箱根駅伝を見ながら2016年の世界を考えた

みなさん、あけましておめでとうございます。
とうとう2016年になってしまいました。
世の中、一見平和ですね。いいことです。
さて、お正月からマンションを語るのも無粋ですから、
今日も盛大に脱線してしまいましょう。

箱根駅伝を見ています。
珍しく、スタート時点で起きていました。
2区も最初から見るのも初めてですね。
山梨学院大のケニア君がすごい追い上げ。
青学君を追い越しそうでしたが、結局3位。

駅伝と言うのは日本だけにある競技だそうです。
その昔、野球はプロよりも六大学のほうが人気はあったとか。
駅伝に関しては、いまだに箱根ですね。
私はここ10年くらいしか見ていませんが、
なんともドラマがあって面白いですね。

私の出身校が出たことはありません。
それだからかえって面白いのかもしれません。
どこにも肩入れしませんから。
まあ、マンション市場を眺めているのと同じ。

しかし、「走る」ということにこだわりますね、わが民族は。
東京マラソンに出場するのは大変な倍率だとか。
「走りたい人」があまりにも多いことに驚きます。
私はまったく「走りたい人」でないので、その心情は理解できません。
しかし、現実は現実ですね。「走りたい人」は多い。

長距離走と言うのは、なぜか人を惹きつけます。
「走る」というのは動物であることの基本動作ですね。
足の速い人というのはだいたい運動神経がいいもの。
まあ、例外もありますけれども。

これがつながる駅伝と言うのは、「世界一」といわれる
チームプレーヤーである日本人を熱狂させるのです。
個人プレーではなく「チームのために」。
団体競技でも、個人の役割が明解なのが駅伝。
そこがまた、日本人のマインドに受けるわけです。

日本人というのは、独特です。
ハンティントンという人が「文明の衝突」という本の中で
世界の文明を8つの文明圏に分けています。
西欧文明、東欧正教会文明、ラテンアメリカ文明、アフリカ文明、
イスラム文明、ヒンドゥー文明、中華文明、そして日本文明。

なんと、日本文明は1国だけで一文明を形成しています。
他の文明はすべて2か国以上からなります。
日本が中華文明圏でないと見抜いたのは、大変な慧眼です。
学者によっては、日本はドイツと似ているという説も唱えています。

さて、現在の日本文明は他文明と大きな対立はありません。
中華文明圏の中国や韓国が感情的に日本を嫌い、
一部の領土的な争点はありますが、少なくとも日本から
武力による解決を求める状況にはありません。

今の世界で、大きく対立しているのは西欧とイスラム。
これはもう、マホメットの時代から永遠と続いています。
18世紀の終わりごろまで、両勢力は拮抗していました。
どちらかと言うと、ややイスラム有利でしょうか。
地中海では、イスラム教徒の海賊が跋扈していました。

ナポレオン以降、完全にキリスト教側有利に逆転。
アフリカ、中東ともに西欧諸国の植民地となりました。
現在、シリア国内がグチャグチャの内戦状態です。
その遠因は「イギリスの三枚舌外交」と呼ばれる
第一次世界大戦処理に関するインチキがあります。
現在の国境の基本は、この三枚舌の一つである「サイクス・ピコ協定」。

シリアやイラク、ヨルダンの国境はこの協定が基になっていいます。
部族や民族の色分けによるのではなく、英仏露の都合だけ。
こういうインチキは、その後何百年も紛争の元になります。
今後も何百年にもわたって続きそうです。

世界中のイスラム教徒は、西欧に対してよろしく思っていません。
キリスト教徒に対して「迫害されている」という共通認識。
まあ、事実上そうだといえなくもありませんね。
キリスト教側の方が経済的には豊かですから。

この対立は、そう簡単に解決しません。
無理に解決する方法があるとすれば、それはイスラエルから
ユダヤ人たちを追い出すことでしょうね。
公平に見て、イスラエルという国には正義がありません。
あの国が存在することで、世界中のイスラム教徒は
「同朋が迫害されている」という感情を共有しています。

こう書くと、まるでヒトラーの発想のようですが、
私は別にユダヤ人に対する差別意識はありません。
事実だけを見れば、イスラエルには正義がないのです。
そして、この70年でイスラエルという国家が殺した
パレスチナ人その他アラブ人はのべ600万人を超えるはずです。
ヒトラーが殺したとされるユダヤ人の数を上回ります。
こういう国に正義はありません。

アメリカが支援している限り、イスラエルは存在し続けます。
アメリカのメディアや経済界をユダヤ人が支配し続ける限り、
かの国はイスラエルを止めないでしょう。アホな話です。
ということで2016年もテロが続発します。

日本はどうすればいいのか?
いちばん賢いのは「知らん顔」。
日本は先進国の中で唯一イスラム教徒に嫌われていません。
また、我々にイスラムアレルギーがありません。
ましてやユダヤ人を憎む宗教的な素地もありません。

ほっておきましょうよ、連中の争い事は。
そうでなくても、日本のそばにはややこしい韓国とか中国とか
世界に冠たる「わけのわからん」価値観の国があるのです。
イスラムVS西欧の戦いに首を突っ込むことはありません。

バリ島ツアー参加者募集 催行ほぼ決定

バリ島への不動産見学ツアーを公式に開催します。
時期は2016年の2月頃です。まだ、正式な日程は未定。
みなさん、ご希望があれば「お問い合わせ」からお知らせください。
ほぼ再考することが決定しました。
日程:2016年2月から3月頃
宿泊:1泊78ドル程度でプール付きヴィレジのヴィラをご用意できます。お二人でも同額。現地精算。
費用:現地で不動産見学1日2万円(車、ガソリン代、運転手などの実費です)
航空便:各自でご手配ください。直行だとガルーダのみ。8から9万円。
乗り継ぎだと、韓国や台湾、シンガポールなどがあります。やや割安。
送迎:不動産ツアーに参加していただく場合、空港への送迎は無料です。
榊淳司:みなさんの不動産ツアーに同行します。お嫌でなければお昼と晩御飯をご一緒します。費用は割り勘。
●現地での銀行口座開設:1口座3万円の手数料で承ります。
●その他、観光やエンタテイメント等のご要望があれば現地スタッフが可能な限りご希望に沿う努力をします。

こんな具合です。日程は参加者の皆さんの希望を優先するつもりです。
ですので、まずお知らせください。

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2016/1/2 14:27 Comments (1)

1件のコメント

中東が面倒なのは此処が世界の要に位置しているからです。
アレクサンダーがペルシアを攻略したのも「当時の」ヨーロッパ世界の反撃でした。
ペルシアは欧州世界の状況に関係なく東からさらに必要なものが集められる好条件を持っている。
例えば香辛料や支那の陶器など値段を吊り上げていました。
イスラム教は中東の宗教改革でありこれで地域をまとめている。
まとまった結果スペインが占領されています。
後の時代になるとコンスタンチノープルが遂に陥落して欧州はイスラムの侵攻に脆弱に成ります。
ハンガリーとオスマンの間で何度も戦争が起きイスラムが有利でした。金より持っていて軍がそれにより強かったからです。
ウィーンも包囲されあわやとなります。なんとか勝てましたがフランスは日和見だったしイギリスはこの頃から援軍を出している処が面白い。
兎も角欧州はイスラムに非常にトラウマがある。
イスラムが強いと攻め込まれてしまうと云う歴史的事実があり
欧州は中東の分裂と弱体化を常に努力している。
例えば十字軍をイタリアの教皇や神聖ローマ皇帝が動員して中東・エルサレムを目指して軍事行動を繰り返す。今日の空爆と似ている。

今日のイスラエルも十字軍の一種と思えばいいのでは。

このテコ入れは中世にも聖騎士団のような利権団体を生じさせたし今日もイスラエルロビー等を派生させている。どちらも既存国家の秩序に影響を及ぼしており、例えばグローバリズムを提唱する勢力にメディアは組み込まれており欧州の諸政府はなかなか難民を拒否するのに苦労している。

欧州は近代科学イノベーションの勢いが落ち着き、反面他の文明が科学技術をコピーすることで追いついてきており「かつての」欧州になんとなく近づいています。再び突き放すにはニュートンや様々な偉人が排出された時代の様なイノベーションが求められますがそれすらも結局「暗黒時代」に自分達が失った「ローマ帝国期の情報」を十字軍により中東から取得できたのがきっかけにもなっている。

だからといって中東に再び覇権を渡すなどナンセンス。パリのテロはそれを補強している。
今の中東の精神的指導者は「イラン=ペルシャ帝国の末裔」です。
それをサウジアラビア=石油&ドルで牽制してきたものが変化している。ISは石油を売り値段を荒らしている。
イランが動きやすくなっている。核兵器の協定が色々何度も話し合われているのもこの当りが関係していると思われます。
世界が再生するには中東にも仕事をしてもらいたいが欧州はそれを信用=容認できない。

露西亜は遅れて近代化しましたがここが強国になったことがウクライナあたりをイスラム勢力から奪回させています。近代化はピョートルが有名ですがスポンサーは居た。欧州が露西亜を必要としたからそうなった。でも強く成り過ぎて緊張しています。露西亜の強化の過程で追いやられた大勢の人達はアメリカ合衆国の発展に移民として貢献し金持ちの中にはそのルーツ持つ人達も居る。
そしてアメリカは欧州と露西亜の関係をウクライナ問題では随分いじっている。

欧州、中東、露西亜とピリピリしていてこの辺りで印度を投資しようという動きが活発化している。印度の台頭は支那も刺激するしイランも刺激するでしょう(その前に核保有国のパキスタン)。世界中が文明が一杯一杯になりながら連動している時代です。

日本はピリピリした大陸世界から色々と都合の良い存在として必要とされる面が出て来るかもしれませんね。

2016/01/03 22:52 | by 頭の整理

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