大不況期の「椿事」、投売りマンションのバカ売れ

まさに椿事とでもいいましょうか・・・・
この1月、マンションは結構売れました。
「そんな馬鹿な、この不景気に」
と思われる方は多いでしょう。
「総額5億円プレゼント」なんていうキャンペーンを行なったり、
「決算ですので、思い切って0000万円値引きます」と、
あからさまな値引き攻勢をかけた会社のマンションは
相当の戸数が売れました。
在庫圧縮が急激に進んでいる、といっていいでしょう。
そして、そういった企業が売主となっている
マンションのモデルルームでは、
信じられないような値引きが行なわれています。
場所によっては中古よりも安い、
という逆転現象さえ起こっています。
こういう一面を見て、
「マンションはこれからもっと安くなる。今は待ったほうが・・」
と考えている方もおられると思いますが、
私はその考えに賛成できません。
これは、過渡期の一時的現象。
まさに「椿事」ではないでしょうか。
在庫整理が終わったら、市場は徐々に落ち着くでしょう。
「投売り」の山はこの2月。
それを過ぎればだんだん少なくなって、
秋口にはほぼ終わるのでは・・・と予想しています。
現状、あれだけ高かった建築費は下降し始めています。
土地はいうまでもなく、暴落状態。
この暴風雨を耐えて生き残ったデベは、
今秋から来年にかけて、
このバブル崩壊後の新規物件の販売を始めるかもしれません。
当然、今の投売り価格よりも高くなるでしょう。
これだけ市場が混乱した後なので、
そうそうスムーズに販売が進むとも思えません。
だから、売れやすい都心や準郊外の
駅近あたりの立地が中心になるはずです。
郊外型の大型ファミリーマンションは、しならくお休み。
H社型の開発は、当面見られなくなる可能性もあります。
この椿事にうまく投売りマンションを買った方は、
この先5年10年を、ほくそ笑みながら暮らせるかもしれません。


2009/2/4 18:03 Comments (11)

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