その向こうには「暴落」が待っている

アムステルダムのお話を書こうかと思ったのですが、
夕刊フジの連載で取り上げてしまったので、ここでは少し。
みなさんは再来週に公開されるzakzakでお読みください。
ところで、アムステルダムの旧市街は観光客だらけでした。
それも95%くらいは白人。東洋人はほとんどいません。

いやあ、北京語や韓国語を聞かずに一日を過ごすのは快適。
その代わり、でかい白人ばかりで私の視界は遮られました。
私の身長は177センチです。日本では見晴らし十分。
美術館や博物館では、後ろからでも展示物が見えます。

ところが、男性の平均身長が185センチのオランダ。
どうにも視界が悪かったですね。
アムステルダムでチビとは如何にストレスフルな
生き物かということを、生まれて初めて学びました。
チビのみなさん、ご愁傷さまです。

さて、6日間も日本を空けたので、仕事が溜まりました。
昨日から原稿ばかり書いています。やっとひと息。
このブログや資産価値レポートも含めれば一カ月に
軽く40回くらいの締切がやってきます。

資産価値レポートの取材のために現地を回る日もあるので、
だいたい1日に2本か3本を書いていますね。
「よくそんなに書くことがありますね」と言われます。
まあ、資産価値レポートは新築マンションについて
アレコレ書けばいいわけで、特に困りません。

連載は夕刊フジとポストセブンとビジネスジャーナル。
他にレッズさんのサイトに月4本くらいですか。
他にイレギュラーな原稿依頼が月に1本か2本。
講演や講義をするとなるとパワポの資料作り。
これも結構手間暇かかりますよ。

書くネタに困ることはほとんどありません。
まあ、ポストセブンの原稿はああいうメディアですから
そこそこセンセーションな感じにしなくてはいけませんが。
湾岸、タワマン、暴落が私の3大芸になっています(笑)。

今日はブログの読者さんへの大サービスをしましょう。
「暴落」ネタを久々にこの場で書かせていただきます。
というのも、何か本当に始まりそうな気配なのですよ。
兆候はレインズです。中古マンション市場がかなり弱含み。

私はジミーにこういうところにもコラムを書いています。

辛口住宅ジャーナリスト、榊淳司を唸らせた「資産価値の落ちない優良マンション」はこれだ 港区(18)  グランドメゾン白金の杜 ザ・タワー 

このコラムを書くにあたって、築浅中古マンションの
相場観をレインズで調べるのですよ。
成約はもちろん、現在売り出し中の物件も。

そこで感じるのは、「ジワジワ値下がりしているやん」。
それも、今年に入ってからハッキリそういう傾向です。
そのうち、統計数字になって出てくるはずです。
また売り出し中の物件を見ると「安いやん」
と思えるようなのがチラホラ出てきました。
明らかに売り急いでいる感じがしますね。

この傾向、このまま拡大するのか、一瞬の出来事なのか。
ここのところ、株価に頭打ち感が出ていますね。
企業業績もイマイチ明るさがなくなってきました。
景気は悪くないけれども、「今年は儲かるで」、
という感じではなくなってきています。

中古マンションの売り物、ジワジワ増えている感じがします。
そもそも、新築マンション市場はもう1年以上も停滞感。
完成在庫がどんどん積み上がっているではないですか。
値引きをしているのに完売できない物件が多数。

現在の40歳前後というのは就職氷河期世代。
この世代、私から見るとかなりお気の毒です。
そして、消費スタイルがやけに保守的です。
それよりも若い世代は、人数がぐっと減ります。
このあたりが今の市場の需要の主役ですからね。
そもそも、弱くなっても当然なのですよ。
今までが浮かれすぎていただけ。

以上は対エンド向きのマンション市場のお話し。
一方、不動産投資家さん向きの収益物件市場。
かぼちゃ事件でさらに融資が厳しいご様子。
「頼みの綱は西武信金やで」という声しきり(笑)。

投資用物件の価格には下落の兆候は見られません。
少なくとも表面的には。水面下は知りません。
まあ、お得意さんには今でも融資をバンバンと
出しているのでしょうね。銀行とはそういうとこ。
不動産担保融資の総額は増えていますから。
しかし、それって要は不良債権予備軍でしょ。

日本の不動産市場は非常に危うい均衡の上に、
平穏な装いを保っています。
見方によっては「崖っぷちで踏ん張っている」状態。
ま、基本的にこの国にはお金が余っていますからね。
でも、何かのキッカケがあると崖下に突き飛ばされます。

北朝鮮での発火の可能性が萎んだので、
東アジアはしばらく大丈夫そうですね。
今後は米中の貿易戦争がどうなるのかが注目。
中東情勢は危ういまま。イランはかなりナーバスに。
あの辺りはいつ何があっても驚きません。

ヨーロッパもドイツ銀行の債務とかイタリアの政情が
ちょっと心配ですね。うまく収まって欲しいもの。
アメリカは予定通り利上げでしょうか。
黒田君の焦燥は積もる一方ではないですか。

日本では9月に自民党の総裁選があります。
私はまだ8月のサプライズ解散がありえると睨みます。
でないと来年10月には消費税が10%になります。
今の金利で消費税を上げるなんて、自殺行為そのもの。
安倍君はそのあたり、どの程度理解しているのでしょう。

というわけで、暴落を導く材料はたくさんあります。
一方、不動産価格はホテル用地以外に上昇の材料なし。
特に新築、中古ともにマンション市場はかなり弱含み。
かなりの不安を抱えたまま18年の後半へと
折り返しそうです。そして後半こそ・・・

6月30日 (土)榊淳司の不動産売却相談会

を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。

開催日時:6月30 日(土)13時~17時
開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

6月30日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は2組様。
待ち時間が多少はございました。
次回も同じようになるかどうかは分りません。

「榊淳司のお奨めマンション速報」

よく「榊さんのお奨めのマンションを教えてください」というお申出をいただきます。お勧めのマンションなど、日々変わります。お知りになりたい方は、ぜひ有料メルマガをご購読ください。約3か月(費用4790円)ですべての資産価値レポートのタイトルを一巡します。それでレポートの価格にして数万円分となります。
購読料 1ヵ月 1,590
※購読料金のお支払いはクレジットカードのみとなります。お申込みは コチラから  次のページの右下「カートに入れる」をクリックしてください。

メルマガ


2018/6/14 17:44 Comments (0)

コメントはまだありません

No comments yet.

RSS feed for comments on this post.


Leave a comment

※こちらへ書き込みいただいたコメントは、承認後全て表示されます。
マンション購入に関する個別相談等こちらへ表示させたくない場合は、
専用フォームからお願いいたします。