アゼル破産。ダイヤモンドは「マンション底値買い」

今日、アゼルが逝きました。
民事再生や会社更生でなく、
破産手続きとはちょっと意外でしたね。
ただ、このブログを読んでいただいている方は、
あらかじめ「注意情報」でお知らせしていたことでもあり、
慌てておられる向きは少ないと思います。
ここのところ、大手の倒産が「お休み状態」だっただけに
なんだか危険は去ったかのような、
妙な安心感が漂っていましたが・・・
実は全然そんなことはなく、
大手の倒産はこれから予定通り出て来るものと
私は悲観的な予想をしております。
さて、今日の本題に入りましょう。
只今発売中の「週刊ダイヤモンド」の臨時増刊
お題はズバリ「マンション底値買い」
月曜日はいつも電車の中吊り広告を端からチェックするのですが、
「週刊ダイヤモンド」の所を見て、ギョギョッ・・・
端っこの方に、「臨時増刊・マンション底値買い 完全ガイド」
来ましたねー。
「これは恐れ入りました、ダイヤモンド社様。謹んで買わせていただきます」
という次第で、早速読んでみました。
榊め、またなんだかんだとケチを付けるつもりだろ、
と期待された皆様にはちょっと意外でしょうが、
内容はまあまあです。
「へえー・・・そりゃ知らなんだ」とか
「そんなことあったの?」
というような意外性はほとんどないのですが、
そこは不動産に強い「ダイヤモンド」。
AERA(アエラ)みたいに上っ面を引っ掻いて、
何やらねじれた意図を隠しながら斜め目線で揶揄するだけ、
というような軽薄さは感じられません。
ただ、物足りないのは値引きについての突っ込み。
「突撃ルポ『値引きの実態』」という項では、
2組の記者が実際にモデルルームで値引き交渉をした様子を
ルポルタージュ風にまとめてはいるのですが・・・
まず、7カ所と取材先が少ない。
1回目のやり取りのみで、ドロドロする2回目以降の交渉は皆無。
攻め手も、「幾ら値引きしてくれるのですか?」という単調さで、
駆け引き、化かし合い、だまし合いの妙味もなし・・・
実際の値引き交渉はそんなもんではありませんぜ、ダイヤモンドさん!
ここはそもそも記者の突撃ルポにしたのがズレでしょう。
榊にひとことご相談くだされば、
ここ最近でたんまり値引きしてもらってマンションを買った
私の相談者を何人かご紹介できたのです。
今、新築マンションの値引きに関する
最もホットで深い情報が集まっているのは、
何を隠そう、この「榊淳司のマンション値引き情報 総合版」なのです。
私の相談者の値引き交渉成功例をベースにした「実体験記」の方が、
全然リアリティがあり、迫力が出たと思いますよ。
次に若干不満なのが、データの多さ。
別にデータが多いのはいいのですが、
ちょっとそれに頼り過ぎていませんか?
エンドユーザーは、自分の検討エリアをチラッとみたら
もうそれでおしまい。あとはパスするでしょう。
そのデータを元に何かできる訳でもないし・・・
じっくり検討して、自分の購入エリアを変える方がいるのか・・・
ちょっと疑いたくなります。
まあ、あれだけデータを出しておけば、
どこかの大手新聞社系の「根拠がない」記事みたいには
見えないので、そこが狙いなのでしょうが。
もひとつおまけに言うと、
「完成物件」だからこそできる13か条のチェックで安心物件をゲット
というコーナーもありました。
それはそれで、いいのですが・・・
やはり素人では限界があります。
こういうことよりも、サポート会社の活用を勧めてほしかったですね。
実際、多くのエンドユーザーが自分たちなりに
チェックして「よかれ」と思って契約した結果、
あとから様々なデメリットが判明して
大きな後悔をしている例がいっぱいあります。
その多くは専門家のセカンドオピニオンを得ることで
避けられたはずなのです。
そういったことを取り上げてくれなかった点、すこし不満が残ります。
と・・・少しケチを付けましたが
全般的には悪くないと思います。
780円と、レギュラー版より高めではありますが、
これからマンションを買おうという方は
読んでおいて損はないと思います。
只今、読者の方から有益な情報が入りましたので
追記させていただきます。

この週刊ダイヤモンドの臨時増刊は
2009年3月7日号の「マンション底値買い」と
ほぼ同じ内容だそうです。
したがって。3月7日号を読まれた方は、
買う必要がないそうです。


2009/3/30 14:43 Comments (11)

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