2018年に在庫1万戸を抱えるデベとは?

昨日まで鬼のように原稿を書きまくっていたのですが、
今日はまったく別のお仕事をちょろっとやっただけ。
どちらかというとのんびりと過ごしました。
モノを書くのが商売ですが、毎日やっていると飽きますね。
たまには講演とか対談をやらせてもらうと刺激があっていいです。
いくつかお話をいただいているので、ちょっと楽しみ。

年が明けてマンション市場がどんな具合なのか、まだよく分りません。
この3連休でどう動いたかですね。ただ、気になるのは株価。
都心、城南エリアのマンション市場は株価とシンクロします。
このまま落ち続けることもないでしょうが、いい材料はなし。
悪い材料には事欠きませんね。

先日、東京と神奈川の大規模マンションを対象とした
資産価値レポートを更新したのですが、実需の弱さは鮮明です。
あの野村不動産でさえ竣工済み物件を抱えています。
あと、ものすごく存在感を増しているのが住友不動産。
「住友+長谷工」という、めまいがする組み合わせが増えています。
多分、2015年の供給量第1位も住友不動産でしょう。

みなさんご存知のように、住友不動産は完成在庫を厭いません。
3年でも5年でも完成在庫を売り続けています。
ほぼ、値引きをしません。まあ、50万円か100万円くらい。
だいたい、周辺よりも1割強は高く出しています。
だから、必ずと言っていいほど完成在庫になります。

というか、竣工までに完売でもした分には
「どうしてそんなに安く売ったのだ」と担当者が詰められるとか。
あれでやっていけるから不思議です。
時々、ふらっと買ってしまう人がいるのです。
お気の毒と言えばお気の毒なのですが、まあ自己責任です。

まわりから1割以上高いからと言って、
中身が伴っているかと言うと???
まあ、エントランスホールは豪華に作っていますね。
なぜなら、完成在庫になるのをあらかじめ想定していますから。
やってきたお客をビビらせるためにも
エントランスホールを豪華に作っているのです。

2017年の半ばになると、住友不動産の大規模マンションが
陸続と竣工していくはずです。まあ、今でも多いですが。
今年、マンション市場は都心も含めて失速するでしょうから、
2017年は膨大な在庫が積み上がるはずです。

住友不動産は、リーマンショック前のミニバブルの時にも
調子こいで高い物件を市場に出しまくりました。
ずっと完成在庫で残っていたものが、黒田バズーガと言う
「神風」としか言いようのない僥倖によって掃けました。
2017年以降にまた、黒田バズーガのような神風はあるでしょうか?

2018年や2019年になると、在庫は恐ろしいほど溜まるはず。
住友不動産だけで1万戸くらいは抱え込むかもしれません。
どうなさるのでしょうか?
まあ、なにも同情しません。そうなればまさに自業自得でしょう。
これも「三歩先まで読んでしまう」という私の悪いクセ(笑)。

あと、これもどうでもいい話なのですが、
タカラレーベンさんの物件オフィシャルページの作り方を
何とかしてほしいですね。見にくくて仕方ありません。
よく分らないので、いつもスーモで中身を確認しています。
あれだけ勘違いをしているHPは近頃珍しいですね。

その昔、三井不動産レジデンシャルの物件HPが見にくかった
時期があったのですが、今はだいぶ普通になりました。
でも、ときどき地図がどこにあるのか分らないHPがあります。
まあ、これは三井に限らないことなのですが。

マンションにとって、一番大事なのは立地です。
「どこにあるか」ということをキチンと伝えていないHPが
時々ありますが、心底腹が立ちますね。
あと、やたらと名前が長ったらしいのとか、わけわからないのとか。
買った人や住んだ人は、時々正式なマンション名を書かされます。
本当に大迷惑な話ではないですか。消費者軽視も甚だしい!

このブログの原点は
「エンドユーザー側に立ったマンション関連の情報発信」です。
もう8年くらいやっています。多分、かなりの老舗でしょう。
最近はマンション関連にも飽きて脱線ばかりしています(笑)。

というか、マンション関連では連載モノや依頼原稿が多くなり、
そっちに手をかけて書いていると、飽きてしまうのです(笑)。
もちろん、レポートも更新しまくっています。
まあ、お金をいただく原稿で手を抜くわけにも行きません。
ですので、こちらはちょっと息抜きになっています。
どうかお許しを。

しかし、マンション業界はちっとも進歩しませんね。
むしろ消費者軽視の姿勢が強まっているとさえ思えます。
ネット社会になったことを悪用して、情報操作が甚だしいですね。
典型的なのが、ネット上では『予告広告』なのに、
実際の販売現場では契約さえしていることがあります。
これって違法行為ではないでしょうか?

住友不動産の場合は、ほとんどの場合ネット上は予告広告。
それでもって、現場では・・・・・
こういう業界の悪弊は、どこかで断ち切るべきでしょう。
消費者ばかりが騙されて損をするこの構造を何とかすべきです。
まあ、私がここで何をほざいても無駄でしょうけど。

ということで、住友不動産の2年後の苦境を楽しみに待ちながら
この1年またマンション市場をクールにウォッチングします。
そして、ここでは書けない過激なことも、
有料メルマガで時々発信していくつもりです。こうご期待。

2月11日の祝日に、いつものバリ島不動産セミナーを開きます。
少人数開催です。現在、参加予定者2名。
セミナー終了後は、軽く飲み会を開きます。
どうぞみなさん、お気軽にご参加ください。
2月下旬から3月、私が同行する「バリ島不動産視察ツアー」を催行予定。
そのスケジュール調整も、セミナーの参加者さんと行う予定です。

バリ島不動産セミナー開催
2月11日(祝・木) 午後6時10分より

バリ島ツアー参加者募集 催行ほぼ決定

バリ島への不動産見学ツアーを公式に開催します。
時期は2016年の2月頃です。まだ、正式な日程は未定。
みなさん、ご希望があれば「お問い合わせ」からお知らせください。
ほぼ再考することが決定しました。
日程:2016年2月から3月頃
宿泊:1泊78ドル程度でプール付きヴィレジのヴィラをご用意できます。お二人でも同額。現地精算。
費用:現地で不動産見学1日2万円(車、ガソリン代、運転手などの実費です)
航空便:各自でご手配ください。直行だとガルーダのみ。8から9万円。
乗り継ぎだと、韓国や台湾、シンガポールなどがあります。やや割安。
送迎:不動産ツアーに参加していただく場合、空港への送迎は無料です。
榊淳司:みなさんの不動産ツアーに同行します。お嫌でなければお昼と晩御飯をご一緒します。費用は割り勘。
●現地での銀行口座開設:1口座3万円の手数料で承ります。
●その他、観光やエンタテイメント等のご要望があれば現地スタッフが可能な限りご希望に沿う努力をします。

こんな具合です。日程は参加者の皆さんの希望を優先するつもりです。
ですので、まずお知らせください。

「榊淳司のお奨めマンション速報」

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2016/1/11 20:46 Comments (3)

3 Comments

いつもTwitterと共に拝見しています。

ご存じかもしれませんが、こんな「ネタ」ツイートがありました。
不動産屋の広告って本当にこんなノリですよね。
面白かったので、ご紹介します。

弥生時代の分譲チラシ
twitter.com/numrock/status/653044293519601664

バベルの塔のチラシ
twitter.com/numrock/status/660292582891655168

※コメント欄汚しになってしまいましたら、お許しください。
 削除して下さって結構です

※間違って古い記事にコメントにも同じコメントしてしまいました。すいません。m(__)m

2016/01/13 00:04 | by 家なき婆

まろたんさん、おはようございます。

それはそれは、動かれますか。
あちらは地震も少なそうですね。
しかし、北朝鮮から難民が押し寄せるかも・・・
なんて心配をしても仕方がありません。
健やかなる余生をお祈りいたします。

10月ですか。
奥様の勇気に敬意を表します。
ウチは無理でしょうね。
ずっとこのゴミゴミした街にいそうです。

楽しい旅をおいのりします。

ではまた。 ごきげんよう 榊淳司

2016/01/12 09:13 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

多忙の極限は過ぎたご様子。ほっ、ですね。
18ー19年には、住友不動産だけでも、
1万戸の完成在庫のおそれありと。
中古の売り物も爆増しそうで。だぶつきますねえ。

日々、スーパーでの千円の買い物には慎重なひとも、
ウン千万円のマンションの買い物には大胆です。
何かが「プッツン」と切れてしまうのでしょうか。
結婚と同じで「勢い」勝負のところはありますよね。(笑)

さて。私事ですが。
「脱・トウキョウ」で動き出しました。
理由は、大きく3つ。

1.いわゆる「2025年リスク」。
2.首都直下大地震リスク。
3.一極集中、一千万大都市は大き過ぎて、また過密過ぎて、
  大金持ち老人はともかく、小市民が老後を暮らすには、
  益は少なく、損は多大と。過ぎたるは及ばざるが如しと。

で「都落ち」。何処へ?
西へ向かいます。関西のもっと西へ。
都市名は、今日のところは控えます。

人口は20万弱なれど、県庁たるステータスの小都市。
と申し上げれば、大方お分かりでしょうか?

半径2キロメートル以内に、大方の施設インフラがあり、
活動力の衰えた年寄りにも、不利はありません。
こまくとも県庁所在地。文化インフラも充実。
これぞまさに、年寄り仕様の「コンパクト都市」ですね。

その中に、たまたま「立地の良い」マンションを見つけました。
新築物件で、引き渡しは今年の10月予定。
明日、女房と2人で訪問します。2泊3日の予定。
担当営業マンとも日程を合わせました。

ほぼ「決める」つもりです。
余程のマイナス点がない限りは。
東京生まれで東京育ちの女房も、この移住に賛同しています。

今年、私は67に、女房は65になります。
年令的にも「ギリギリ」と判断しました。
更には、東京五輪の前には決行と思って来ました。

長々と、わたくしごとを書き連ね、失礼しました。

ほんに「人生は出会いと別れ」。
はたまた「人生、阿弥陀くじ」
ですからね。(笑)

ごきげんよう。

2016/01/12 08:36 | by まろたん

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