原発事故「冷静派」Vs.「大変派」論争の裏側

「東大の稲 恭宏」という博士は、
年間876ミリシーベルトまでOKと言われているそうです。
「ほんまかいな?」という疑問は残ります。
しかし、1年間で何回もCTスキャンを撮った方が、
白血病や癌になったという話は知りません。
また、年がら年中高い放射線を浴びている
国際線のスチュワーデスやパイロットの職業病が
ガンや白血病とも聞きません。
逆に稲博士のように放射線による様々な病気への治療は、
現実に行われており、まずまずの成果を上げているようです。

最近、放射能については「冷静派」と「大変派」に分かれた観があります。
つまり「どうってことないよ」という冷静派と
「大変だ、日本は滅ぶ」という大変派です。
すごーく分かりやすいのは週刊誌。
週刊ポストと週刊新潮は「何を騒いでいるの?」という冷静派。
これに対して、今にも日本がダメになると騒ぐのが「週刊現代」と「週刊文春」。

私は、時々不動産関連で「週刊現代」に取材協力しているので
「大変派」に組みしたいところですが、
本音で言えば完全に「冷静派」です。(「現代」さん、ゴメン)
ただ、科学的な根拠があっての冷静派ではありません。
ただの「直感」です。
だって、未だ誰も放射能で死んでいないじゃないですか。

そりゃあ、民主政権も東電も隠蔽体質ですから、
本当は何人か死んでいるにも関わらず、隠しているのかもしれません。
でもね、我々は基本的に自由主義の国に住んでいます。
「放射能には塩が効く」とか「放射能の雨に溶ける」といった
デマが公然とまかり通る近隣諸国ほど、お馬鹿で疎漏な国ではありません。
一人や二人が死んでいるのは隠せても、10人20人なら無理です。
つまり、まだ放射能が原因で二桁の死人は出ていない可能性が高い、ということ。

逆に、30km圏の避難エリアで、「避難指示」が出たことが原因で
適切な医療が受けられずに亡くなった方は何人かおられるようです。
お気の毒と言うほかありません。

この「冷静派」と「大変派」のどちらが正しかったのかは、
いつになったら決着がつくのでしょう?
このまま福島第一の「廃炉」が進んだ場合、
それは10年後くらいにおおよその方向が見えるのではないでしょうか。
というのは、今の感じではすぐに死ぬ人はいなさそうです。
長期的に見た健康への影響がどうなるのか、
綿密な調査データを統計するしかなさそうです。

チェルノブイリではどうだったかの?
IAEAは4000人、WHOは死者9000人というデータを上げています。
でも、原発反対派の学者には「100万人」といっている人もいます。
実際のところ、当時のソ連は社会主義で情報開示度ゼロ。
世界のどこにも信頼に足るデータがない、というのが現実ではないでしょうか。

一方、アメリカのスリーマイル島では、公式には死者は出ていないようです。
それが真実と言い切るつもりはありませんが、
インチキな社会主義国ソ連と一応は自由主義を標榜するアメリカを比べれば、
私はスリーマイル島の「死者なし」は現実に近いと想像します。

さて、非常に気になる現象があります。
今回、週刊誌は別として「大変派」には「サヨク系」の方が多そうに思えること。
「サヨク」というのは、20年前なら「社会主義者」と
ある程度ダブっていたのですが、今はそのあたりが曖昧。
菅直人君も、学生時代は完全な「社会主義者」であり、
警察庁にはしっかりとファイルが保管されているそうです。

別に、「社会主義者だった」というだけで断罪するつもりはありません。
団塊の世代で大学に行った方は、多かれ少なかれそうです。
社会主義というインチキに一度かぶれたのは麻疹みたいなものです。
精神的に「完治」していれば何ら問題はありません。
でも、未だにそれを引きずっている・・・というのは問題です。
アレは、わかりやすくいえばカルトみたいなものです。
自分で洗脳から脱した方はよいのですが、
未だにそれを引きずっている輩は、非常に始末が悪い状態です。
人生のところどころに、その灰汁が浮かび上がります。

今回の福島第一の事故は、まだ洗脳から脱し切れていない人々に、
かつてのマインドコントロールを一気に呼び覚ました観があります。
いっせいに原発の非を唱え始めました。
それは、今の多くの国民の想いとも付和雷同するので、
「多数派」としての陶酔感も彼らを励ましています。

「週刊金曜日」なんていう、ほぼ死に掛けていた
サヨク系の雑誌まで息吹を吹き返しています。
こういう現象を見ると、私はかなりキケンな匂いを感じます。

日本国民は敗戦以来、GHQの贖罪教育のおかげで
かなり歪な精神構造を持つに至りました。
国家公安委員長が、過去に隣国で反日ストに参加していた・・・
なんて他の国ではまず考えられないような珍奇な現状があります。
でも最近、徐々に普通の状態に回帰しつつあると感じていました。
昨年、暴慢な隣国の漁船が我が沿岸警備艇に「衝突」し、
その船長が逮捕された事件の処理を現総理が間違えたとき、
国民はいたって健全な反応を示しました。

ああいう時、旧サヨク系の人々はにわかに沈黙します。
しかし、原発事故が起こってからは、やけに元気です。
あの人々が復活して、日本にいいことは何もありません。
それが証拠に、菅君が首相になって、日本にいいことは何かありましたか?

旧サヨクの人々のマインドコントロールを解く事は容易ではありません。
私は、まず無理だと思います。
それについて、私は何らかの努力をするつもりは毛頭ありません。
それこそ「バカは死ななきゃ直らない」という気分です。

ただ、問題は子ども達。まだ、何も知らない人々。
「原発に絶対反対」というのもいいでしょう。
確かに、相当ヤバイことも事実ですから。
でも、冷静に眺めることも必要です。
「大変派」の話ばかり聞いていると、明日にも日本は壊れそうです。
でも、実際は全然大丈夫でしょ?
今でも多くの原発が安全に稼動し、我々に電気を送り続けています。

それに、だーれも死んでいません。
これから死ぬ人も、そんなに多くないでしょう。
津波は2万人以上を殺しましたが、放射能がそれ以上殺すとも思えません。
こういう時に「冷静になれ」といっても難しいかもしれません。
でも、後になってみれば「バカみたい」ということ
なる可能性がかなり高いと私は想像します

前にも書きましたが、武家の躾の第一は
「取り乱すでない」
つまり、少々のことで大騒ぎするな、狼狽するな、ということ。
つまらないことで取り乱すことは、それこそ「名に恥じる」こと。
土岐源氏の傍流、紀州和歌山藩の下級武士の我が家は、
私から数えて5代前から商人ですが、なぜかそういう
武張ったところだけは私まで受け継がれています。

ところで、「宝島」という雑誌が面白い特集をしています。
「震災で不動産『大激変』」

実は、私もかなり取材協力をさせていただきました。
コメントもいっぱい載っています。
はっきりいって「遠慮会釈なく」書いていただいています。
面白い、と断言いたしましょう。
価格も580円とお手ごろ。
どうぞ、読んでみてください。


2011/5/29 2:11 Comments (4)

4 Comments

榊様と同じ様にといいますかそれ以上に
小中学校と左に片寄った教育を受けました。
教科書の君が代が載っているページには何か他の歌のプリントを貼った記憶があったりなかったり。
おかしな首相については独自の判断がありますのでこちらで意見を述べさして頂きたいと思います。
月に有人ロケットを飛ばす!と宣言した大統領を最初バカにした人も多かったとか。
今のおかしな首相もいっていることは同じです。
無理難題、大盤振る舞い、根拠のない夢や思いつきを世界中に宣言し責任はとらないというスタンス。
今はどうしようもないバカと言われていますが
時代が経つと見方は変るのかもしれません。
但し、一つだけ大きな違いがが見受けられます。
先の大統領には何か魅力があり
おかしな首相については何か絶対的な嫌悪感しかないという点です。
この方最初から嫌悪感だらけだったわけではありません。
ある意味期待をされて選出されました。
大きな期待は大きな失望に変りましたけどね。
まだ、おかしな首相を完全に否定するだけの材料がない。
また、時代により見方は変るということを述べさせて頂きます。
早く辞めて切腹してくれと切に願う者より。

2011/05/29 21:45 | by からあげ

つまらないことには取り乱しませんし、今回の事も別に取り乱したりはしていません。

冷静に状況を判断して野菜や水などは西のものを取り寄せていますけど、移住までは「今のところ」考えてはいません。
放射線を浴びる事と放射性物質を体内に取り込むことを一緒にしてはいけません。
例えばプルトニウムは骨にたまります。5年後10年後お子さんが大人になって骨肉腫になっても原発が原因なんてわかりませんから、そりゃあ原発での死者にはカウントされないでしょうね。
原発の近くに住んでましたので、色々見てきてましたから、期待もパニックもしてませんわ。

住宅選びだってそんなもんでしょう。
冷静に考えて今豊洲に買わないのと一緒です。

2011/05/29 13:41 | by KEROPON

週刊誌より学術文書で勉強していますのでご参考まで。
財)高度情報科学技術研究機構のHPの論文
タイトル:人体中の放射能 (09-01-01-07)
www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-01-01-07
<大項目> 放射線影響と放射線防護
<中項目> 環境中の放射能
<小項目> 環境放射能の種類
を参考に勉強中です。
やっぱり、放射線より放射能ストロンチウム90の体内被曝。
特にストロンチウム90の特徴はセシウムに比べて非常に半減期が長いうえ、「食品や水を介して体内に取り込みやすく」、「水に溶けやすいため雨や海流によって広範に運ばれやすい」
たとえ少量であっても体内被曝をすれば骨のガンや白血病、あるいは別の病気の元となり、生物学的な毒性が極めて高い放射性物質である。

2011/05/29 10:28 | by たっく

この方は東大出ていませんよ。早稲田の二文のはず。でも東大で講座受けたり論文書けば一応東大を名乗れます。
彼は東電より派遣されて講座受けて論文書いただけでしょう。
東電は東大に5億くらい援助金だしてるから、御用学者を作るのは簡単です。学位もお金で買える好例。
言ってること聞くとこれで東大?と疑いたくなるレベルですし…

2011/05/29 10:15 | by にゃん

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