人間の劣情こそ恐ろしけれ

人間には劣情というものがあります。
分かりやすく言えばマイナスの情緒です。
それを抱くことは、よくないとされている感情の一種ですね。
典型的なのは嫉妬です。他人へのねたみ、そねみ、やっかみ。
これは意地悪や嫌がらせくらいで済んでいればいいのですが、
時には犯罪やそれに近い事件を引き起こします。

劣情の第二は誰でも多少は持っているコンプレックス。
自分が努力しても到達しえなかった地位や経歴、容姿に
対しておもしろかならぬ感情を持つことです。
これは正に働く場合もありますが、だいたいは薄暗い怨念に。

こういったものが裏返ると、傲慢や驕慢という態度に変じます。
コンプレックスの塊みたいな人間が小さな権力をもつと、
途端に掌返しに傲慢な輩と変じることが多いこと、多いこと。
嫉妬に狂うお方が、何かの弾みで妬む相手より優位に立つと・・
それはもう目も当てられぬほど驕慢な態度を取り始めます。
ほとんど滑稽としか言いようがない情景ですね。

私は自らを恬淡でありたいと考えている人間です。
どうせいつかは死ぬわけですから、余計な感情は無用です。
しかし、時に剥き出しの劣情に接することが度々あります。
これには戸惑いますね。最初は理解できませんから。

大した根拠はないのですが、私は優越感のかたまりです。
他人をうらやむことはほとんどありません。
というか、そういう劣情からはなるべく遠くありたいと考え、
若い頃から恬淡たることを心がけて生きてきました。
だからよく「飄々としている」と評されます。

27歳でサラリーマンをやめて以来、自由人であると思っています。
自分でやりたい仕事をして、必要なお金を稼いできました。
お金のために嫌な仕事を引き受けた記憶はほとんどありません。
引き受けた仕事が結果的に死ぬほど嫌だったことは、
それこそ数え切れぬほどありますが(笑)。
それでまあ、それなりに稼いできました。

こういう私は、よく他人から妬まれますね。
妬まれて、そいつが何かをしでかして、
私の身に何か起こってから気が付きます。
「ああ、コイツは嫉妬ブタだったんだ」となるわけです。

降りかかる火の粉の多いこと、多いこと(笑)。
いちおう、私は火の粉を振り払いながら戦うことにしています。
そういう戦いをすると、実にいろいろ学びます。
ともに戦ってくれる仲間と出会うこともあります。
結果的に、終わってみれば大きな果実が残っています。

しかし、戦っている時には大変です。何よりも心の負担。
そういう時に、親に感謝します。
メンタルの強さというのは、半分がDNA。半分は心がけ。
しんどいことを乗り切るには、何よりもココロですね。

人間、裸で生まれてきて、最後は土に還ります。
その原理原則からは、貴賤も貧富も関係ありません。
どのような人間も100歳を超えて長くは生きられません。
肉体的に不自由なく過ごせるのは、せいぜい50代まで。
60を過ぎると不自由を抱えながらの人生です。

そういう人間の社会にあって、わずかな差をねたんで
喜怒哀楽の感情を働かせるのは何とも愚かな話です。
私自身はそう思っています。しかし違う人も多いですね。
まあ、世の中めんどうくさいことだらけですね。


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ただし、順番におうかがいしますので、
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2017/5/1 0:40 Comments (4)

4 Comments

まろたんさん、こんにちは。

東京は今日も麗らかです。
今日は所用があって霞が関にまいりました。
昼食を摂って知人と二人でビールの大びん2本。
その後、皇居の桜田門から広場、
本丸跡、北の丸公園と散歩して、
最後に靖国神社をお参りして解散。
のどかですね。でも、外国人ばかり。
それにしても、江戸城は広い!
知人との歴史よもやま話が楽しい散策でした。

飼いネコまろたんの死・・・・
私はペットを飼ったことがありません。
お察しできないのが残念です。

最近、佃島ふたり書房という小説を読みました。
古本屋のお話です。
主人公の雰囲気が、何となくまろたんさんに似ているかと。
しかし、あの商売もすっかり風情がなくなりました。

ではまた、ごきげんよう。

榊淳司

2017/05/02 15:09 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

今年の夏が終われば、68。
年令を意識しますね。70まで2年かー。
そして、時の流れの早いこと早いこと。

今日までの歳月を思い返します。
あれこれと順不同で。
総じて言えば、行き当たりばったりでしたね。(笑)
まあ、自分らしい。

5年前の春、飼いねこ・まろたんが急死しましてね。
あれは辛かった。
10年間、ともに暮らしましたから。
しみじみと、しみじみと。

残りの人生は「捨てる」ことでしょう。
いろんなものを、少しずつ捨ててゆく。
断捨離とも言いますが。

まとまりなく。
ごきげんよう。

2017/05/02 02:25 | by まろたん

まろたんさん、こんにちは。

あるのですよ、面倒くさいことが。
お会いできれば愚痴のひとつも聞いてほしいくらい(笑)。
まあ、私は愚痴っぽいタイプではありませんが。

団塊さんは、まともな年金がもらえる最後の世代でしょ。
悠々自適の生活は、40代からみると
「自分らの払った年金を使いやがって」となります。

私ら50代は口では「年金なんてあてにならん」
と思いながら心ひそかに期待をしています。
まあ、もらえるものならもらいたいもの。

団塊さんに恨みを持っている人、
私の回りにも結構いますよ。
ちょうど私らがペーペーの頃に、
部長クラスでエバっていたのが団塊です。
熾烈な競争を潜り抜けてきただけに、
「俺が俺が」オヤジの多い印象ですね。
まあ、気にせずにお過ごしください。

今日の東京はポカポカ陽気です。
私は半袖で出てきました。

ではまた、ごきげんよう。

榊淳司

2017/05/01 12:08 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

まーた、なんか、あったんですかー?
いやなことが。

小生、思います。
若いうちはともかくも。
いートシこいて、やっかみ、嫉妬ですかー。
と思う人、多々あり。

他人の事より自分でしょうに。
トシヨリは。
残りの「お時間」を数えれば、ねえ。(笑)

もう、ひとこと。
ご存知の通り、われ「団塊ジジイ」でしょ。
団塊は、人生がホドホドの40代から、
妬まれるようですわ。平凡ジジイでも。

前にも、お話しました。
或るクリニックでのエピソード。
初対面の看護婦から、ナジルように言われこと。
「もう、働いてないんですか!」
おいおい「もう」はないだろうに。(笑)

何か不満があるのでしょう。きっと。
何か気にくわない事があるのでしょう。
世の中と、自分の人生に。
で、団塊ジジイの小生にアタル。
アタリやすいからねー。(笑)

シンドイ時代に、これから、ますます。
でしょうかね?

ごきげんよう。

2017/05/01 02:50 | by まろたん

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