マンション老朽化問題の解決策は?

昨日は大人げなくも制服のマッポを相手に大立ち回りをしてしまい、
どうやら肋骨が折れたかひびが入ったみたいです。
鼻をかんでも、咳をしてもビビっと痛みが走るのでタイヘン。
ティーンエイジャーの頃、連中と追いかけっこばかりしていたので、
今でも奴らがエラそうにしてくると、
ついつい「この野郎!」という気分になってしまうのです(笑)。
まあ、昨日は「判定勝ち」に持ち込みましたが、朝起きるとこの始末。
いい歳をして馬鹿なことをしたものだと、反省しきりです。
しばらくは大立ち回りどころか、自転車にさえ乗れません(涙)。

さて、今日の話題はちょっと前に取り上げた「マンションの老朽化問題」。
この解決には、行政の介入が不可欠だと思うのですが、
そのためのシステムと法の整備を早急に進める必要があります。
今のところ、参考になるのは「フランスモデル」でしょう。

まず、老朽マンションが荒れ果てる状態を防ぐための措置としては
①管理者に管理簿記帳の義務付け(市街地の連帯と再生に関する2000 年法)
②築15 年以上経つ区分所有建物の建物技術診断の義務付け(2000 年法)
③意思決定の容易化(議決定数の緩和)(2006 年法)
④管理費・積立金不払いの強化(2000 年法)
⑤管理組合に対して支払われた金銭の管理口座の独立開設の義務化(2000 年法)
⑥管理者不在時の臨時支配人の任命(大審裁判所長のによる)(67 年法)と再生への取り組み強化
※寺尾仁・檜谷美恵子(2006)「フランスにおける荒廃区分所有建物の処分に関する法制度とその運用の研究-区分所有者間での合意が形成できないマンションの処分の円滑化に向けて」より抜粋。以下同じ。

そして、荒廃化したマンションについては

「荒廃」への公的介入:「荒廃」の特定と「所有者欠如宣言」→
改善(取り壊し・売却など実質上の終了を含む)の流れでプログラムが進められる。

●「荒廃」への公的介入による改善
改善プログラムは、2つのメイン事業「区分所有対応住居改善プログラム事業」と「保護プラン」で構成される。環境改善に先立ち、住宅の現状調査と「荒廃」の特定、所有者欠如の宣言が行われる。詳細の流れは、下記に示す。
(a)「荒廃」の特定と「所有者欠如宣言」
①調査
・地域住宅プログラム;劣悪な住宅の状況調査と荒廃区分所有建物の特定を行う。
②安全措置
・市町村長の命令と強制代執行措置;地域の安全や生活を脅かす状況にある場合、修理・取り替えの命令→実施されない場合は、代わって強制執行する。
・所有者管理の欠如(所有者欠如宣言):大審裁判が、所有者欠如を宣言、不動産の収用が執行される。
(b)改善
①「区分所有対応住居改善プログラム事業」
・公権力介入の事業制度として、これらの住宅・団地が、市街地から排除されることを食い止める目的で実施。区分所有建物の持続的復興をめざし、それが困難な場合は、別の手続きをとる。事業は、工事、管理、福祉の3 分野で実施。事業期間3 年+2 年間更新が可能。国の補助金による事業実施。
②「保護プラン」
・荒廃の著しい区分所有建物を対象に、その一部または全部を事業者に転売し、社会住宅に転換したり、一部または全部を取り壊すことを含む仕組み。「衰退市街地区域」または「修復改善住居改善プログラム事業」地区内でのみ適用。有効期間は5年間。

のだそうです。
カンタンにいえば、行政がマンションの「荒廃化」を認定し、
そういうマンションの区分所有関係を強制的に終了させる、というシステム。

フランスでは、この制度が20年以上運用されており
まずまずの成果を挙げていると推定できます。
日本も、こういった「強制力」をもつシステムを導入しないと
「荒廃化」したマンションは、スラムに転じたり、
犯罪者や不良外国人の巣窟になりかねません。

私有財産制度は、人権保護と並んで自由と民主主義の根幹です。
しかし、「公共の福祉」のためにそれを制限することは
今のロクでなしの憲法でさえ認めています。
この結果、あの国家的な徒労とも言うべき
成田空港問題をも巻き起こしました。

今また、この国は「マンションの老朽化」という
大きな社会問題の萌芽がジワジワと成長しています。
ほっておけば、国家・社会の損失は巨大なものとなるでしょう。
今のうちに対策を考え、諸策を練るべきだと思いますよ。

もちろん、私もくだらぬ武勇伝など作らないように心がけます。
あんまり関係ないかもしれませんが(笑)。

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2011/2/8 14:57 Comments (1)

1件のコメント

習志野のユトリシアは新しい棟をグリーングリーンと名称変更して販売を始めました。1、2番館は完成し販売していますが、3番館は外観は完成済みだったものの、内装をせずに完成時期をずらして2月から販売。
4番館、5番館はまだ空き地です。
www.mmm1453.jp/?iad=adwords
当初予定では2010年3月には「森」も完成する予定でしたが、現状は以下のような感じ。1番館、2番館を購入した人たちは大変不満なのではないでしょうか。
tounara.net/

習志野では、大型の団地建て替え事業のコンサルを長谷工がやっていてここも大規模マンションになるかも知れません。
習志野南口は区画整理事業でここも大規模マンションが建設予定。
様子を見ていたら何年先になるかわからない・・・というようなことも予想されますが、この責任はどこにいくのでしょう。

2011/02/11 14:51 | by 千葉県民

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