今年も何とか生き残ったけれど・・・

いつも書いている通り、不動産業界とその周辺は
いつの時代も慢性的に人材不足です。
数が足りないのではありません。中身が至らないのです。
この不況で人材が流動化したからレベルアップしたのでは?
と、フツーは考えたいところですが、ぜーんぜん。
倒産したA社にいたおバカ社員が失業して、
ちょいと業績がマシなB社に採用された・・というのが現実。
つまり、レベルの低い世界でグルグルとおバカが回っているだけ。
他業種から優秀な人材が移ってくる、ということはほぼありません。
ただ、ラーメン屋の修行していた男が嫌になって飛び出し
たまたま雇われた新興不動産デベロッパーで営業の才能を開花、
1年後には部長になっていた・・・なんて話はあります。
あるいは、元々キャバ嬢だったのが、
たまたま客でやってきた不動産屋に
「お前、おもしろいからうちの会社に入れ」
なんてことになって、マンション販売会社に入社してウン十年・・・
今ではすっかり業界の名物女部長だけれど、
しゃべり方はホステス時代そのまんまで、知性も教養もゼロ。
なーんていう話も、この業界にはゴロゴロしています。
まちがっても、MBAやPh.Dを持っている人間が
「さあ、俺はマンション業界に革命を起こすぞ」
とやってきた話は聞いたことがありません。
むしろ、この業界はアタマが鈍い方がいいみたいです。
あんまり感性が鋭いと、おバカな上司と波長が合わないのです。
不動産屋自体がそんな具合ですから、
そこから業務を請け負う業者企業はなおさら・・・
不動産屋から仕事を貰う周辺業界の某創業社長は
「ウチにはアタマのいい奴はいらん。そういうのはすぐに辞める」
と公言していたそうです。
だから、彼の会社では応募者の書類選考で
偏差値の高い学校の出身者を落としていたとか。
情けなくなる話です。
つまり、おバカなマンションデベの御用聞きになる
業者企業の社員は、あまり賢くては勤まらない・・・
ノー味噌をツルツルにして、余計なことを考えてはいけないのです。
その会社・・・端で見ているとマジにおバカを選んで
採用しているようなところがあって・・・
極めつけは、その中からおバカを選り抜いて昇進させていました。
そして、不況になるとコマシな社員をリストラして
おバカを最後まで残している・・・これは、笑えません。
嗚呼・・・本当に「感度リョーコー」ですよね(涙)。
人事というのは組織の要です。
会社は人事で栄え、人事で衰え、やがて滅びます。
公明正大、公正無私というのが理想ですが
人間ですからやはり好き嫌いはありますね。
多少の身びいきは仕方がないにしろ、
そればかりをやっていると・・・・破滅です。
その業者企業・・・末期にはほとんどの幹部社員が
わずかしかない能力の7割をくだらない人事抗争に費やし、
残り2割はボォーとサボり、
あとの1割で本来の仕事をしていた・・・という印象です。
ただでさえおバカなのに、わずかな能力さえ十分に発揮していない状況。
これじゃあ、会社は潰れますね。
今、不動産業界とその周辺はすさまじい不況の嵐。
その中で生き残っている人間、消え去った人間・・・
見ていると、必ずしも優秀な人間が残っているわけではありません。
結局、「しぶとい」奴が生き残ってくのでしょうね。
できることなら私も「しぶとい」側でいたいですね。
たとえ「お前もおバカの一人だろうが」といわれても。
昨日、昔の仲間が集まった忘年会があって
「大丈夫、お前は一番しぶといよ」と言われました。
みんな、人を見る目が無いなー。


2009/12/16 23:57 Comments (0)

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