米中対決の時代がやってきた

幕末の「志士」なんて、子どもの頃は憧れましたね。
「鞍馬天狗」活劇をリアルタイムで楽しんだ最後の世代ではないでしょうか。
もっとも、私の世代では嵐寛十郎は大人たちの語り伝え。
テレビドラマでは竹脇無我あたりが主演だったような。

明治維新の後、薩長土肥による藩閥中心の新政府は、
「江戸は遅れた時代」「旧幕府は悪」という史観を流布させました。
実のところ、薩長の新政府は腐敗が凄まじく、
徳川政権の方がまだしも清廉であったように思えます。
また、会津藩なんぞはほとんど濡れ衣を着せられて、
無理やり戦に持ち込まれ、徹底的に叩かれた感じ。
新選組も同様に「鞍馬天狗」が正義であった時代は、完全な悪役。
ちょっとかわいそうな役回りでした。

これって、日本が1945年に戦争に負けた後、GHQが行った
「日本が悪かった洗脳教育」(別名「日本悪玉論」)である
ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムと酷似。
自分のアタマでモノを考えられない人は、いつまでも
洗脳されたままの状態で過ごし、一生を終えます。
まあ、そういう人はそういう人の人生を歩めばいいだけですが。

さて、その少年の頃、無邪気に憧れた志士に、齢50有余にして
なってしまった、というかされてしまったというか(笑)。
「不動産業界の志士見参!」
なーんて、おおげさな(笑)。
コレ、僕が考えたコピーじゃありませんからね。
私が遊び半分でご提供したのは「二人の怒れる男が・・・」の部分。
まあ、あんまりレベルは変わらんか(笑)。

2015-6-3日経朝刊

先日、大友さんと言うアルティメット総研の代表とお会いして
「ジャンジャン過激なことを話しましょう」ということで意気投合。
こういうイベントにお招きいただくことになったのです。
開催は来週の土曜日13日。場所は有楽町の国際フォーラム。
上記は本日(6月3日)の日経新聞朝刊に掲載された広告。

参加無料ですから、みなさんぜひお出でください。
ただし、ちょっとギュウギュウに詰め込まれるかと思います。
榊のいつものセミナーのように、大きな会場でスカスカ、
という感じではありませんので、そこはご承知おきください(笑)。

さて、今日の話題。壮大に脱線したいと思います。
私が、このブログで語る「3番目に得意」なお話し。
それは「国際情勢」です。

ツラツラ公開情報を読んでいると、大きな変化に気づきますね。
それは、オバマ政権が本気で「対中牽制」を始めた、ということ。
ご存じの通り、南シナ海での埋め立て工事が連日報道を賑わせています。
アメリカの出方も、最近は厳しくなってきました。

私は何度もこのブログで取り上げた通り、オバマ外交は腰抜けでした。
中国を相手に「まあまあ、そういきり立たずにビジネスをしよう」と言う姿勢。
それでいて、安倍君には何とも冷たく当たっていました。
最近ではすっかり様子が変わりましたね。
安倍君には優しく、習君には厳しく接しているようです。

これは、明らかにアメリカ・オバマ政権の方針転換です。
あの「弱虫オバマ」も、ようやく中国の本質に気づいたようなのです。
連中にはヤワな話し合いなどはもってのほかで、
「力」を背景にしないと付け上がるばかりであると・・・

オバマ政権の命脈は、実質あと1年です。
最後の半年間に、次の政権に影響するような政策転換は困難です。
したがって、その間に対中強硬策にハッキリ転じる可能性があります。
また、アメリカの国内政情を考えても「民主党=対中宥和」という
悪いイメージを払しょくさせる必要があります。

中国はこれまで、アメリカを舐めてきた様子が窺えました。
日本との歴史問題でゴネてみせて、日米分断を図りつつも
「対日戦では一緒に戦った仲でしょ。日本は要注意ですよ」
という共通認識を形成しようとしていたフシが濃厚。
これに、アメリカの朝日新聞ともいうべきニューヨークタイムズなどが同調。
いわばアメリカの左派を煽りながら「反日」をてこにして
「次の世界は米中で共同支配しましょうね」という戦略。

実のところ、それも対米向けの見せかけ。
本音で言えば「世界を自分たちのモノに」というまことに危険な
世界征服戦略を内に秘めての、とっかかりがアメリカとの「G2」。
今の内はアメリカと仲良くやって見せて、力が付いたら逆転へ。
まあ、今の勢いなら経済規模では十分に可能です。

ぼー、としていたオバマ君も、やっとそれに気がついたみたい。
われわれ日本人は、もう何年も前に中国の狡猾な領土拡大戦略を、
身近なニュースとして見てきたから、ほぼ国民認識。
しかし、アメリカにとっては東シナ海も南シナ海も辺境。
そこで中国が岩礁のひとつふたつ掠め取るのは、どちらかといえば他人事。
中国がふりまく反日の歴史プロパガンダに惑わされて、
彼らの本音が良く見えていなかったのです。

でも、ようやく気づいて方向転換を図っているようです。
中国は、まだアメリカを舐めています。きっと今でも。
アメリカの本当の怖さを知りませんね。
日本は1941年から45年までの戦争で、大きな犠牲を払いながら学びました。
連中を舐めてはいけません。ましてや、敵にしてはいけません。
アメリカ人の大方はバカですが、一部は日本人など
歯牙に掛けないほど優秀な奴らがワンサカ。
またの軍隊はダントツに世界一なのです。

アメリカは今、対中戦略を練り直しています。
多分、ものすごく大きなスケールでビジョンを再構築しています。
彼らは、中国の経済破綻から共産党の独裁崩壊へ、
さらに新政権の再編までのシナリオを描いているのです。
アメリカは、そういうスケールで国家戦略を立てる国なのです。

中国は面子の国です。南シナ海で譲歩することはないでしょう。
アメリカ軍が12カイリ以内に入ってきたら、警告射撃くらいはあるはず。
また、今後アメリカは中国からのサイバー攻撃や
軍事技術のスパイ行為、不正を伴う企業進出に目を光らせます。

さらに言えば、共産党政権を転覆へ導く積極的な活動に
裏から様々なサポートを与えるはずです。
例えば、法輪功のような宗教活動や、チベット&ウイグルの独立運動。
つまり、アメリカは決して中国をパートナーとは扱わず、
ましてや自分たちを凌駕する経済大国になるのを許さないはず。
オバマ政権の残り1年は、新しい対中戦略のベースを敷く期間です。

世界は今、大きな波乱を前にしたさざ波に揺れているのです。
戦いはアメリカVS.中国です。これはハードな戦いになりそうです。
幸い、我々はアメリカ側の一員です。いまのところは。
ちょっとイカレタ隣国は形式上アメリカ側ですが、迷っています。
おバカですね。中国についても最後は属国の運命が待っているだけ。
ただ「日本憎し」という感情だけに突き動かされているのです。

今後、アメリカさらに日同盟強化を求めてくるでしょう。
はっきりと、中国弱体化を図るはずです。
アメリカVS.ソ連の冷戦は、本格的に火を噴くことなく終わりました。
しかし、今度は分かりません。

例えば対ソ戦でも、アフガニスタンのような戦場がありました。
もしかしたら、チベットやウイグルで
独立ゲリラ軍が組織されるかもしれません。
米軍が直接関与しなくても、ベトナム海軍と中国海軍が
限定的な衝突を繰り返す可能性があります。
その場合、日米海軍はベトナムを支援するでしょう。

ここで複雑に作用するのは、中国の国内情勢。
習君は上海閥を完全に敵に回しましたから、
いつ何時足をすくわれる大反撃にあうかもしれません。
北朝鮮もクーデターの可能性が高まっているようです。
現在の東アジアから南シナ海は、まさに「東洋のバルカン半島」。
私の生きている内に大発火はあるのでしょうか?

小さな発火でもあれば、それこそ世界が凍ります。
日本の不動産を買いまくった大陸の華人は、一斉に換金に走るでしょう。
そうなった時の大混乱を想像すると、暗澹とした気分になります。
多分、円も対ドルで暴落するかもしれませんから。
最も望ましいのは、中国の緩やかな自壊ですが、そうなるかどうか。
あまり突っ込んで考えると夜も寝られなくなるのでこの辺で。

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2015/6/3 16:44 Comments (2)

2 Comments

まろたんさん、こんばんは。

今日は心配事に始まって、怒りを覚えることもあり、
最後は笑いながらこれを書いています。
世の中の人間模様、悲喜交々。

オバマ君はもともと「平和主義者」。
在任中はずっと戦争を避けていました。
基本的にそれは今も同じ。
しかし、ちいとつけ入られ過ぎましたね、支那にもISにも。
シリアの時に「軍事介入というオプションはない」
なんて・・これほど外交センスのない大統領、
50云年生きてき始めてみましたもの(笑)。

まあ、日本はどこへ行くことやら。
今日もお神酒をいただきながら、ゆっくり考えます。
それでは、ごきげんよう。

榊淳司

2015/06/04 22:59 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

「二人の怒れる男が・・・」ですか。
ブチっと、アタマのケッカンが、切れないように。(笑)
と、冗談はともかく。

ニッポン列島、もう長い間、
「風通しが、すこぶる悪い」と思いますね。

めいめい、思いを腹にしまい込んでいるから。
語れば「小ぎれい」なことばっかりだから。
閉じられ密封された空間で、風が1ミリたりとも動かない。
どうした、死んでしまったのか! ニッポン人。

ご存知、医療界では異端児・近藤誠さんが「正面突破!」。
先発の「切り込み志士」として「風あな」を開けた。
多くのニッポン人が、これを支持、サポートの声を挙げた。

経済界でも、金融界でも、保険業界でも、有志が続きました。
地味ではありますが、各界の有志が発信し、風が動き始めました。

医療・介護、そして、直接お金にかかわる業界で、
有志それぞれが申し合わせた訳ではなく、自発の「ゲリラ戦戦」です。
これ。これ。ゲリラ戦。これが、また、いいね。
不動産業界でもゲリラ戦で「風あな」をぶち開けて下さいな。

マスメディアだって「時流」を感じていますよ。
特に「バカ手」、もとい「若手」。(笑)
安倍晋三ではありませんが「切れ目のない」ゲリラ戦ですね。

が「敵さん」は「シカト」でかわそうとするでしょう。
そこで、切れ目のないゲリラ戦。
そのためには、マスメディアを巻き込み、
彼らの切れ目のない援護が欲しいところ。
「軍資金」も欠かせませんが、どこかに「埋蔵金」は?(笑)

ま、市井の消費者として期待しておりますわ。

で、オバマの、対シナ政策の変心、変わり身ですが。
やはり「AIIB」も堪えたのではないでしょうか?

身内の欧州にも「ふられ」、五〇数カ国が参加した。
残ったのは、ニッポンだけという「孤立」。
「ふられ」「見限られた」と言う現実は、堪えたでしょうし、
「シナ憎し」では、有馬温泉

で、オバマも「クチ喧嘩」だけでは済まないような。
この先、世界も「注視」して行くことになるでしょう。

安倍晋三も「ドローン」や「ねんきん」でもたついてる場合ではないですね。
強いリーダーシップを発揮し「統治」すべきですね。
安倍晋三、わざわい転じて「見せどころ」ですよ。

ごきげんよう。

2015/06/04 01:21 | by まろたん

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