山手線の内側は「住宅地」なのだ!

東京に住んでいる人でも、案外分からないのが山手線内側の位置関係。
知らない人が多いと思いますが、
山手線の内側はほぼ4つの区で占められています。

ここでクイズ。○×で答えてください。
1 中央区は主要な4区に入っている
2 山手線の内側の面積は渋谷区が新宿区よりも広い
3 千代田区の領域は山手線の内側だけである
4 品川駅は品川区内にある
5 目黒駅は目黒区内にある
6 荒川区は完全に山手線の外側にある

どうでしょう?
実は、ぜーんぶ×です。
中央区は日本橋エリアのほんのわずかが山手線の内側に入り込んでいるだけ。
新宿区は主要4区の一つですが、渋谷区は違います。
千代田区は神田と秋葉原のあたりで山手線をはみ出します。
品川駅は港区、目黒駅は品川区です。
荒川区は西日暮里周辺で山手線内に食い込んでいます。

そして、主要4区とは文京、新宿、千代田、そして港です。
縦に細長い山手線の内側で、北側はだいたい文京区。
南側はほぼ港区。真ん中の東西が新宿区と千代田区です。
みなさん、どうぞお手元の地図で確認してください。

さらに、東京の主な繁華街はほとんどが山手線沿線にあって、
内側にあるのは六本木、青山・表参道、赤坂くらいでしょうか?
それも新宿や渋谷、銀座などに比べれば、規模で見劣りします。
実は、山手線の内側は大半が「住宅地」なのです。
例えば港区の六本木なども、中心部からちょっと奥まると
すぐに住宅地になります。
そのことは

「六本木」
妖艶な魅力が漂う街
そのマンションの価値を問う

というレポートでまとめました。

また、文京区などは後楽園と学校とお寺の他は、ほぼ人が暮らしている街。
山手線内側に占める面積も港区とさほど変わりません。
しかし・・・港区に比べれば、華やかさが乏しいですね。
港区は前述のように、山手線内側の
数少ない繁華街をほとんど含んでいるのに、
文京区内にはちょっとした盛り場さえ見当たりません。

でも、住むにはいいところです。
交通利便性も港区に劣るものではありません。
文教の街といっても、あまり気取ったところもありません。
ただ「谷根千」あたりの妙にざーとらしい江戸情緒は、
京都生まれの私にとって少し違和感がありますが。

これがマンションの価格となると、
港区に負けないようにがんばっています。
別にそんなところで張り合うことはない、
と思うのは私だけでしょうか?

そして、がんばる文京区に寄り添って、
ひっそりと山手線の内側に「領地」を持っているのが豊島区。
エリアで言えば「巣鴨・大塚」あたりです。

ここでは、「文京っぽい」雰囲気でマンションを高く見せよう、
などとあざといことを考えたマンションデベロッパーが、
時代遅れのタレント起用で派手な広告を展開しています。
まあ、何でも高く売りつけようとするこの業界では
至極当たり前の行為なのですが・・・・

今回、この「巣鴨・大塚」エリアのマンション市場を
私なりのレポートにまとめてみました。

榊淳司のマンションレポート016
JR山手線
「巣鴨・大塚」
都心北辺の「穴場」を探す
価格 2,690

このエリアは本来「山手線の内側で最もリーズナブルな価格」で
マンションが購入できるはず、なのです。
でも、ちょっと ? な部分も漂っています。
タレント起用の物件は、位置としては山手線の外側なのに・・・・

詳しくはレポートをお読みいただければと思います。


2010/11/15 20:19 Comments (0)

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