オバマ君が支那にナメられるとどうなるか?

世の中、まだ五輪に沸いていますね。
でも、私が想像していたよりもおとなしい感じがします。
日本人はもっと騒ぐかと思いました。
まあ、それはいいとして。

天邪鬼な私は、あえて別の話題を取り上げます。
久しぶりに国際政治です。
五輪開催地決定のドサクサに紛れて・・・というか、
日本人から見るとそう見えるのですが(笑)。
非常に重要な動きがありました。
アメリカのオバマ大統領が「日和った」のです。
「日和った」というのはサヨク用語。
分かりやすく翻訳すると「ビビッて一歩引いた」感じでしょうか。
むかし付き合いのあった中核派の人々が良く使っていました(笑)。
でも、この間のオバマ君の動きはまさにこれ。「日和った」のです。

つい先週の初め頃まで、アメリカはシリアに対して
限定的な軍事行動をとる構えを示していました。
これに、イギリスとフランスが行動を共にする動きを示していました。
ところが、イギリスの議会が軍事行動に対して否認決議。
さらにアメリカ世論の60%が反対ということになりました。
そこでオバマ君は、自国議会に対して軍事行動への承認を求めたのです。
アメリカの場合、軍事行動を起こすのに議会の承認は不要です。
事後承認を求めなければなりませんが、ほとんどOK。
アメリカ人は一旦始まった戦争にはとやかく言いません。直後は。

しかし、オバマ君はあえて議会の承認を求めたのです。
これって「議会がOKしてくれなきゃやらないよ」という、
軍事行動を行わないための言い訳づくりでしかありません。
何とも珍妙なことになったものです。

そもそも、軍事行動と言っても沖合から巡航ミサイルを撃ち込むぐらいのこと。
有人の爆撃機が出動することさえ想定されていないと言います。
なぜなら、シリアの防空システムはかつてのイラクよりも精強だとか。
あのイスラエルを相手にしてきたのですから、それも頷けます。
しかし、巡航ミサイルだけですか?
巡航ミサイルって、1発おいくらか知っていますか?
約1億5千万円なんですって。
それで破壊できるシリアの兵器や建物が1億5千万円以下なら
損得としては赤字、ということになりますね。
まあ、戦争は損得だけではやらないものでしょうが。

「シリアの戦争が日本とどう関係があるのだ?」
そんなことをお考えの方もいるでしょう。実は大有りなのです。
別に、日本とシリアの関係において、ではありません。
シリアは日本と縁の薄い国。経済関係もほぼ無いはず。

アメリカがシリアに対して軍事行動を起こさない、となると、
これは支那とロシアのゴネ得、つまり外交的勝利ということになるのです。
現にそうなりつつあります。
逆に言えば、オバマ君は支那とロシアにゴネ得を許した、となります。
ということは、支那は今後アメリカをナメる、ということが予想されますね。
何といっても、オバマは戦争をやる、といってやらなかったのですから。

最近になって、尖閣諸島で支那の挑発が激しくなりました。
もし、発砲事件が起きて軍事的な衝突が懸念される事態になったら・・・
今までなら、アメリカの後ろ盾がしっかりと立っていました。
今はどうでしょう?
支那の軍隊が尖閣に強行上陸したとしたら、
オバマは軍事行動の承認を議会に求めるのでしょうか?

国際関係や外交というのは、表面にこにこしながら
テーブルの下で蹴りあいをしているようなものなのです。
一度「ナメられる」と、相手はどんどんエスカレートしていきます。
昔の支那が、帝国主義諸国に領土や権益を簒奪された基本構造は、
特に今に至るも変わらないといえます。
支那は尖閣を奪ったら、次に沖縄を要求してくるでしょう。
そこに正義はありません。まして友愛のような甘っちょろいものは皆無。

さて、「日和った」オバマ君は、今後支那とロシアにナメられます。
日本にとっては、非常に憂うべき事態です。
基本的に尖閣は「自分で守る」という気持ちでいかなければなりませんね。
今回、オリンピック開催でチームジャパンは見事な結束ぶりを示しました。

もし尖閣が支那に犯された時、日本はあの結束力を示せるでしょうか?
多分、大丈夫だと思います。

東日本大震災の時にも、日本人は見事な対応力を見せました。
アホなことをやって足を引っ張ったのは、むしろ菅直人の首相官邸。
大方の日本人は、粛々と自分のやるべきことをやりました。
これは、日本人の美質を何よりも強くあらわしています。
だからきっと尖閣が支那に犯されたら、世論は一つにまとまるはずです。

その時、心配なのが支那にいる日本人と日本企業。
何といっても無法国家ですからね。何が起こるか分かりません。
製造業の世界では今「中国撤退セミナー」というのが盛んだとか。
あんな所からは、人もアセットも根こそぎ引き上げるべきでしょう。
当の支那人でさえ「いつでも逃げられる」ように
家族と資産を海外に移しているのです。
そんなところからはサッサと引き揚げるべし。
今から投資するなどというのは、まさに愚の骨頂ですね。

夕刊フジの公式サイト zakzak
に榊淳司の連載コーナーが設置されています。
どうぞ、みなさん寄って行ってください。


2013/9/11 14:47 Comments (0)

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