パークシティLaLa横浜の管理組合を応援したい!

パークシティLaLa横浜の管理組合が行ったアンケート調査では
「全棟建替え」賛成が90%超に達したという報道が出ました。
2月27日に建替え議案を決議する通常総会を開くそうです。
これで5分の4決議が可決されれば「一里塚」ですね。

仮に2月27日に可決されたとしましょう。
正直、そんなに早くに可決できると私は予想しませんでした。
多分、建て替えを行うことになる三井不動産レジデンシャルは
私以上に予想していなかったと思いますよ。

私は、このマンションの区分所有者に直接コンタクトはありません。
ただ出てくる各種報道を見ると、いかにも三井不動産レジデンシャル側の
対応のまずさが目立っていますね。その反発が、かくも早き決議に至った。
そう考えざるを得ない気がします。

マンションを購入する側は、「自分たちはお客様だ」と思われている
ところがありますが、実は違います。
モデルルームでみなさんにペコペコ頭を下げているのは「販売担当者」。
多くは売主と別会社である販売会社の社員か、その時だけの派遣社員。
業界内では派遣社員のことを「くろこ」と呼びます。
販売現場によっては、半分以上の担当者がくろこです。

三井不動産レジデンシャルの正社員が販売現場でみなさんの
案内をすることがないとは言いませんが、多くはありません。
ましてや、三井不動産に採用されてレジデンシャルに出向している
「お殿様」連中は、けっしてみなさんの案内をする
「エンド対応」なんて、研修でもない限りやらないはずです。

ところが、いったんこういう事件が起こってしまうと、
責任を取らなければならないのは売主の三井不動産レジデンシャル。
特に肩書を持った人が出てこなければ、住民は収まりません。
しかし、肩書を持ったお殿様エリートはエンド対応に不慣れ。
普段から「買わせてやっている」、「はめ込め」的な感覚が
態度の端々に出てしまうのでしょうね。そこが反発を買う。
そういった情景がありありと想像できてしまいます。

ハッキリ言いましょうか。
三井不動産レジデンシャルのお殿様エリートにとっては
横浜の端っこのマンションしか買えないエンドなんて「ゴミと同じ」。
「ちぃっとミスったからと言ってエラそうにしやがって」
そんな気持ちを心の奥に秘めているから、それが表に出ますね。

三井不動産レジデンシャルにしてみれば、単純に下請けのミスです。
「俺たちも被害者」だと思いたいでしょう。実際にそう思っていますね。
しかし、タカタがミスったからと言ってホンダの首脳は
「私たちも被害者です」なんて、一言でも言いましたか?
そのあたり、ビジネス感覚が異様に幼稚なのが不動産業界なのです。

さて、パークシティLaLa横浜の今後の流れです。
まず、2・27の建て替え決議に内容がいかなるものかが一つの焦点。
ただ「全棟建て替えをする」というシンプルなものだと、
先々もめ事になる可能性があります。

今後、区分所有者には大きく3つの選択肢があります。

1 建て替え後に戻る(仮住まいへ転居、数年の待機)
2 三井に売却(戻らない)
3 あくまで反対

1は問題なし。300万円の慰謝料が高いか安いかだけの差。
2は売るタイミングの問題。三井は建物完成までの期間なら
買いとる、といった条件を出しているそうです。
もし、仮住まいを目いっぱい三井の負担ですごしたのちに
買い取ってもらったら、数年分の住居費がマルドクになりませんか?
そのあたり、どういう条件になっているのか興味あり。

3は問題ですね。
「俺はそんなこと知らん。絶対に出ていかないぞ」と
居座るとか、「決議無効」の裁判でも起こされたら大変。
そういう反対派の最後の1人までを退去してもらわないと
取り壊し工事は始められません。

そして、ここがミソなのですが、そういった反対派を追い出すのは
三井不動産レジデンシャルではなく、管理組合の役割なのです。
なぜなら、反対者は管理組合の決議に反対しているわけですから。
また、管理組合はいったん解散して建替え組合を作ることになります。
建て替えの事業主は、この建替え組合になるのです。
ここには行政の許認可も関わってきます。少々ややこしいですね。

さて、こういう方を強制的に追い出すためには「買い取り請求」とか
「立ち退き」を求める裁判を経ることになるのでしょうね。
そのあたり、私は詳しく存じ上げません。
でも、裁判はひとつで済まないような気がします。

実際、今まで230ほどの建て替え事例がありますが、
最後に裁判までして反対者を追い出したケースはあるのでしょうか?
私はついぞ聞いたことがありません。
多分、それ専門の弁護士先生なんていないかもしれませんよ。

ここには、多大な費用が掛かると思います。組合の負担です。
しかし、そもそも三井不動産レジデンシャルがチョンボをしなければ
管理組合が支払わなくてもいい費用です。ガッツリ請求すべきです。
現状、そういう突っ込んだ話し合いはできているのでしょうか。

噂によると、そういった詳しいことは「9月までに決める」とか。
ということは、詳しい建て替えの議案を決議する臨時総会を
9月に開催するということでしょうか。
これは9月にもうひとやまありそうな予感がします。

しかし、今回のパークシティLALA横浜の管理組合の動きはお見事。
日本のマンション管理史というものがあれば、1章をさくにふさわしい
事例になるのではないかと予感しています。
もし関係者の方がこのブログをお読みいただいているのであれば、
ぜひご連絡をください。私で出来る協力は何なりとさせていただきます。
もちろん、組合のお役に立つためのバイアスをいっぱいかけます。

建築・不動産業界 改革の三銃士、ここに見参!

 

ところで、2月11日の祝日に、いつものバリ島不動産セミナーを開きます。
少人数開催です。現在、参加予定者3名。
セミナー終了後は、軽く飲み会を開きます。
どうぞみなさん、お気軽にご参加ください。
2月下旬から3月、私が同行する「バリ島不動産視察ツアー」を催行予定。
そのスケジュール調整も、セミナーの参加者さんと行う予定です。

バリ島不動産セミナー開催
2月11日(祝・木) 午後6時10分より

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バリ島ツアー参加者募集 催行ほぼ決定

バリ島への不動産見学ツアーを公式に開催します。
時期は2016年の2月頃です。まだ、正式な日程は未定。
みなさん、ご希望があれば「お問い合わせ」からお知らせください。
ほぼ再考することが決定しました。
日程:2016年2月から3月頃
宿泊:1泊78ドル程度でプール付きヴィレジのヴィラをご用意できます。お二人でも同額。現地精算。
費用:現地で不動産見学1日2万円(車、ガソリン代、運転手などの実費です)
航空便:各自でご手配ください。直行だとガルーダのみ。8から9万円。
乗り継ぎだと、韓国や台湾、シンガポールなどがあります。やや割安。
送迎:不動産ツアーに参加していただく場合、空港への送迎は無料です。
榊淳司:みなさんの不動産ツアーに同行します。お嫌でなければお昼と晩御飯をご一緒します。費用は割り勘。
●現地での銀行口座開設:1口座3万円の手数料で承ります。
●その他、観光やエンタテイメント等のご要望があれば現地スタッフが可能な限りご希望に沿う努力をします。

こんな具合です。日程は参加者の皆さんの希望を優先するつもりです。
ですので、まずお知らせください。

「榊淳司のお奨めマンション速報」

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2016/1/29 9:32 Comments (7)

7 Comments

まろたんさん、こんにちは。

上位1%って、まだまだ貧乏ですよ。
私もかつて統計上の上位1%に入っていましたが、
ぜーんぜん貧乏です。
せいぜいグリーン車に平気で乗れる程度。
落ちぶれた今では当然自由席ですが(笑)。

1泊100万円の宿に泊まれるのは、
0.0001%くらいじゃないですか。
まあ、トキオはビョーキの人も生きている余地があるほどの大都会。
そういうお部屋があってもいいんじゃないですか。
タミ草はタミ草なりに、ビョーキはビョーキなりに、
天邪鬼は天邪鬼なりに住んで楽しめる大東京。

今日もタミ草のひとりとして、
この街の酸素をちょっとだけ二酸化炭素に変えています。

それではまた、ごきげんよう。 榊淳司

2016/02/01 15:13 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

トキオ。
のような大都会は誰のためにあるのん。
例えば、トキオには、
一泊「ひゃくまんエン」を超えるホテルがあうそうな。

ですが、トキオに居住する一千万を超える人びとのうち、
どのくらいの殿方・ご婦人がお泊まりになるのでしょうか?
一泊「ひゃくまんエン」を超えるホテルにお泊まりなられる、
経済力のある殿方・ご婦人は。
1パーセントも、おいでか?

さあ、この一例だけで十分、お分かりでしょう。
間抜け・バカでなければ。
大都会は、誰の「享楽」のためにあるのかが。
大方の「タミ草」のためにあるのではないことがー。
お分かりになろうかと。

で。
一千万超の「タミ草」にお伺いしたい。

「なーんで、トキオにおいでになるのん?」(笑)

ごきげんよう。

2016/01/31 21:00 | by まろたん

建替え決議後の居座りは千里桃山台第二団地で裁判になりました。結局は強制執行で退去しましたが建て替えが3年延期になりました。参考まで。。

2016/01/30 23:30 | by んぼんぼ

まろたんさん、おはようございます。

今さえ、金さえ、自分さえ。
何とも刹那的ですね。

といってに、人生なんて刹那。
人々の剥き出しのエゴを見ると刹那を感じます。
おっしゃるように自衛ですね。

でもまあ、失うのはたかが命。
いずれは失うものを延ばしているようなもの。
浮世は夢ぞ、ただ狂え。
まあ、一期の夢、でしょうか。

日本人の無常観、好きです。
ジタバタと自己主張する浅ましさを横目に
涼しげに過ごすのが一番。
そして誰知らぬうちに露と消える。

三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい。

お神酒の残らぬ朝の虚無感に浸っておりました。

ごきげんよう 榊淳司

2016/01/30 07:58 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

「ぼくたちの失敗」とかいう歌がありました。
40年も前のことでしたか。

「この国の失敗」は、国民が互いに「信頼」を失ったこと。
これに尽きます。
「ハラにイチモツ、手に荷物」
にこやかに笑いながら、ハラの中は「不信」だけ。(笑)

この3年、介護関連の本を50冊は読破しました。
うーん。現代の大きな断層を見た思いです。

中でも、中村淳彦の、
「崩壊する介護現場」なる一冊は出色です。
なんと言いましょうか。眼が覚めた。
いやいや、そんな生易しいものではない。

「自衛」するしかない。さてさて、
老いてゆく我が身を、どう自衛するかですわ。
まずは「正確な情報」を得る。これ必須ですね。

誰かさんの落書きに。
「今さえ、カネさえ、自分さえ」と。(笑)

ぼくたちの失敗。
この国の失敗。

それは、
一千兆円を超える政府の借金でもない。
少子高齢化でもない。
貧困層の増加でもない。
そんなチープなものではないでしょう。

この国の、ぼくたちの、本当の失敗は。

「人生、やはり、イロとカネ」
ですかあー。
あまりセンセイ。(笑)

ごきげんよう。

2016/01/30 03:32 | by まろたん

まろたんさん、こんばんは。

黒田君、往生際の悪いこと。
まあしかし、これでしばらくは持ちましょう。

しかし何とも読めません。
疲れていて、今はようかんがえられません。
お神酒なしで寝ることにします。
明日は少し正常化。
黒田君のマイナス金利とやあについて
ジクと考えます。

こちらこそよろしくお願いします。
楽しみですわ。
おやすみなさい。ごきげんよう。 榊淳司

2016/01/29 22:08 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

分譲マンションって、日本人には無理スジかも。
「区分所有建物」。
この先、どうするんでしょうかね。

この先、ビンボーになってゆくだけの住民、シモジモが。
「わかっているのかなー」。
「罪深いなあー」。

或る不動産の専門家が書いてましたよね。
マンションは、ほんらい「賃貸物件」であると。
御意。
だと、思いますよ。

> 踊るアホウに踊らぬアホウ。
> 同じアホなら・・・ 死ぬまで踊ってろ。(笑)

ま、小生。人生、残り少ない。
同じ見るなら、アホウのほうが、
しょーみ、おもろいでんなあー。ですわ。(笑)

ミスタークロダ。
あーあ。
もう、なーんも、言う気しましぇーん。

退職金つかんで、あとよろー。でしょう。
ま、彼も所詮「ひとの子」。
それなり、老後がありますよってなー。

女房も、子どもも、孫も。
おりますからなー。
日本国、日本国民より。大事。だいじ。
われと家族こそ、大事。ですわなー。

ま、そんなこと、どーでもよかんべ。
我が身、第一。いやいや、我が身だけー。(笑)

榊さま。
当日。
宜しくお願いします。
このトシになると、お金も大事ですが、
「メンドイことは、ごカンベンをー」ですわ。

或るセミナーで、中年オンナが吠えてましたわ。
曰わく。
「私は、皆さんの人生に、まったく興味ありましぇーん」
とな。

御意。御意。(笑)

ま、しゃーない。
死ぬまで生きてゆきましょう。

ごきげんよう。

2016/01/29 20:25 | by まろたん

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