負け組95%の低金利政策を改めよ

気が付いたら、8月も4分の1が終わりましたね。
早く終わって欲しいのは、8月よりもこの猛暑。
たまりまへん。もう、はよいってもうてえな、という感じ。
まあ、ビールが美味しいというメリットはあるのですが(笑)。

さて、新しく外務大臣になった河野太郎君が「予想外」に
存在感を発揮していますね。太郎ちゃん、やるやん・・みたいな。
早速中国の外相から「失望」されるという高得点をゲット。
今後は韓国からも忌み嫌われる存在になって欲しいもの。

何でも彼は通訳がいらないほどの英語力があるそうで、
それはそれで頼もしい限り。おまけに「国賊」である父親の
負い目を背負っているので、今のところハト派色が皆無。
ただ、彼はよくあのお馬鹿パパを庇っていましたから、
今後はどこで化けの皮が剥がれるやもしれません。

前の韓国大統領だった朴槿恵君は、父親が日本の
陸軍士官学校卒業で、日韓基本条約を結んだ「親日派」と
見做されていたせいで、無理やり反日派になっていました。
あとから考えると、結局は「なーんも考えてヘン」かった
だけのようですね。実にアホらしい行動でした。

彼女は第三国の首脳と会談した際にはいつも日本を非難する
「告げ口」外交を展開して、世界中の顰蹙を買っていました。
聞きたくもない他国の悪口を聞かされる第三国の首脳にとっては
ただの迷惑でしかありませんから。まあ、それも終わりました。

世の中には時々他人の悪口を触れ回る輩がいますねえ。
他人の悪口というのは、その他人を貶める以上に
自分への軽侮を招く、という反作用に気付かないのでしょう。
長い目で見ると、そういう人間は必ず視界から消えます。
朴槿恵君も、あと3年もすれば人々の話題に上らなくなります。

さて、最近は江戸川区のマンション市場を見て回りました。
「プラウド西葛西」なんていう元気な新規物件も出てきましたが、
総じて市場は低調です。江戸川なんて、まったくの実需エリア。
そこが5年前に比べれば15%の値上がりとなっています。

この5年で、江戸川に限らず日本全国のサラリーマンの
実質所得はほとんど上がっていません。少し減少した程度。
金利は多少下がりましたが、それでも15%の上昇に
見合うものでは決してありません。
つまりは、分不相応にマンション価格だけが上昇。
それでは売れるはずがありませんね。
だから完成在庫は軒並み値引きに突入しています。
それでも、販売はなかなか進捗していません。当たり前。
同じようなことは世田谷などの城南エリアでも起こっています。

今、日本の景気はかなり良好です。
失業率が低くて、ほぼ完全雇用の状態。人手不足です。
そのわりに賃金は上がっていません。
末端の時給が上がっていますが、そういう現象は
景気全体にはほとんど影響がありません。
最低賃金が900円から1200円になったところで、
低所得者の暮らしが少し楽になるくらい。
5千万円のマンションが売れだすことはないのです。

よく言われることですが、成熟社会に最も必要な
中間層と呼ばれる人々のボリュームが日々縮んでいます。
私が考える今の中間層とは年収800万円から1200万円くらいの方々。
一流企業で課長から部長クラスですね。
彼らがマンション市場の主要ターゲットなのです。

今や年収600万円では山手線周縁でもマンションは買えません。
40歳時点で年収が1000万円に達していない人は、
その後達する可能性がかなり低くなるはずです。
つまりは人生の「負け組」に位置付けられてしまいます。
厳しいですね。おそらく全サラリーマンの95%くらいが負け組。

2002年頃なら、年収が700万円くらいでも山手線周縁で
マンションが買えました。坪単価が200万円そこそこでしたから。
年収700万円で勝ち組なら、東京のサラリーマンの
3割程度はそこに潜り込めたのではないでしょうか。
結局、このアホな局地バブルという現象は、
サラリーマンの95%を負け組に追い込んでしまったのです。

2012年の終わりに安倍政権が誕生し2013年の3月に、
黒田東彦君が新たな日本銀行総裁に就任しました。
そこから始まった異次元金融緩和は確かに日本を
不況のどん底から救い上げました。今は何とか好景気。
しかし、それは富める者をさらに富ませ、
サラリーマンの多くを負け組に追い込む劇薬だったのです。

今の東京では、年収600万円は完全な負け組です。
子どもひとりを満足に中学受験もさせてあげられません。
公立中学というような掃き溜めに一旦身を浸からせると、
どれだけがんばっても早慶程度の大学にしか行けません。
そこからエリートに混じるのは至難の業。
運に恵まれると上場企業の役員になれる程度です。それも数%。
大半は年収600万円の負け組コース。それ以下も多数。
こんな世の中が正常であっていいのでしょうか?
私は強い憤りを感じます。

こういう歪な競争社会を導いた一因は、住宅価格の高騰です。
人々の収入に占める住居費の割合が高すぎるので、
教育に回すお金が出てこないのです。
また、公教育がどうしようもないので塾に頼ります。
塾は私立高校よりも高い費用がかかります。アホみたいです。

中学受験塾に娘を通わせ、熱心に送り迎えをしていた
ある父親の姿を私は数度垣間見る機会がありました。
一生懸命愛娘の受験を支援していた父親の姿は、
どうみてもそのへんのサラリーマンでした。
それも決してエリートには見えない感じの。
そして、結果はかなり残酷なものでした。
せめて世代を超えて勝ち組になろうとしたのでしょうね。

競争社会は残酷です。でも、競争は必要です。
しかし、敗者を95%にまで高める必要はないでしょう。
あるいは今の日本のように、その差を広げるような政策を
無軌道に採用すべきではないのです。
今の異様なまでの低金利は、富者にかなり有利な政策です。
貧者の多くにはメリットをもたらしません。
確かに、民主党時代の経済無策から日本を救済するためには
一時的に必要な政策でした。しかし、もはや十分。
今以上に敗者を増やさないために、いち早く軌道修正すべきです。

では、資産価値レポートの更新情報です。
前述の様に、江戸川区の1タイトルと台東区を最新情報化。
台東区にはいくつか注目物件がありました。
有料メルマガ会員のみなさまには、のちほど配信します。
その前に、中央区や江東区の注目物件が行くと思いますが。

葛西・西葛西エリア
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■プレシス葛西ルジュール、■プレシス葛西ルヴェール、■プラウド西葛西、■ローレルコート西葛西、■VILLEVIO KASAI(ヴィルヴィオ葛西)

台東区総集編
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■ルフォン浅草橋、■ブラントン蔵前、■クリオ ラベルヴィ三ノ輪、■リストレジデンス上野黒門町、■シティハウス浅草橋ステーションコート、■(仮称)レーベン浅草Project、■ルジェンテ浅草、■ルフォンリブレ蔵前、■ルフォン入谷 ザ・レジデンス上野の杜、■デュオヴェール浅草WEST、■サンクレイドル上野II、■クレヴィア浅草、■サンクレイドル浅草

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2017/8/8 18:48 Comments (2)

2 Comments

まろたんさん、こんにちは。

SPA! を読まれましたか。
ここんところ2本ほど企画に協力しましたが、
私のところには未だ掲載誌が来ません。
しかし、キチンと読んでくださり、
ありがとうございます。

最近、自分も含めて子どもっぽいと思います。
ジジババ見ていてもそうですけどね。
人間の精神はあまり成長しません。
心がけで立ち居振る舞いが多少マシに
なるだけのような気がしますね。

しかし、本日も東京は猛暑。
事務所の温度計は32度です。
仕事をするには冷房ですね。

私は冷房が贅沢であった時代を
知っている最後の世代かと思います。
昔の日本人はえらかったと思いますよ。

それではまた ごきげんよう 榊淳司

2017/08/09 11:40 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

中身の濃いブログですね。
昨今、こういうのが少ない。

SPA・今週号。読みましたよ。
榊さまの写真入りの記事を、ね。
小生、情にあつい。
でもまあ、それはそれ、として。

ですが。
総じて、昨今の日本人、どうでしょう。
「子どもっぽく」なったと。

もち「子ども」は守るべきでしょう。
が。
「子どもっぽい」のは、ねえ。
どうでしょうか。

小生、
今やカウントダウンのおトシに成り候。
今、我、独りありと。ひとり、ひとり。と。

まあ、ここまで。
コレ以上はグチになりそうで。
御自愛下さい。

ごきげんよう。

2017/08/08 21:00 | by まろたん

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