曾野綾子さんを擁護する!

曾野綾子さんが産経新聞に掲載したコラムで、
「移民は受け容れるべきだけど、居住区は分けるべし」
ということを書いて、今や喧々諤々の議論になっています。
私は、彼女のハッキリした物言いに日頃から好感をもっています。
今回のコラムも読みましたが「何が問題なの?」と思ってしまった一人。

「住む」ということは、その人のライフスタイルがもろに出る営み。
生活文化が違う人が一緒に住むと、トラブルが起きて当然です。
日本人同士が同じ建物に住んでいる多くのマンションでさえ、
様々なトラブルが起こっているのが我々の日常です。

今、湾岸や都心のタワーマンションでは中国人の姿が目立ちます。
彼らがゲストルームを「転貸ホテル」にして小銭を稼いだり、
パーティルームで「ミニ飲み屋」を営業しているのはよく知られた事実。
そういう彼ら独特のマナーに日本人は戸惑い、呆れています。
そして、静かに自分のマンションを売却して出ていく人もいます。
中国人比率の高いマンションは資産価値の大きなリスクを背負っています。

そのうち、「このマンションは外国人には販売しません」ということを
ウリにする高級マンションが出てくるかもしれません。
もちろん、そんなことは大きな声では言えませんから、
モデルルームの商談コーナーで密かにささやかれる程度。

日本は自由主義経済を基本としています。
売主企業が「あなたには売りません」と拒否することは可能です。
取引自由の原則、というものがありますから。
だから、「外国人排斥」の高級マンションが現れても、不思議ではないです。
というか、今年中にでも出てくるような気がします。
もちろん、外国人と言っても「お断り」されるのは東アジア系。
アメリカ人やフランス人の白人には喜んで売るでしょう。
その方が資産価値にハクが付きますから(笑)。

人種差別というのは、日本に住んでいると我々はいつも
加害者にならないかを気にしますが、海外では逆です。
私たち日本人は有色人種であることを忘れてはなりません。
ヨーロッパでは、ナチス的なレイシズムが今も生きています。
アメリカではKKK団が、今も活動しています。
ブッシュ息子大統領はKKK団のメンバーだったそうです。
そういう人間でも大統領になれる国がアメリカです。
今も白人の絶対優位を唱えるウルトラ保守の連中が活動しています。
我々は、世界的に見ればどちらかというと人種差別の被害者側なのです。

そもそも「人種差別」という言葉に、私は違和感を抱きます。
現代の科学では「人種」そのものを分けることに否定的だそうです。
しかし、人文的に民族の文化を分けて考えることは必要です。
「人間はみんな平等に扱われなければならない」という発想は、
一見すばらしく理想的に見えても、現実には合いません。

日本人の間でさえ、様々な分け隔てがあります。
お金持ちに生まれてくるか、そうでないかだけで人生の風景が違います。
学校の勉強が得意か否か、受験をうまく乗り越えるか否かも、
私が見る限り本人の努力よりも遺伝に左右されています。
もう、生まれてきたときから不平等や基本的な優劣は厳然とあります。
競争環境がわりあい整っているというだけです。

これを人種や民族を超えて平等にしようという発想は、ただの絵空事。
学校でずっと嘘の歴史を教えられてきた韓国人や中国人たちと、
日本の近現代史を真面目に学んだ日本人とは絶対に相容れない部分があります。
その溝を埋めようとする努力は99.9999%無駄です。やらない方がいい。
しっかりとその違いを理解して、彼らに対すればいいだけです。
外国人を日本人のように扱って受け容れる、というのは土台は無理な話。
都心のマンションのゲストルーム利用状態が、それを的確に表しています。
曾野綾子さんのコラムも、そういう現実の話をしているだけだと思いました。

最近、都心で販売される新築マンションを見ていると、
ゲストルームを設けていない物件が主流になりました。
きっと、トラブルを防ぐために設置しなくなったのでしょう。
それはすなわち「このマンションは中国人に売るかもしれません」ということ。

我々日本人は外国人に対してちょっと脇が甘いですね。
マンションの管理も、今までは性善説によるルール設定が主流でした。
外国人とも共存するのであれば、性悪説に改めるべきです。
基本的に外国人は日本人と違う文化を持っています。
差別なんかする必要はありません。というか、差別では甘いです。
区別して考えるべきです。外国人は我々とは異質ですから。
かといって、排斥する必要はありません。
犯罪を働かない限りは、ある程度は度受け入れていくべきでしょう。

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2015/2/16 0:11 Comments (2)

2 Comments

まろたんさん、こんにちは。

まことに、御意。
「違い」はきちんと認識すれば許容範囲に収まることもあります。
認識しないと、トラブルが深刻化しますね。
アマちゃんたちはそこが分かっていない。

もっと大きな問題は、ユーロでしょうね。
あんなもの、一つにするのが理想主義的。
ドイツとギリシャでは価値観が違いすぎます。
ようやってるわ、の世界。
いずれダメになるのは分かっていたでは有馬温泉。

良い天気です。
でも、私は野暮用に出かけます。

それではまた。 ごきげんよう。 榊淳司

2015/02/16 15:12 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

> 日本人同士ですら、同じマンションに住んで多くのトラブルがある現実・・・。

身近な事例で、とても分かりやすく納得できますね。
私も、曾野綾子さんの論に大いに賛同します。
異文化の対立は、どちらがイイワルイの次元ではないので、
間違いなく「蹴り合い」となり、手が付けられなくなります。

そうなってからでは「遅い!」。
取り返しがつかない。
後顧の憂い、などと言うような上品な悩みではなく、
まさに「国家存亡の危機」でしょう。

世に「ケンカは最初にしろ」とも言います。
つまり、最初に問題になりそうなことを片付けておけ、
ということでしょう。
ニンゲン生身ですから、理想論では往く末が見えてます。
清濁併せ呑む「賢人」になるべきです。

ドイツのマッシュルームカットのオバハンも言っています。
「異文化がともに暮らすなんて、幻想に過ぎない。失敗だった」
と、キッパリ・バッサリ、ですね。
マッシュルーム・メルケル首相の、じつに正直な発言です。

日本も「介護」分野で「外国人」受け入れを考えています。
外国人受け入れの是非ではなく、心すべきは、その方法、在りようです。
そういう意味で曾野綾子のコメントは、じつに時宜を得た良い提言です。
きれい事の非難なんぞ、論外です。

それにしても、今日は良い天気ですね。
「日々是好日」とでも言いたくなるような。
ま、そんなとこで。

ごきげんよう。

2015/02/16 14:09 | by まろたん

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