他人に認められたい、という劣情

ものすごーく雑務に追われる日々です。
原稿を書く以外に、諸々のお仕事があります。
例えば、私は今でもいちおう法人の代表ですから、
引越しをすると住所変更を登記せねばなりません。
普通の人なら住所変更ですね。
ところが、株式会社の移転は株主総会を開いて決議する必要あり。
ついでに取締役会議も開催するわけです。まあ一緒ですけど(笑)。

そういう書類を作って法務局に提出します。
住所を変えたら取引先に登録し直す必要もあります。
当社は日本の超一流企業が取引先になっているので(笑)、
いちいち登記簿謄本なんてのを出さねばなりません。

さらに、私に対して違法行為を行う輩に対しては、
すべて訴訟での解決を図っていますので、その書類作りもあります。
まあ、書類仕事は苦手ではないのでチマチマやっています。
役所というのは、基本的に書類で回りますから。

そんな日常の中で、いちばんの楽しみはランチタイム。
基本、事務所の中で自炊。つってもトースト焼くだけ。
まあ、チーズや焼いた卵を乗せる程度のことはします。
ケチャップをたっぷりかけたチーズ卵トーストをほおばり、
ビールを飲みながらのランチタイム。

その間、最近は雑誌を読みます。
出版社や読者さんが送ってくれるので、いたってお気楽。
そんな雑誌の中で、今日は懐かしい言葉を見つけました。
心理学用語だったと思いますが、「承認欲求」。
「自己愛」に関連するワードだったと思います。

人間というのは「他人に認められたい」という本能があります。
まずは親。そして兄弟。さらには級友。究極は異性。
これってまあ、避けがたいものです。でもまあ、劣情かな。
SNSにおける「いいね」とか「フォロワー」は、
この「承認欲求」を見事に数値化したシステムですね。

例えばツイッターにおけるフォロワーとか「いいね」は
もろに「承認欲求」の数値化です。
これを気にするお方は、「承認欲求」の奴隷と化しています。
まあ、私も少しは気にしますが、基本は「どーでもええ」。

人間は誰しも「他人から認められたい」、「称賛されたい」と思います。
異性に「モテたい」と思うのも、その亜種ですね。
そこには性欲という別の動機がともないますから。
また、他人から認められていることを誇示したいという本能もあります。

人間は社会的な動物ですから、常に社会との関係性が重要です。
「○○が私のことを・・・といっている」という奴です。
そこからまったく自由でいられる人間はいません。
しかし、それを気にしすぎるのも美しくありません。

「俺は他人なんか気にしない」という風に装うのが
自由人としての基本的な生き方です。
どの程度、そこに純化できるのかが自由人度を表します。
逆に、「フォロワーが…人になった」と喜ぶ人士は、
「私は『承認欲求』の奴隷です」といっているようなもの。
私から見れば、何とも浅ましい発想ですね。
自由人は、そういうことを「気にしない」のが基本。

私は自由人でありたいと願う人間です。
何度か同じことを書きますが、小学校の高学年の時に
学校社会のすべてから孤立した2週間を過ごしました。
その時に「家族さえいれば」自分は生きられる、と悟りました。
どんな時でも父と母は私の味方でした。もう二人とも他界しましたが。

その父は、親友であった京都大学の某名誉教授から
「千原さん(本名)は、いかにも自由人であった」と某誌で評されました。
私は、その息子です。ちょっとだけ誇りに思います。

私から見れば、サラリーマンは構造的に自由人たりえません。
しかし、サラリーマンの中にも精神的な自由人はいます。ごく少数。
「承認欲求」というのは、サラリーマンの基本です。
何よりも上司に認められなければいけませんから。

このブログの読者さんにはサラリーマンが多いのでしょうね。
ちょっと、申し訳なく思います。
でも、精神的に自由になってください。
他人に認められなくても、自分が良ければそれでいいのです。
ただし、他人に災いをもたらすような自己愛はやめましょうね。

さて、17日からバリ島に行きます。
投資家さんたちと現地の不動産を見て回ります。
しかし、今回こそ1日くらいはゆっくりしたいと願っています。
現地の仲間がそれを許してくれるかどうか分かりませんが(笑)。

このブログの更新も、次回はバリ島からかもしれません。
あるいは、現地のネット環境が悪ければ更新できません(言い訳)。
4,5日更新されなくても、多分私は死んでいませんので、
そのあたりをご理解いただければ幸いです。

さて、私の大好きな恋愛ブロガー&婚活コンサルタントの
ひろんさんが書評をブログに上げてくれました。

ameblo.jp/hiron-blog/entry-12139177284.html

分野が違えども、こういうお方に「承認」されることは大歓迎。
アラフォーの婚活女子・男子はぜひともひろんさんのブログを
読んでみるべきですね。そこには男女間の容赦ないリアリズムがあります。

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2016/3/15 14:37 Comments (7)

7 Comments

榊さま。

まっこと、お疲れさまでした。
お疲れでかつお忙しい中、コメント返信いたみいります。

もちろん、バリ島やよし。でしょうが、やはり、
わが「日の本」の地を踏みしめ、しみじみ思いますよねー。
「わがニッポン、ああ捨てがたき」と。

ところがですわ、2-3日すると、思うんです。
「このー、くそニッポン、くそトキオがー」(笑)
ま、ジョーダン。戯れ言ですよ。そんなことはない。

さて、
「日本の役人・政治家なんて、途上国に比べたらよくできてる」
・・と。

な、な、なんと。
いったい、どこのクズと比べて、こんな評価する言葉を!
まさかお隣、チャイナやら、半島やらと比べて「よくできてる」と。
あーあ。
「こころざし」が低過ぎるよーん。(笑)

ま、榊さま、
ちょいとお疲れで、ワキが甘くなったところを狙い、
突っ込みを入れてみました。あしからず。(笑)

それはともかく。
バリ島に於いての「あたらしい出会い。あたらしい気づき」
やっぱ「今、生きているゆえのダイナニズム・手ごたえ」
ですね。

ビンボーを知るわれは、思うんですわ。
ニンゲン。ビンボーは、しゃーないけんど、
「ビンボーくさい」のはねえ。
どうにもこうも、なさけなかーと。

まっこと、お疲れさまでした。
しばしのお休み。英気をやしない、
またまた「大暴れ」されますよう。

おきばりやすうー。(笑)

失礼しました。
ごきげんよう。

2016/03/21 15:39 | by まろたん

まろたんさん、こんにちは。

先ほど、バリから自宅に帰りつきました。
連載の締切が今日なので、休むわけにもいかず・・・・
これから一本原稿を仕上げて寝ます。

日本の役人と政治家なんて、
途上国に比べたらよくできていますよ。

ウエスタン、楽しみですね。
「精神的なもの」ですか。
私には欠けています(笑)。

今回も、バリ島で様々な発見をしました。
人間とはスピリチュアルな生き物であるとともに、
ただのサルである場合がほとんど。

あの島になぜ日本人が少ないのか、
ヨーク考えさせられました。

とりいそぎ。ではまた ごきげんよう 榊淳司

2016/03/21 11:13 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

よほどの大資産家と100%ノーテンキ者を除いて、
この国に広がっているのは「将来への不安」でしょう。
老若男女・各界各層で、それぞれ不安の濃淡はありますが、
多くの人びとが「漠とした不安」を抱いています。

しかし、多くの人は言わないだけです。
言うと、もっと不安になるから、敢えて封じ込める。
庶民の保身、庶民の知恵でしょう。

また、この国の政治家・官僚は信頼を失っています。
これは、取り返しがつかないこの国の大きな失敗です。
で、みんな「自衛」か「刹那的」か。
いずれにしても、いわゆる「閉塞」情況が続く。

以上の情況把握は、当たらずとも遠からずでしょう。
突破口はありません。
さまざま案が出たとしても「気休め」に過ぎない。
ちょいと「辛口」過ぎましょうか?

ゆえに、私は自衛のために動きます。
微力ゆえ、やれる選択肢は限られています。
が、人事を尽くして天命を待つ。
これしかないですね。

さまざまなことで「不穏」ですが、明日のことは神の領域。
ですから、あとは一日一日を悔いなきようと。
ま、そういう「時代」なのでしょう。
ならば、微力ながら、そういう「時代」を生きるだけです。

「悲観」も「楽観」もありませんわ。
これすべて「天命」と、己に言い聞かせるだけ。
先日、曾野綾子さんが、或る雑誌に。
自分は「努力半分、運命半分」と思って生きてきたと。
アイ・シンク・ソウ。ですね。

「終わり良ければ、すべて良し」と言いますが。
ウエスタンでは「精神的なもの」を自分なりに。
長く世俗に浸かった身、さて、どこまで出来ますか?
たのしみでもあります。

今日・16日、Hさんが当家に。
一時間余、今後のことを。

失礼しました。

ごきげんよう。

2016/03/17 02:11 | by まろたん

ソ―リーさん

こんにちは。コメントをありがとうございます。
また拙著をお読みいただき、ありがとうございます。
この記事ね・・・。
親しい編集者から電話で「マイナス金利だから、今が買い時ということもいえますよねえ?」
と聞かれて「まあ、そういう見方もありますね」といったらこうなってしまったのです。
来るときは一日に数本、コメント取りの電話がかかってきます。
こうなるのは、メディアさんと付き合う「事故みたいなもの」と受容するしかありませんね。

ご指摘、ありがとうございました。 榊淳司

2016/03/15 19:57 | by Sakaki Atsushi

榊様、はじめまして。
「新築マンションは買ってはいけない!!」を
Amazonから取り寄せ楽しく拝読させていただきました。

本題ですが、ネットで少し古いこの様な記事を読みました。
榊様らしく無いと思い投稿しました。
www.news-postseven.com/archives/20160210_383593.html
問題なければ、お忘れください。

2016/03/15 19:48 | by ソーリー

まろたんさん、こんにちは。

SNSにひっしこいでるエエ大人ども、アホみたいです。
他人のブログや書き込みを覗いてはギャーギャー騒ぐみたいですね。
ほんまに、アホかいな、の世界。
「承認欲求」は自己愛の歪な発露。
そんなもの、ショーバイでもない限り他人なんかほっときゃいいのに。

サラリーマンは社畜ですか。
キツイですけど、一面の真実。
この世で一番尊いのはオマンマ。
その次は・・・。3番目が自由ではないでしょうか。
多くのサラリーマンは1番目のために3番目を犠牲にします。
だから、せめて2番目だけは、と精を出します(笑)。

私にいわせれば、社畜を脱するのはカンタン。
ちょっとした勇気と才覚と根気さえあればOK。
抜きんでた何かは必要ありません。
実際、多くのフリーランサーが生きています。
まあ、半分奴隷みたいなフリーもいますが。

私の読者さんは幅広いのです。
66のまろたんさんからアラフォー婚活女子まで(笑)。
みんなに長生きしてもらわないと。

それではまた ごきげんよう 榊淳司

2016/03/15 17:50 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

今のいま、若かったらシンドイかなーと。
SNSはシンドイですよ。シンド過ぎる。

わたしは66で、もう金儲けから離脱してますから、
SNSはお遊びです。つまみ食い。ヒマつぶし。
ですが、若いひとはシンドイだろうなとは思います。

承認欲求。自己愛。幼児性。そして大衆社会。情報社会。
あーあ。シンドイだろうなー。
「自意識過剰・自意識全開」あーあ。
「自由」とは、ほど遠い。あーあ。

もう、いやじゃ。いやじゃ。と思いつつ、
離れられない。あーあ。(笑)

もうひとつ。
サラリーマンは、やっぱ「社畜ちゃん」ですわ。
とくにニッポンのサラリーマンはね。
わたしもサラリーマンひとすじ。あーあ。(笑)

これから、どうなるのでしょうね。
とくに、ニッポンのサラリーマンは。
昨今、シャープさんやら、東芝さんやらのゴタゴタもあり。

戦後、ニッポン人のほとんどが「社畜ちゃん」となり、
そして、なんでか知らんが「東京一極集中」。
みーんな、おんなじで、よかったねー。(笑)

これって「 新興宗教」ですかー。
「ニッポン教」の。
あーあ。みーんな、その信者ですかー。
これもまた「自由」から、ほど遠い。あーあ。

おしまいに、調子に乗って、もういっちょう。

なーんと、アラフォーで婚活ですかー。
あらあら、アラフォーちゃん。
せいだい長生きしてねえー。(笑)

静かに暮らしたいものです。
バカを取り合わず。

ごきげんよう。

2016/03/15 17:18 | by まろたん

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