チャイナショックで世界経済は10年死ぬ

マンション市場はかなり静かですねえ。
それに、夏枯れの時期に入りました。
しばらくは動かないでしょう。
その間、不動産以外の経済がちょっと心配です。

アメリカと中国、本当に貿易戦争を始めそうです。
これからジワジワと中国経済を締め付けていくはず。
人民元がドルに対して値を切り下げていますね。
中国人は当然、元を外貨に交換したいはずです。
その動きが上海の株式市場の動きに反映されています。

共産党政府が最も嫌うのは社会の不安定化です。
今でも年間10万件以上の暴力的な抗議行動があるとか。
漏れてくる報道を見ると、わりあい抗議行動は有効みたい。
日本なら役所に怒鳴り込んでも、こちらによほどの
理がない限り要求なんて通りませんわなあ。
むしろ、暴力行為や公務執行妨害で逮捕されそう。

そして、今後アメリカ政府とその出先機関は、影に日に
中国国内の反政府的な動きを支援するはずです。
今までは、あからさまにはやっていませんでした。
でもこれからはやりそうですね。
サイバー攻撃なんてのも、今までは中国から仕掛けてばかり。
でも、これからはアメリカからの攻撃もありそうです。

これは歴史の節目となります。
これからは「米中激突」の時代なのです。
アメリカは過去に2回、自らの地位を脅かす挑戦に対し、
果敢に戦って勝ち残りました。

まず1941年の12月、西太平洋とアジアの支配権を奪うため、
日本を経済封鎖で追い込んで戦争を仕掛けさせました。
結果はご存知の通り。日本は焼け野原になってアメリカの従属国に。
さらに、日本とドイツを破滅させた直後から始まった、
ソ連の挑戦を約45年かけて打ち破りました。冷戦の勝利。

そして、今回は中国が世界に対するアメリカの支配に挑戦。
習近平君が掲げる「中国夢」とか「一帯一路」などというのは、
中国が「次は俺たちが世界を支配する」と言っているのと同じ。
アメリカはそれに対して、今までわりあい根気よく我慢。

「中国も豊かになったら少しは世界の常識が分るやろ」
まあ、そういう具合に眺めていたのですよ。
しかし、最近それではあかんことに気が付いたのです。
やんわりと説得しても、まったくダメ。
これまでの国際的な常識をまるで無視してやりたい放題。

4年ほど前に前大統領のオバマ君が習君を説得。失敗。
3年前には、とうとうオバマ君も切れて「航行の自由」作戦開始。
トランプ君はかなり時代遅れな貿易感を持っていますが
「中国はずるくてケシカラン」とは考えている模様。
その過程で出てきた関税政策に国務省が反対した形跡なし。

前にもここで書きましたが、アメリカは「国として」、
大きく対中政策のかじを切ったのです。
それは「対話路線」から「敵対関係」への大転換。
そして、中国の経済力や軍事力を「弱体化」させる方向へ。

これはかつて、アメリカが大日本帝国やソビエト連邦に対して
おこなった締め付け政策を今後は中国に対してもやるよ、
という実に大きな政策転換なのです。
だから、トランプ君が大統領でなくなっても続きます。

ただし、中国が軟化した場合は敵対政策が和らぐはず。
まあ、あの面子ばかりを重んじる連中が、ちょいと
睨まれたくらいで軟化するとは思えませんけどね。
だから、今後の米中対決はさらに先鋭化するはず。

さて、そうなれば日本は米中のはざまでどうすべきか?
答えはいつものようにカンタン。アメリカ側につくべきです。
たとえ中国との関係を多少悪化させても、アメリカ重視。
なぜかって? そんなん決まってますやん。
日本は自由と民主主義の国ですからね。共産主義ちゃいます。

まあ、自民党の政権が続く限り、日本が政策を誤ることはなさそう。
しかし、旧民進系の野党が再び政権を取ったら・・悪夢です。
それこそ真剣にこの国から逃げ出す準備を始めるべきかと。
尖閣どころか、沖縄まで中国に取られるでしょうね。

今後の注目はまず、上海の株式指数でしょうね。
中国は政府の腕力でずっと3000を維持してきました。
今後は2500を割るかどうか。その次は2000。
そこまでいったら、それこそ暴動ものでしょうね。
第二次チャイナショックですよ。世界経済が混乱。

2015年頃、アメリカの専門家が
「チャイナショックはリーマンの2千倍」なんて
衝撃的なコメントを出していました。
まあそうでしょうね。日本の2.5倍の規模に膨らんだ
中国の経済が、実はチョーいい加減な信用構造にあることが
世界にさらけ出されてしまうのですから。

2千倍が20倍でも、世界経済は10年以上死にますよ。
特に、日本はいちばんアカンことになります。
なぜなら、金融政策が何もできませんから。
いや、恐ろしいことです。だからあまり考えないことにします。
それも現時点ではひとつの解決法ですから(笑)。

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2018/7/4 0:05 Comments (0)

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