サラリーマンの会議は踊ってばっかり

年末になって来たので、原稿依頼で「今年のまとめ」とか、
新春用の「2014年のマンション市場は?」みたいなのが来ています。
まあ、頼まれればなんでも書きますので、全部引き受けていますよ。
原稿を書くことはほとんど苦になりませんから。

考えてみれば「榊淳司」としての仕事で「やだなー」と
思うことはほとんどありません。
人と会うのも楽しいし、取材やセミナーで喋るのも好き。
マンションの現地を見に行くのも楽しみです。
朝早く起きなきゃいけないこともほとんどないし。
好きな時に昼寝ができます。月に何回も昼寝はしないけど(笑)。

それに比べると、広告屋時代は不自由でしたね。
まず、広告代理店とお付き合いしなければいけません。
いい人だけを選んで付き合うのですが、そうとばかりは行きません。
社員を養っていると、時にはヤな仕事も引き受けます。

「売上が足りない」となると、営業めいたこともします。
代理店の担当者に飲ませる、食わせる、・・せる。
時には、それが不動産屋さんまでに及んだりします。
まあ、私も嫌いじゃなかったので・・・(笑)。

いちばんヤなのは打合せと会議。
広告屋時代はそれこそ何万回も打合せに出たはずです。
今でも胸を張って言えますが、打合せや会議に費やした時間の
9割くらいはまったくの無駄です。必要のないやり取り。
あれはもう、ただただ忍耐力。随分鍛えられました。
いまではすっかり弛緩してしまいましたが(笑)。

仕事というものは、決定権者が何をどうやってやるのかを決めて、
あとはそれをやるべき人間がやればいいだけ。
世の中でもっとも合理的な活動を求められる軍隊では、
ほぼそうなっています。
弾が飛んでくるときに会議なんぞやってられませんからね。

思うに、サラリーマンの会議の真の目的は
責任の分散と押し付け合いにあるのです。
もし、まずいことになっても自分だけは責任を取りたくない、
という輩ほどよく喋ります。
つまり、会議から何か有意義なことが生まれる確率は、
ウナギの完全養殖が成功するよりも、
韓国人がノーベル物理学賞を取るよりも、
年末ジャンボ宝くじの1等が当たるよりも、はるかに低いのです。

しかも、会議でよく発言する人は目立ちたがり屋か、
自意識過剰か、またはただのおバカです。
そういう連中が物知り顔で喋りまくっている会議なんぞ、
普通の神経を持っている人間にとっては、ただの苦痛。
ちっとも楽しくありません。

日本人の会議好きなのはよく理解できます。
他の国の人たちも、同じようにやっているのでしょうか?
合理的なアメリカ人は、もう少し頻度が少ないように推測します。
まあ、そういう経験が皆無なのでよく分かりませんが。
だいたい、日本のホワイカラーの生産性が低い原因の一つは会議でしょ。

私が何人か人を雇っていた時には、社内で会議を催した覚えがありません。
いつも、伝達だけです。
「・・さんは・・・を・・・ようにやってください」
その前に社外で何時間も会議して決めたことも、
私が社員に伝える時には、長くても15分。アホみたいです。
だから、経営者の仕事は社外との打合せと会議だと思っていました。

しかし、日本のサラリーマン社会において、会議は不滅ですね。
ゼッタイになくならないでしょう。
ゼッタイ的に必要のないものだと思いますが。
サラリーマンが生息する限り、会議はあるのです。

今日もまた、日本中のカイシャの隅から隅まで、
90%が無駄な会議が行われているのかと思うと、
ちょっと背筋が寒くなります。でも、それが現実。

さて、これからバリ島不動産投資セミナーに行ってきます。

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に榊淳司の連載コーナーが設置されています。
どうぞ、みなさん寄って行ってください。


2013/12/4 17:30 Comments (0)

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