の内の20区と、川崎市の一部、大阪のタワーマンション
については定期的に現地を訪れ「資産価値レポート」を有料で発行しています。
ここのところ、そういったエリアではどうなっているかというと・・・
売れないので販売物件が徐々に滞留してきています。

つまり、私のレポートのボリュームが厚くなってきているのです。
「資産価値レポート」は基本がA4サイズで文字は12ポイントで書きます。
このブログのように、文章は左アタマぞろえで区切りの良いところで改行。
1物件について800字もないでしょうね、数えていませんが。

販売価格は1ページ100円を基準に決めています。
だから、販売単価が徐々に上昇しています。
でも、売れ残り物件ばかりになると魅力が薄れます。
元気のいい物件が競い合っているようなエリアのレポートは
よく読まれるのですが、市場が停滞しているとダメ。

当たり前ですよね。
マンションを買いたいという人がいれば私のレポートも目に留まります。
でも、元気のいいマンションがないと検討する人も出てきませんから。
ここのところ、掲載物件数は増えているけど市場に活気無し。
まことに、困ったことです。

それでも、私は資産価値レポートを更新し続けます。
なぜなら、そうすることによってマンション市場を見渡せるからです。
都心の新築マンションの大半の販売動向を、肌で感じ取れます。
だから、本当に「売れている」か「売れていないか」について、
大局を語れるのは自分しかいない、と自負しています。

それで2016年はどうだったかと言うと、低空飛行だけど墜落せず。
2017年はどうだろうかと言うと、かなりの視界不良。
物件数は減る。金利も上がる。土地や建築費と言ったコストは高止まり。
マンションデベロッパーにはますます厳しい状況。

まあ、今年はありていに言えば「よくもった」と思います。
リーマンショックのような大きなマイナスはありませんでした。
イギリスのEU離脱はそれなりでした。トランプ君の当選も。
しかし、すぐにどうのこうのと言う事象ではありません。

この先、何かあるとすればドイツ銀行、イタリアの大手銀行、
中国の地方政府や巨大国有企業の破たんがあるのかないのか?
中国とアメリカが軍事的に衝突するかどうか?
韓国におバカな親北政権が誕生するかどうか?
不安要素は実にいっぱいあります。
まあ、我々は見ているしかありません。

さて、その資産価値レポートの更新情報です。
大田区のタイトルを最新情報化。
ここも滞留案件が増えてきました。
注目物件は少ないのですが、後日有料メルマガで配信しますね。

大田区
価格 6,890

■ステーションツインタワーズ糀谷、■シティテラス大森西、■ブランズシティ久が原、■プラウドシティ大田六郷、■クレヴィア千鳥町、■インプレスト西馬込ヒルズ、■プレシス久が原パークサイドテラス、■リビオ池上レジデンス、■ザ・パークハウス 西馬込、■プレシス長原、■グローリオ長原夫婦坂、■ヴィークステージ南馬込 桜並木通り、■エステムプラザ蒲田、■サクラティアラ多摩川鵜の木、■グランイーグル南六郷サウスビュー、■シーズクロノス蒲田ベレーザ、■リストレジデンス長原、 ■ガーラ・レジデンス南馬込、■グランイーグル多摩川スカイフロント、■グランイーグル パークサイド大森南

1月21日 (土)榊淳司の不動産売却ご相談会

を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。

開催日時:1月21日(土)13時~17時
開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

1月21日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回のご参加は3名様で、待ち時間はゼロでした。
21日はどうだか分かりませんが、
「押すな押すな」ではなさそうだと思います。

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