どじょう君、ホントに増税するつもり?

「オイオイ、本当にやるのかよ?」といいたくなるのが
どうじょう総理がなさろうとしている増税。
要は、我々が汗水流して働いた金を、
今より余計に巻き上げようとしているのです。

東日本大震災で大きな被害を受けたので復興費用が必要・・・
というのが大義名分らしいけど、何かヘンですよね。
巷間ささやかれているのが財務官僚の陰謀説。
火事の焼け太りよろしく、この機会に一気に歳入を増やそうと考え、
思慮の浅いどじょう君をまんまと誑かしたそうな。

みなさん、どじょう君に期待したようですが、
私はハナからかなり懐疑的に眺めておりました。
この御仁、私立高校に通うグータラ息子が落第しそうになると
みずから乗り込んで「なんでウチの息子は赤点なんだ」とねじ込んだとか。
まあ、他人の親バカを笑えない私としては、あえて褒めてあげましょう。
「その意気やよし」
ついでに韓国へ言って「なんで竹島を不法占拠しているのだ」とか
北京へ行って「尖閣諸島に手を出すんじゃねえ」とか、
ピョンヤンへ行って「横田めぐみさんをとっとと返しやがれ」くらいの
ことをネジ込んでいただけるのなら、大歓迎ですよ。

でもまあ、財務省の役人に手玉に取られているようでは、期待薄。
そもそも、カネが足りないから増税しようなんて、
わざわざ東大法学部を出て、難しい試験に受からなくても考え付きます。
財務省君たちも、我々の税金を使って東大で勉強して、
国民の血税から高給をむしって贅沢している割には、能無しですね。
まさに、税金ドロボーと呼ぶにふさわしい連中。

だいたい、アタマが固すぎます。
「カネがない」(財務省用語では『財源がない』)とはどういうことでしょう?
そもそもカネとは何でしょう?
日本の場合、カネは「円」ですね。
日本銀行が発行している「日銀券」のことです。
まことにあり難い福澤先生のお札は10000円です。
でも、突き詰めれば、あれはただの紙切れですね。
あの1枚に10000円分の価値がある、とみんなが思い込み、
いろいろなモノと交換してくれるから、みんなありがたがるわけです。
でも、ただの紙だと思えば、それだけのこと。

例えば金(ゴールド)は違います。
あれは様々な製品に使える、多用途の金属です。
だから、今でも人類共通の「通貨」として認められています。

さて、福澤先生の1万円札は今のところ「いちまんえん」です。
これが便利なのは「印刷できる」というところ。
金(ゴールド)は、人工的に増やせません。
かの大天才ニュートンも一生懸命「錬金術」を研究したそうですが、
上手くいかなかったようですね。
ところが、日銀券は印刷によっていくらでも増やせます。
1万円札を印刷する原価は50円くらいだと聞いたことがあります。
日銀は、印刷機を回すだけで200倍の利益を享受できるのです。

でもね、今はもっとすごいのです。
わざわざ印刷する必要もありません。
今の時代、ほとんどの国の通貨は、コンピュータ上の電子データです。
つまり「・・銀行に日本銀行から000億円融資」というと、
日銀からピピッとデータを送るだけなのです。
実質原価0円。(電気代が数円かw)
何百億でも何兆円でも、コンピュータ上の操作だけ。

さて、話題を戻しましょう。
このように、日本銀行には無尽蔵に「円」の生産力があります。
ところが、どじょう君の政府は「カネがない」から増税するといいます。
財務官僚君たちの固いアタマで考えると、
政府の収入は税金だから、カネが足りなくなったら税金を増やすしかない・・・
という解決策しか思い浮かばないのです。

もうお分かりでしょう。
カネが足りないのなら、日銀に「おい、ちょっと回せ」といえば済むこと。
わざわざ、窮乏している国民からむしりとる事はないでしょう!
建設国債でも、赤字国債でも、なんでも発行して
日銀に引き受けさせればいいのです。
そのためには、日銀法の改定が必要ですが。

財務省も日銀も、そんなことは百も承知しています。
でも、やらないのはインフレが怖いから。
「インフレ恐怖症」が骨の髄まで染み付いているのです。
ホント、アタマが固いですね。救いがたい固さ。

「次の世代に負担を残さない」なんて、ただの詭弁。
日銀に国債を引き受けさせれば、借金はただの電子データです。
「なかったことにしよう」と思えば、できること。
現に、イタリアやギリシャはそうやってユーロに加盟しました。
両国とも国家は破産に瀕していますが、国民はよろしくやっています。
多分、ギリシャはデフォルトになるでしょう。
でも、国民の生活水準が落ちるようなことはなさそうです。
連中は、ドイツやアメリカから借りたカネを踏み倒して
なおかつ日々の暮らしを謳歌しているのです。
だから、ドイツ人は「盗人に追い銭」と怒っています。
当然ですね。
自分たちのカネをギリシャ人に使われるのですから。

でも、日本政府は外国からほとんど借金をしていません。
今のところ、国債の大半は国内所有。
今後は難しいかもしれないけれど、日銀があるではないですか。
日本政府が、日本銀行からの借金を踏み倒したところで
いったい誰に不都合があるというのでしょう?
増税なんかしないで、日本銀行からカネを引っ張りましょうよ。
もちろん、そんなインチキをするとインフレになりますよ。
いいじゃないですか、インフレ!

ここ数年、アメリカではバーナキンがこのインチキをやりました。
結果、アメリカはインフレ。ドルはどんどん安くなって円高。
ユーロも今後はこの「通貨大盤振る舞い」が避けられそうにない状況。
支那の人民元は、もとより「ドル連動」が基本。
国内のバブル崩壊を延命させるため、ジャンジャン大盤振る舞いしました。
クソマジメに管理通貨制度の道徳を守っているのは日本だけ。
おかげで、日本は唯一のデフレ、通貨高。
国民は塗炭の苦しみを味わっています。

世界的に、通貨発行の秩序が守られている時代ならダメです。
でも、今は世界中で通貨発行競争が行われています。
ひとり日本がクソマジメな通貨政策を続けているおかげで、
デフレと産業空洞化が止まりません。
今の日本には通貨の増量によるインフレが必要です。
何よりも、これによって日本国内の富が老年層から若年層に移転します。
老人達の既得権は蝕まれますが、若者にチャンスが増えるのです。
それが結局、この国に元気を回復させる特効薬ではないでしょうか?


2011/10/10 1:48 Comments (0)

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