「想像と創造の自由」 & 「読売新聞の正義」

今日発売のAERA(アエラ)11月23日号の中吊り広告
不動産「絶望未来」
というのに釣られて、ついつい買ってしまいました。
読んでみて、ガッカリ。
マンションの老朽化と坂の上の戸建ての住みにくさ・・・
要は住まいと人間の老齢化問題です。
まあ、書いてあることはその通りなのですが、
住宅問題を書くのなら、もっと他に取り上げるべきことが
あるのではないか思います。
「書きやすい」ことだけを書いている、という印象です。
アエラの場合は一面を切り取るばかりで、
どうして本質に迫る記事が書けないのでしょう?
やはり、親会社が朝日新聞だから
現実を見据えることが苦手なのでしょうか?
まあ、それはいいとして・・・
中に1箇所、うなづけるところがありました。
海外不動産に投資する勇敢な日本人の指摘。
「値下がりリスクの高い築浅物件には喜んで融資するのに、
値下がりリスクの低い古くても優良な物件には貸さない。
つまり、銀行が好んで融資する物件ほど不良債権化しやすい・・」
その通り!
2回のバブルに踊ったのは不動産業界の面々ですが
それを煽って金を注ぎ込んだのは銀行です。
挙句の果てに「債務不履行」という痛い目に合いました。
ホント、懲りない・・というか、アタマ固いですね。
ここのところ、不動産会社の倒産は一休みしていますが、
そろそろ次の幕が上がりそうな気配があります。
というのは「倒産同然」のマンションデベがいくつかあって、
どう考えても再生は無理なのですが、なぜかまだ生きています。
これは、単純に銀行の意思です。
「今潰れてもらっては困る」というだけ。
銀行の決算の時期を睨むと
「この程度だったら潰れてもいいかな」
という目安がそろそろ出る頃。
なので、またぞろ突然死が出てもおかしくありません。
すべては、銀行の都合。
その銀行・・・金を貸す時にはエラそうに「査定」などといって
不動産を評価しますが、それは単にマニュアルにそって
チェックを入れる程度のこと。
不動産のトーシローがほとんどなのです。
しかも、彼らのマニュアルも大概なご都合主義。
お金があまっている時には基準が緩み、
不景気風が吹くと途端に締め付けられます。
アホかいな・・・と思っているのは、榊だけではないでしょう。
不動産は一物一価といって、
他にひとつとして同じものはありません。
マニュアルだけでは、その価値は計れないのです。
不動産業者もおバカな連中が多いのですが、
彼らに金を貸す銀行は、もう、頭がコチンコチン。
大方のエリート銀行員は受験勉強の過程で、
偏差値の悪魔に「創造と想像の自由」を売り渡し
対価として「固定観念の呪縛」を受け入れたのです。
その結果、得たものは「高学歴」と「マニュアル信仰」。
彼らに人間としての面白みが欠落し、
まったくといっていいほど柔軟な発想ができないのは
偏差値の悪魔の呪いが解けていないからです。
ですから、同じことはまた起こるかもしれませんね。
今度は金を儲けた支那人がやってきて、
日本の不動産を買い捲ったら・・・・
すでにその兆候があることをアエラも指摘しています。
その前に支那のバブルが崩壊して、
民心が動揺して暴動・・・共産政権崩壊・・・
なんていうのも、あるのではないかと榊は予想しています。
こんなシナリオ、誰も描いていませんが
1989年のベルリンの壁が崩壊した時も
その1年前に誰が予想したでしょう?
ちょっと話が脱線しました。
脱線ついでに、同じアエラの記事で
日本航空は7800億の債務超過だそうです。
12月に一斉に運行停止の危険もあるとか。
危なくてJALの往復チケット等は買えませんね。
帰りの便が運行しなくなることもあるわけですから。
それにしても・・・JALは組合によって滅ぼされた、
といって過言ではありません。
かつての国鉄も、郵政も、民間ではカネボウも
組合の強いところは必ずといっていいほど行き詰ります。
前から不思議に思っていたのですが、
飛行機の中でお酒や食事のサービスをする
お姉ちゃんがなんであんなにチヤホヤされて
高い給料を貰っているのでしょう?
やっていることはそこらのウエートレスと変わりません。
ちょいと不確かな英語が話せ、事故対応の訓練を受けていて、
サービスの場所が飛行機の中、というだけです。
さらに、パイロットの間で「バスの運転手」と呼ばれる
ジャンボの機長が年収2000万円も3000万も
取っていれば、会社は傾きますよ。
さて、会社が傾いたといえば、先々週来のお話。
先々週の木曜にあの記事をあげてから、
このブログにアクセスしてくる
ホストサーバの上位に新顔が登場しました。
haseko や adex というのは、前々から常連です(笑)。
新たに yomiuri とか hakuhodo というのが入った
ホストサーバが増えたのです。
これは、大阪読売広告社の帰趨に注目してのことだと思います。
不思議ですね。
まだ、読売新聞から何の発表もない、ようですから。
日本一の発行部数を誇る「正義」の報道機関も
身内の不祥事には甘かった・・・なーんてことにならないように
きちんと世間に公表していただきたいもの。
「債務超過」だから「グループ再編」と言い回っている
表向きの理由なんて、誰も信じちゃいませんよ。
解任されたN元常務の他に、ユダがいるのかいないのか?
それは子会社だけ、それとも本社、外部に・・・
なーんにも発表されないと、
偏差値エリートでない榊のアタマの中では
ついつい「想像と創造の自由」が働いてしまいます。
同じく、逞しい「想像と創造の自由」を備えたわが盟友、
如月正雄氏の「評価集001 品川区編」が、
異様なほどに好評です。

    
       
近々、これに引き続いて「豊島区編」もリリースの予定。
エンドユーザーに判断材料を提供する
榊のマンションレポートライブラリーが、ますます充実してきました。     
     


2009/11/16 18:29 Comments (0)

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