安倍政権の行方とバブル崩壊

株式市場が元気ですね。
今日はちょっと下がっているようですが、
ギリシャ危機さえ乗り越えれば、当面は懸念材料なし。
アメリカの利上げくらいでしょう。
しかし、アメリカが利上げするということは、景気がいい証拠。
世界経済全体から考えれば悪くありません。

日本の株価はまだ上がるはずです。
PERが今でも17倍程度ですから。
下がりかけると年金や日銀の買いも入ります。
株価を高水準で維持するのは、安倍君の政策でもありますから。

一方、マンションはどうでしょうか?
このままだと、来年はさらに上がることが確実です。
なぜなら、各デベロッパー共に今年よりも高くなる
事業計画を立てながら土地を仕入れていますから。
また、都心のマンション市場は絶好調ではありませんが、
まだ「売れている」状況にあります。

私は、現状の都心バブルはいつ弾けてもおかしくないと思っています。
例えば、ギリシャのデフォルトがキッカケになるかもしれません。
現状、デフォルトの可能性は遠のいていますが、まだ油断大敵。
しかし、今月デフォルトになったからと言って
来月から都心の不動産バブルが弾ける、なんてことにはなりません。

かつてサブプライム問題が発生したときもそうでした。
リーマンブラザーズが倒産するまで、日本は基本「他人事」。
しかし、結局はジワジワと不安が広がり、未曽有の不況に陥りました。
2009年頃の暗い時代を、みなさんも覚えていると思います。
あの絶望感、閉塞感は、まだ生々しい記憶ではないでしょうか。

2009年7月、暗い空気の中で総選挙が行われ、民主党が大勝。
悪夢のような3年間の始まりでした。
特に最悪なのが菅総理時代に起きた2011年3月11日の大震災。
あの時、誰もが「日本はこれで終わりか」、あるいは
「東京はもうダメだ」という恐怖を味わいました。

お金持ちたちは関西方面や沖縄などのマンションを買い始めました。
今の京都「御所バブル」の背中を押したのも震災による避難買い。
沖縄のマンションがあっという間に完売したのも同じ動き。
あと、東京の街から外国人が消えましたね。
ヨーロッパ系はもとより、中国人までが消えました。
東京よりも北京や上海の方が放射能の数値が高いのに。
人間の衝動と言うのは恐ろしいものです。

もちろん、マンションも売れなくなりました。
そんな中、民主党の中で総理の首のすげ替えが行われました。
菅君から野田君へ。ちょっとだけマシになった感じでした。
しかし、野田君はネがまじめすぎだったと思います。
それに、財務大臣を経験していたので、
すっかり官僚に取り込まれていたのが災いしました。

財務省の悲願であった「消費増税」に向かってひた走ります。
そもそも、2009年の政権獲得時に国民に示した
「マニフェスト」には、そんなことは一言も書かれていません。
重大な国民への裏切り行為でした。
野田君は財務官僚の言いなりになって、政権継続の代わりに
消費増税を国会で通してしまったのです。

歴代総理の中でボンクラは何人もいましたが、それぞれに老獪でした。
しかし、これほどの「お人好し」はいなかったのではないでしょうか。
財務省にとって、これほどやりやすいことはなかったはず。
消費増税をやれば政権が吹っ飛ぶことくらい、中学生でもわかります。

まあしかし、おかげで今の安倍政権が誕生しました。
そしてアベノミクスの始まり。翌年には日銀総裁も交代。
世の中がガラっと変わりましたね。
それから2年半、株価は上がり続けて2万円台。
都心を中心とした不動産バブルも過熱し続けています。

今後、何の「キッカケ」も起こらなければ、
約2年後の消費増税第2弾「10%」まで都心バブルは続きます。
株価も上下変動しながら2万5千円を目指すと思います。
そして、銀行の金庫には積み上がったお金が、行き場を探しています。
どんどん不動産融資が行われ、将来の不良債権を膨らませていますね。

来年は、アメリカの大統領選挙です。
最終的にだれが勝つかはわかりません。
私は、共和党に勝ってほしいと思っています。
歴代、共和党政権の方が日本に対して友好的でしたから。

また、共和党政権に変わると、対中政策が厳しくなるはずです。
現状のオバマ外交はあまりに軟弱です。
ロシアにクリミアや東ウクライナを強奪させ、
中国の南シナ海、東シナ海でも暴虐を許しています。
イスラム国が伸長しているのも、アメリカが介入していないから。

共和党の大統領が誕生すると、これが180度変わるかもしれません。
少なくとも、軍事予算を増額するはずです。
最悪、南シナ海で米中の艦船が火花を交える可能性もあります。
そうなれば、世界情勢は一気に流動化します。

アメリカの大統領交代は2017年の1月。
予定通りなら、その4月に日本は消費増税です。
ただ、予定通りかどうかは分りません。
来年、2016年の夏には参議院選挙があります。
もしかしたら、そこで衆参同日選挙になる可能性もあります。
理由は、消費増税をまたぎたくないから。

消費税が上がれば、確実にリセッションが起こります。
2017年の4月時点で、黒田君はまだ日銀総裁です。
しかし、いくらなんでもバズーガの3発目はないでしょう。
これ以上やれば、取り返しのつかないほどバブル化します。

あるいは、安倍君は財務省を裏切ってもう一度
「消費税増税延期」をテーマに掲げて
衆参同時選挙でやらかすかもしれませんね。
多分、安倍君の本音はそれでしょう。
なぜなら、消費増税が内閣倒壊のキッカケになる可能性が大きいから。

安倍君、多分「オリンピックまで」の長期政権を思惑しているはず。
さすがに無理だとは思いますが、本人の腹の内は分りません。
しかし、それまでに今のバブルが弾ける可能性が濃厚。
そうなれば、今ほど政権の求心力がなくなります。

そして、都心のバブルが弾けると、不動産企業が倒産します。
今回、まだ傷は浅いはずです。
イケイケドンドンで事業用地を買っているのは大手だけですから。
ただ、中間省略ねらいのブローカーはたくさん飛ぶでしょうね。
一旦下がり始めたら、中国人の一斉売りもありそうです。
マグマは徐々に、徐々に溜まっています。

さて、資産価値レポートの更新情報です。
東京と千葉の「大規模マンション」を最新情報化。
郊外の大規模マンションは、都心と比べて動きが鈍いですね。
東京は多摩エリアが全体的に供給過剰。
今後、完成在庫が続出しそうな気配を感じます。

一方、千葉も京葉間の供給過剰が一向改善しません。
つくば市は大規模がいくつも出てきて面白くなりました。
また、以前ほど「特別感」がなくなって、普通の地方都市化していますね。
その方が健全だと思います。

東京の大規模マンション
価格 6,890

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千葉・茨城の大規模マンション
価格 4,980

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さて、バリ島不動産セミナーの開催があと1週間に迫りました。
今回も、うんとミニサイズで行うことになりそうです。

参加申込みはまだ9名です。
いつものとおり、ゆったりとやることになりそうです。

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2015/6/24 11:22 Comments (0)

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