再び「東大君」の限界と、「渋谷区」のマンション市場

何度か書いたとおり、私は京都の「京大村」みたいなところで
育ったにもかかわらず、京都大学に入学できませんでした。
だから、「京大」には抜きがたいコンプレックスを持っているのですが、
どういうワケか「東大」についてはまったくありません。
とういうよりも、ジョークに使うためにはもってこいのネタです。
ちょっと申し訳ないのは、私の周りの東大君はいい人ばかりであること。

今、読みかけの本で「こりゃ、おもしろい!」というのが
立花隆氏の「東大生はバカになったか」。

東大で何年か講義した経験に基づき、自分が東大生だった頃に比べて
今の学生がいかにバカになっているかを滔々と語っておられます。
立花さんの本は割合好きなのですが、
「俺はこんなにいろんな事を知っているぞ」という
博覧強記ぶりを振りまく「臭さ」は随所に感じます。
この「東大生は―」も、そういった臭いがプンプンと漂ってはいるのですが、
まあご自身が仏文と哲学で学ばれた立派な「東大君」だけに、
身内に対して何の遠慮もないところが痛快です。

いろいろエピソードが語られているのですが、ピカイチに笑えたのが「教養」。
まず立花氏が「東大法学部卒には教養がない」と何かに書かれ、
それが世間でかなり評判になったそうです。
すると、現役の法学部学生が質問にやってきました。
「先生、教養ってなんですか?」
「教養とは、どうすれば身につけることができるのですか?」
いやあ、コレは立花氏ならずとも笑えますよ。
もし、高校で教えてくれる科目に「教養」というのがあれば、
優秀な東大生は間違いなく「教養」が身についているハズです 。
残念ながらそんな科目はありませんし、作れません。
また、東大には「教養学部」というのがあるそうですが、
ここで「全優」の成績を残しても、
多分「教養」が身についたとはいえませんね。

そして、もっと笑えるのは立花氏自身が「教養」だと思っていること。
まだ全部は読んでないのですが、彼のいう教養とは

1 欧米の教養人士が集うパーティで、対等の会話ができること
2 自然科学、特に物理学の基本的知識を有していること

「東大はんのいわはる教養ちゅうのは、そういうことでっか?」
なーんて言いながら、含み笑いをする京大教授の顔が何人も思い浮かびます。
このあたり、立花センセイも所詮はアタマの固い東大君ですね。

どうして毛唐どものパーティで、奴等の「教養」に
合わせた話ができなければならないのでしょう?
私らは日本人であって、そもそも文化的な成り立ちが連中とは違います。
わざわざ毛唐どもが「知識・教養」と称するものを、
猿真似のように身に着ける必要など、何もないと思いますよ。

例えば、印象派とポストモダンについて詳しく知らなくとも、
写楽と北斎の作風の違いについて、
一通りの説明ができればいいじゃないですか。
モーツアルトを2、3曲しかまともに聞いたことがなくても、
日本の弦楽器と支那のそれの類似と相違について
語れればいいじゃないですか。
ヘロドトスのヒストリアイ(歴史)を知らずとも、
司馬遷の「史記」がいかに面白いかを聞かせてやればいいのです。

アインシュタインの相対性理論の一般論くらいは
知っていなければいけないけれど、
今の先端の宇宙物理なんて、おとぎ話程度に聞いておけば十分です。
最新のバイオテクノロジーの話なんぞは、
新聞記事が理解できる程度以上の知識が必要でしょうか?
そりゃあ、好きな人はどんどん踏み込んでいけばいいのでしょうが。

要は、立花センセイとしては自分の有している知識により近いものを
身についているのが「教養」だといいたがっているように思えます。
まあ、そこが東大君の限界なのでしょう(笑)。

「教養」があるかないかは別にして、
私の場合は「インテリ」かどうかをひとつの基準にしています。
ただ、別に「インテリ」であってもなくても、
その方の人間的な魅力には関係ありません。
好かん「インテリ君」よりも、好人物の「非インテリさん」の方と
ご昵懇に願いたいのはいうまでも無いこと。

ところで、私が勝手に定めている「インテリ」基準は

1 分野に偏らず、2000冊以上の本を読んでいる
2 幅広い分野に好奇心・向学心を持ち続けている

といったところでしょうか。
さらに、贅沢をいうのなら

3 物事に対する好悪の感情が薄く、合理的に価値判断する

この1,2だけでも、私は立派な「インテリ君」だと思います。
何にも難しくないと思うのですが、割合いないものです。
私が関わっている不動産業界、広告業界、新聞・出版業界の中では
やはり圧倒的に後の2つに多くいらっしゃいます。
残念ながら不動産業界で「インテリ君」は絶滅危惧種に近いかな。
あの業界では「インテリ」的要素はほとんど必要ないばかりか
かえって邪魔になるようです。
「何にも考えていない」というのが「一番強い」のですよ。

そんな不動産業界を相手に、日々悪戦苦闘しながら
生き抜いてきた「インテリ君」の一人が、
他ならぬ我が盟友・如月正雄さんです。
ここんとこ、しばらく違う業界を相手に活躍されていたようですが、
戻ってきてくれました、みなさんのために。

彼のヒットシリーズもはや第11作目。
今回取り上げてくれたのは

首都圏マンション立地エリア別総合評価集011「渋谷区」編

高級住宅街と庶民居住エリアが入り混じり、
錯綜する渋谷区のマンション市場を見事に分析・整理。
みなさんのこのエリアでのマンション購入に
欠かせない判断材料を提供してくれます。


2010/7/30 14:24 Comments (0)

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