リブラン研修会 & マンションレポートVol.2 東陽町

昨日、リブランという東武東上線沿線を中心に
マンションの分譲販売をしているデベロッパーさんの
「研修会」に出席させていただきました。
この企業、「エアコンに頼らずに快適に過ごす」という
ユニークなマンションを世に送り出していることで
知る人ぞ知る企業です。
鳩山さんはCO2を1990年比で25%削減するなんて「空手形」を
国際社会にばら撒いているようですが、
これを「不渡り」にしないためには、
各家庭で電気の使用量を半減させなければいけない。
それは結局無理なのではないか・・・
と、リブランの社長さんはおっしゃっていました。
きっとその通りなのでしょう。
でも、リブランの「エコヴィレッジ」というマンションは多分、
電気の使用量を半分とまではいかなくても
2割や3割はラクに削減できるでしょう。
もちろん、カンタンではありませんよ。
それなりの努力は必要だし、
植物を育てることに抵抗のない方でないと、辛いところもあります。
でも、この企業の目指している
「エアコンに頼らずに夏を快適に過ごす」というコンセプトに
榊は多分に共感しているところがあります。
そもそも、日本人の住まいにエアコンが普及したのは、
たかだかこの20年ほどです。
私が学校を卒業して初めて住んだ寮には、
エアコンは付いていませんでした。
もう25年も前のことでしょうか。
20年前に引っ越した賃貸マンションにエアコンが付いていたので
「ヤッター」と思ったのを覚えています。
もちろん、今の住まいには全部屋エアコンを装備しています。
でも実際・・・私自身はエアコンが好きではありません。
今の事務所にも当然エアコンガあるのですが、
使うのは真夏の間の10日くらい。
それも暑さが耐え切れない2時前後の2,3時間だけ。
暑すぎて原稿が書けなかった「瞬間」だけお世話になりました。
そもそも、日本人の住まいにエアコンが「当たり前」になったのは
たかだかこの20年くらいのことなのです。
それ以前は、エアコンなしで過ごしていたのです。
この20年・・・・マンションの急速な普及と重なりますね。
鉄筋コンクリート製の「箱」であるマンションは
高温多湿なこの国にあって、
かなり「夏を過ごしにくい」住形態なのです。
吉田兼好が書いたように日本の住まいは
「家のつくりやうは夏をむねとすべし」なのです。
スカスカにして風の通りをよくして、夏を涼しく過ごす。
その代わりに、冬は寒いのを厚着でガマン。
でも、マンションではこれが困難です。
開口部の少ないマンションでは、風は通りにくいのが普通。
必然、エアコンに頼らざるを得ません。
この「当たり前」の状況に、
勇気を持って「挑戦」しているのがリブランという企業です。
風を通りやすくして、自然の冷気を作る・・・
興味のある方は、ホームページで見てください。
リンクを張っておきましょう リブラン ←ここをクリック
エライといえば偉い。無謀といえば無謀。
ただ、この会社のマンションは東武東上線を中心に
年間3~5棟程度しか供給されていません。
一度私の相談者にご紹介したのですが
「これが近所にあったらな・・・」とおっしゃっていました。
さて、昨日の「研修会」では、業界で高名な
不動産経済研究所の角田氏が1時間半ほど講演されました。
マスコミ関係者に講演内容は「書かせない」という
約束の上でのご登壇だったそうです。
でも、私はそんな約束は「しーらない」という立場なので・・・
何か書こうと思ったのですが、
みなさまにさほどお伝えするほどのこともありません。
あえていうならば、業界関係者に
「民主党政権は業界に辛いよ」ということを強調されていました。
まあ、そんなことは前から分かっていたこと。
自民党に近かったH社の帰趨も気にかかります。
ゼネコン系のY社はどうなるのでしょう?
角田氏のいうほどヒドイことにはならないでしょうが、
前よりかは商売がやりにくくなることは確かなようです。
でも、それも不動産業界が民主党に擦り寄るに従い
自民党時代に「回帰」するのではないでしょうか。
何といっても、民主党のドンは不動産で財を成そうと
さもしい資産形成を続けている小沢さんですから。
さて、今日の本題です。
先日、豊洲エリアについてのレポートをリリースしました。
今、住友不動産が「無謀」ともいえる
マンション供給を行っているところです。
銀座に近い、などといっていますが、アドレスは江東区。
でも、そこは同じ江東区でも「新地」みたいな場所。
実は、江東区のトラディショナルな場所といえば
門前仲町であり、木場であり、東陽町なのです。
この東陽町のマンション市場が、
ちょっと面白いことになっています。
おなじみである住友の「シティタワー東陽町」は
高値挑戦の結果、惨憺たる販売不振。
間もなく築2年になろというのに、未だ多くの残住戸がある模様。
三井不動産レジデンシャルと鹿島などが出した
「パークホームズ東陽町」は、駅へは近いけれど買い物不便。
でも、まずまずの価格で善戦。
後追いで高値挑戦しようとした「プラウド東陽町」は
市場の現実を突きつけられて軌道修正したものの苦戦。
「公園の隣」は高値を許す付加価値ではなかったようです。
最後に出てきた三菱商事の「テラス東陽町」は
めざとい勝者だけあって、価格を微調整して「漁夫の利」狙い。
とまあ、現状はこういう様子。
でも、この「激戦の4物件」を調べていて一番興味深いのは、
各物件とも、実際に販売されている価格は「豊洲よりも安い」、
という奇妙な現実。
住み易さ、便利さ、近さ・・・どれをとっても
豊洲よりも東陽町の方が勝ります。
なのに、マンションの価格は安い・・・・
どうして?
それは東陽町が安いのではなく、豊洲が高すぎるからです。
そのあたり「マンションレポートVol.2」に詳しく書きました。
      
江東エリアでマンション購入をご検討の方は、ぜひご一読ください。
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2009/10/6 14:42 Comments (5)

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