復興バブルよ、やってこい!

特に、厚顔無恥な行状が目立つ近隣諸国民と比べてみると、
日本人の際立った特質は「反省」するところでしょう。
それも、少々度が過ぎていると思えます。
「お前ら、ドMか?」と言いたくなるくらい。

「反省」すること自体はいいことだと思います。
孔子先生も言っておられます。
「我、日に三度我が身を省みる。人の為に謀りて忠ならざるか。朋友と交わりて信ならざるか。習わざるを伝ふるか」
孔子先生の子孫たちには、胆に命じていただきたい言葉です。
でもね、「反省」がおかしな方向にいってしまうと、
むしろしない方がいいんじゃないの、という結果を呼び寄せます。

典型的なのは、日本が負けた大東亜戦争。
「あれはいけない戦争だった」「アジア諸国を侵略した」という
偏った「反省」が、日本人の健全な愛国心までをも蝕みました。
本題ではないので詳しく言いませんが、
あの戦争で最大に「反省」すべきは直接的に「負けた」ことです。
それ以外は、概ね評価すべき点が多いと思います。
「大東亜解放」という、後付ながらの大義名分も
結果的には果たしており、多くのアジア諸国から感謝されています。
なのに、日教組をはじめとした「反日」派は
戦争のダークサイドばかりに焦点を当てています。
戦後何十年もバカな贖罪教育を積み重ねたおかげで、
日本人の健全な愛国精神を随分と歪めてしまいました。
これは「反省」の行き過ぎ、というべきです。

そして、1990年に崩壊した、あのバブル。
確かに、バブル経済というのはかなり異常でした。
実力以上に経済を膨張させ、多くの禍根を残しました。
でも、こちらも「反省」のし過ぎではないでしょうか。

日本人は、失敗を「反省」することは得意ですが、
それを「教訓」として次に生かすことは、かなり苦手なようです。
そういう点で、我々はもっとアメリカ人に学ぶ必要があります。
彼らは、失敗に学び、次の成功につなげることが実に上手です。

分かりやすい例を挙げれば、1941年12月のパールハーバーです。
彼らは、我が帝国海軍の実力を読み誤り、大失敗しました。
でも、その教訓を生かして、半年後にはミッドウェーで仇を取っています。
ベトナムでは、ジャングルのゲリラ戦に破れました。
しかし、今のアメリカ軍があのべトコンたちと戦った場合、
圧倒的な勝利を収めることは確実です。
これも本題ではないので詳しく書きませんが、
あの手のゲリラ戦は、今のアメリカ軍には通用しません。

経済でも同じです。
1987年から2006年まで第13代連邦準備制度理事会議長を務めた
グリーンスパンは、実によく日本のバブルとその崩壊を研究していました。
そして、相当見事にアメリカ経済の舵を取りました。
日本は1991年からこの2011年までが「失われた20年」。
経済は停滞したままでした。
団塊ジュニアは3分の1が結婚できず、子どもを作っても一人。
しかし、アメリカ経済は一応の成長を続けています。

そのアメリカを模倣するかのごとく「膨張主義」を取り続けたのが
孔子先生の子孫たちが14億人ほどいる、あの厄介な隣国。
その経済規模は昨年、我々を抜いて世界第2位になりました。

なぜ、我らはこの20年を無駄にしてしまったのでしょう?
その最大の原因は、日本銀行と日本政府が「バブルはこりごり」と
「反省」しすぎたせいだと私は思っています。
特に、日本銀行です。
極端なまでに保守的な通貨政策を取り続けました。
その証拠が、この病的なまでのデフレーションです。

一方、常に政策がデタラメであった自民党政権と、
さらに無責任ないい加減さを加えた民主党政権は、
財務省や日本銀行に一定のタガをはめられながら、
無定見な歳出増大を続けてきました。
その結果が、この天文学的な財政赤字。
誰がどう考えても、返せる額ではないのです。

日本経済の先行きはかなり「危うい」状況になっています。
こういう返済不能な政府の借金を「解決」する策は、
はっきりいってインフレしかないでしょう。
もうこれは避けられないと思います。
私はいつも言っているのですが、時間の問題です。
今年来るか、来年来るか、5年先か・・・だけの違いです。
東海地震よりも確実だと言っていいでしょう。

そして、いずれ必ず来るのなら、グリーンスパン式に
人為的にコントロールしながら、少しずつ起こしていけばいいだけです。
折りよく、と言っては不謹慎ですが、「復興」という大義名分があります。
目先、大きな資金が必要なのに政府の金庫は空っぽ。
だからといって、国民から税金を毟り取れば、さらなる不況が待っているだけ。
では、どうすればいいのでしょう?

答えは実にカンタン。
日本銀行が、無利子の「復興債」を50兆円ほど引き受ける、
と発表すればよいのです。
その瞬間、ほとんどのゼネコンや運輸、鉄鋼などの内需株が高騰します。
つまりは「復興バブル」です。

アメリカは自国通貨であるドルの価値を下げることで、
無理クリに経済の活力を維持してきました。
孔子の子孫どもは、そのドル政策を巧みに利用して
自国にバブル経済を呼び起こし、継ぎ接ぎしながら何とか持たせています。
今や、通貨政策は「真面目」さよりも、狡猾さが要求される時代。
金がないからといって、今の時点で「増税」するのは愚の骨頂です。

かといって、私は基本的に「増税派」です。
というのは、日本と言う国は経済規模の割には
税収が極端に少ない国です。
このアンバランスはいつか改善すべきです。
でも、それは決して今ではないと思っています。

復興バブルは、長らく停滞した日本経済を
再び成長軌道に乗せる可能性を秘めています。
要は、多くの日本人に「明日への希望」を感じさせればいいのです。

我々日本人のお家芸は「苦難に耐える」ことと「復興」であり、
じめじめした「反省」は程よく済ますべきではないでしょうか。


2011/5/23 0:50 Comments (2)

2 Comments

バブルみたいなのって家賃が上がるから嫌いだ。で、不景気になってもなかなか下げない。

バブルの時に給料上がったり報酬がたくさん出たかって言うとさにあらず。仕事場に人が増えただけ。しかもバカばかり。

まあ、失われた20年の氷河期に職に就けて勝ち組気取りよろしく増長しきった青臭いガキどもには、バブル期採用的なバカどもを混入して、勝ち組でも何でもないことを悟らせる必要があることも確かだが。

いずれにせよバブルなんてくだらない。高度成経済長みたいのならイイ。

2011/05/24 08:13 | by .

バブルよもう一度ったってもはや年寄りばかりが実権握ってる東京みたいなとこで、都心のチマチマとした土地にカネ払って上がっただの下がったのってただのバカだろ。

だいたい地面にカネ払って喜んでる好景気なんて何の意味もネーヨ。

復興の青写真の最適解は、東北とか仙台のドバイ化が面白いかもな。

2011/05/23 20:30 | by .

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