朝鮮発火は6月中旬かも?

アメリカでは前CIA長官が、大統領選挙中に
トランプ陣営がロシアとの間に「接触があった」
と発言したことがニュースで大きく取り上げられています。
他にもトランプ君は度々「捜査をやめろ」的な圧力を
いろいろな捜査機関にかけているという報道がチラチラ見られます。
まあ、状況証拠としては完全なクロでしょうね。

ここでの大きな問題は、アメリの大統領を決めたのは
「アメリカ人ではなくロシアの陰謀だった」ということを、
一般のアメリカ人が知ったらどういう反応になるのか、ということ。
それは「そんな大統領は我々の大統領ではない」となります。
CIAやFBI、あるいは司法省の人々はある程度ロシア介入の事実を知り、
今は「トランプ退陣」への下地を作っているように思えます。

というわけで、トランプ君は政権転覆の危機を迎えていますね。
日本時間で今週末はG7があります。
トランプ君にとっては初めての外交の晴れ舞台。
しかし、どうもあのオッサンは外交が苦手っぽいですね。

というのは、トランプ君はネが不動産屋さんです。
美女におしっこをかける乱痴気騒ぎはお好きなようですが、
上品な人々の間で優雅に振る舞うタイプではなさそう。
特にドイツやイギリス、フランスの新しい指導者と比べると、
ケミストリーがだいぶ違いそうなのがトランプ君。
安倍君とはなんとなく合っているようには見えますが。

まあ、トランプ君が外交の初舞台でどう振る舞うかよりも、
アメリカに帰ってきてからどういうドラマが待っているのかが、
私にとっては最も気になるところ。
「トランプ退陣、ペンス登壇」のレールはもう敷かれたのか?
それとも、トランプ君が朝鮮で戦争を始めるのが早いのか?

何をやらかすか先が読みにくいのはトランプ君も正恩君も同じ。
正恩君が日本から5千kmくらい離れた国の指導者だったら、
それはもう高みの見物を決めていればいいだけ。
しかし、東京と平壌は1200kmほどしか離れていません。
彼ご自慢の「飛び道具」が十分に届く範囲内で、
私たちは暮らしているのです。
そして、正恩君には日本を攻撃する理由なんて山の様にあるはず。

4月初旬に習君がトランプ君に会った時、
「北朝鮮の問題は100日の猶予が欲しい」といったとか。
その通りなら7月の中旬が期限です。あと7週間。
はたまた、6月には在韓アメリカ人の退避「訓練」が
行われると報道されています。へええええ、「訓練」ですか?

アメリカ最強の空母カール・ヴィンソンと、アメリカ海軍が誇る
第7艦隊のロナルド・レーガンは「朝鮮近海」で訓練中とか。
そこから考えましょうね。

まず、トランプ君は最近北朝鮮問題について発言していません。
何か事が起こす前には、相手に余計な憶測を与える情報を遮断する、
というのが軍事作戦上のセオリーです。
「斬首作戦やりまっせえ」と言うと、正恩君は多分
国内でもっとも防備の固いシェルターに逃げ込んでしまいます。

「100日の猶予」という首脳同士の約束事がリークされたのは、
「100日以内の期間中は大丈夫だよ、正恩君」という
相手を油断させるテクニックかもしれません。
まあ、アングロサクソン民族はこういう欺瞞作戦がお得意です。

カール・ヴィンソンはシンガポールを出港してひと月以上が経過。
「朝鮮近海」とはなっていますが、実際はどこにいるか分かりません。
ロナルド・レーガンの所在も詳細不明。当たり前ですが、軍事上の機密。
ただ、軍艦といえども何か月も洋上を漂うと、
いろいろと不具合が出てくるものです。
「万全」の体制でいられるのは、出港後2か月以内と思えます。

一方、習君は本気で正恩君を説得しているとは思えません。
なぜなら、中国にとって北朝鮮はとっておきのカードだからです。
あまりおとなしくなってしまっても困ります。
なぜなら、北朝鮮問題が沈静化するとトランプ君にとって
中国はタダの「不公正貿易相手国」でしかなくなるからです。

逆に、北が暴発して全面的な朝鮮戦争になるのはもっと困ります。
北が負けることは必然で、一気に朝鮮半島の南北統一となるからです。
あるいは、それに抵抗するなら再び中国から軍隊を送らねばなりません。
60数年前の時の様に、アメリカ軍と互角に戦うことは不可能。

だから、習君は正恩君に対して腹立たしくは思うけれど、
けっして厳しい制裁行動は取れないのです。
「100日の猶予」が本当だとしても、ただの時間稼ぎでしょう。
その時になったらまた、別の約束をすればいいだけですね。
中国人は品物を受け取ってから、さらに価格交渉を持ち出す
あざとい商取引がお得意のようですが、今回もその一種では?

そんな習君の思惑を、すでにトランプ君は気づいているはず。
例えば、中朝国境の貿易量はちっとも衰えていないと報道されています。
そんな情報がトランプ君に上がらないはずがありません。
また国務省やCIAには優秀な中国専門のアナリストがいるはず。

で・・・何よりも、トランプ君には足元が崩れそうな危機が
「ロシア・ゲート」によって迫ってきているではないですか。
つまり、「早くて7月中旬」だと世界に思わせておきながら、
実際にはひと月早い6月の中旬頃、何かが起こるかもしれません。

なーんちゃって(笑)。
かなりの当てずっぽうです。
「お前、そんなヨタ話書いているヒマがあったら、本業のマンションについてもっと真面目に語れよ」
といったお叱りの声が聞こえてきそうですね。

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前回の「マンション格差」は5刷りまで行きました。
野球で言えば「4塁打」、つまりはホームランですよ。
ともかく、イチローにも負けない打率になりましたよーん。
ただ、来月にもさらに一度打席が回ってきます。
何とかそこでもヒットを打ちたいものです。


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開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

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とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
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ちなみに、前回の参加者は雨の中を3名様。
ただ、15分ほどお待ちいただいた方もおられました。

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2017/5/24 18:23 Comments (4)

4 Comments

まろたんさん、こんにちは。

「焦げたタコヤキみたい」ですか・・・
ちょっと想像してしまいました。

まあ、発火はないに越したことはありません。
しかし、トランプ君のロシアゲートは、
日に日によろしくなくなっていますね。
三男ブーの動静よりも、
トランプ君の都合で発火しそうです。
まあ、見ているしか有馬温泉。

今日の東京は雨です。
春は雨が多いですね。

まろたんさんもご自愛を。

ごきげんよう 榊淳司

2017/05/26 12:55 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

「朝鮮発火は6月中旬かも?」と。
「お化けとカモは出たことがない」(笑)

むかし、オバチャンが落ち込み気味の人に、
よおゆうてましたわ。
「あんた、そのうちイイことあるわよ。
まあ、お化けとソノウチは出たことがないけどね」(笑)

ジョーダンはともかく。
英国では、また自爆テロ。テロを防ぐのは不可能です。
なにしろ彼ら、神出鬼没、ゲリラ戦法ですから。

今、
世界の最高・最大のテロリストは「刈り上げ」くんです。
取扱いを誤ると「破滅」が待っておりますよ。
「お、脅かすなよおー!」(笑)

暑い。日中は初夏の日差し。
炎天下を何時間も歩いたもんですから、
我が女房、我が顔を見て、曰わく。
「焦げたタコヤキみたい」と。
やはり持つべきモノは女房ですなあー。(笑)

ごきげんよう。

2017/05/26 05:55 | by 匿名

まろたんさん、こんにちは。

裁判の傍聴、私も2度ほど経験があります。
いずれもしょぼい事件でした。
ともに60代の男性。いかにも、という爺さん。
コンビニで120円のお餅を2個盗んだ、
という事件で警察、検事、裁判官、弁護士が
莫大な手間ひまかけて裁判を行う・・・
多分、かかった費用の総額は200万円以上。
ぜーんぶ僕らの税金で賄われます。
そいで、刑務所の費用も税金。
これが民主主義社会なのですね。
ため息しか出ません。

ではまた、ごきげんよう。

榊淳司

2017/05/25 11:29 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

「現場百遍(げんば・ひゃっぺん)」と。
デカ(刑事)の世界の格言だそうで。
榊さまも御存知のことかと。
事件現場にこそ犯人逮捕への材料があると。
デカ人生の身銭を切った言葉ですね。

昨日きょうと、当地の地裁で傍聴。
当地は県庁所在地ですから、地裁・簡易・家裁あり。
我が家から歩いて10分の所です。

事件はどちらも窃盗。ショボイですよ。
昨日の被告人は60代とおぼしき男。
頭頂部がハゲていて、如何にも、というツラでした。

きょうは、67のバアサンが被告人。
判決の日で、懲役1年6カ月・執行猶予5年。
前科3犯。窃盗の常習者ですね。

判決のあと、裁判官がクギを刺すように言いました。
「次は刑務所ゆきですよ。間違いなく」
ウンザリという風情でしたわ。(笑)

このバアサン、奇しくも私と同年齢。
貧相で荒みきったフケ顔でしたね。
バアサン、またヤルでしょうね。ほぼ間違いなく。

「ひとは見た目がすべて」と。
ニンゲン、環境の動物ですから、まあね。

明日は地元大学で2回目の公開講座。
ネットのセキュリティーの仕組みを、
ちょいとばかりカジッテ来ますわ。

ごきげんよう。

2017/05/24 22:57 | by まろたん

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