私はスマホの奴隷になれない天邪鬼人間

私はいまだにガラケー人間です。
スマホが便利なのはよく分かりますが、
私の不断の営みには絶対的に必要ではないのです。
外出先で何か調べる必要もあまりないもので。
というか、外出も主には現地調査。
あと、広告の仕事を引き受けると打合せがあります。
昨日みたいにセミナーで喋りに行くこともありますが、
まあそんなのは年に何回か。

こないだ、仲良しになった弁護士先生と飲んでいる時、
「榊さんもスマホをもたなきゃ」とひどく勧められました。
その先生、大の読書好き。本はアマゾンで買ってスマホに入れるそうです。
それで、読書もスマホ。「ほらほら」と見せてもらいました。
確かに、ああいう読書もありますね。
「電子書籍にもツン読があることを初めて知りました」
先生のスマホには、買ったけど読んでいない本がいっぱい。
セールをやっていると衝動買いなさるそうです(笑)。

「旅行に行くときに、読む本がなくなってしまうのが怖いのですよ」
それで、スマホ以前は分厚い本を5冊くらい持っていったそうです。
でも2冊くらい読めなくて持って帰ってくると
「こんなに重たいのを2冊も余計にもっていったのか」
と、後悔したそうです。

「それが、今はこれですから。あとタブレットも・・・」
そこで私がツッコミました。
「電池が切れたらどうするのですか?」
「だから、予備の電池と充電器は絶対に持っていきます」
そこで、一緒に飲んでいた青年実業家氏がツッコミ。
「本5冊よりも重いんじゃないですか?」
先生、それを聞いて苦しそうに「はい、そうですね」(笑)。

地下鉄に乗ると、半分以上の人がスマホを見ていますね。
特に20代、30代と思しき人のスマホ率は8割以上。
一生懸命メールやSNSをやっているような人も多いこと多いこと。
そんなに急いでメールする用事があるのでしょうか?
あるいは、急いでSNSに何か発信しなきゃいけないのでしょうか?

あるお方がFBでおっしゃっていました。
「みな、スマホの奴隷になっている」
確かにその通りだと思いました。便利そうですけどね。
SNSなんて、急いでやる必要のないもの。
大半はただのお喋りレベルのものだと思います。
私もやっていますが。

お気づきのように私はかなり天邪鬼なので、当面スマホはもたないでしょう。
そのうち持つでしょうが、パケット料金が
今の半分くらいになってからではないかと思います。
私の携帯料金なんて月2千円いっていません。
というのは、携帯って基本的に嫌いだから、
自分からは必要最小限しか発信しないのです。
いっぱいかかってはきますけどね。

だいたい、時々電波状態が悪くなるのが嫌。
だから、かけるときは固定を使うようにします。
なんか、すごくアナログ人間ですね。
昨日のセミナーも、パワポを使わず紙とホワイトボード。
まあ、私の喋りは実質20分でしたが。

いつも不思議に思うのは、スマホがこれだけ普及して
誰もかれもが即座に多くの情報を取得できるのにも関わらず、
人々の知的レベルが上がった気配を感じられないこと。
スマホを持っていても、おバカさんはおバカさん。
スマホを持っていなくても、賢い人は賢い。

結局、情報はそれを取得して活用する人にしか効用はないのです。
つまり、物事を考える力は情報収集の量によっては変わらないということ。
愚かな人はいくら大量の情報に接しても、正しい判断はできません。

もう5年以上もマンション購入の相談を行っていますが、
多くの人が偏った情報の奴隷になっていることを痛感します。
世の中にあふれる情報から一歩引いて物事を考えることができないのです。
そして、他人の意見に左右されやすいですね。
特に権威とか財閥とか、分かりやすく大きな他者の
発信する情報は、何の疑いもなく受け入れる傾向が強すぎます。

このブログは、始めてからもう6年がたちました。
最初はマンション購入者への啓蒙や情報発信を考えましたが、
私程度の人間が出せる情報なんて、たかが知れています。
それに、みなさんが少し努力すれば得られる情報を
勿体つけて出したところで大して意味がありません。

だから、ここ5年くらい・・・といって、
このブログのほとんど大部分ですが、
私の考え方を中心に発信することにしてきました。
リリースしているマンションレポートも同じベクトル。

私の考え方というのは、世の中も大半の人と異なることが多いので、
こういう場から発信することに意味があると思っています。
そういうことを面白がって、本を出してくださったり、
連載コラムを書かせてくれるメディアがあることはありがたい限り。

スマホをもたないように、少数派であることは一種の誇りです。
まあ、ネがひねくれ者なので、一生少数派だと思います。
というか、自分の思った通り、やりたいようにやっていると
自然に少数派になってしまうのです。小さい時からずっと(笑)。

ブログよりも過激な発言をお求めの場合は
私のツイッターをご覧ください。
twitter.com/SAKAKIATS

夕刊フジの公式サイト zakzak
に榊淳司の連載コーナーが設置されています。
どうぞ、みなさん寄って行ってください。


2013/12/6 0:23 Comments (0)

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