ニッポンを救うのは、社会主義だ!

私がもう20年以上付き合っている、ある信用金庫があります。
この前まで私の担当をしていたお方は、副支店長さんでした。
彼は、10年以上前にも、普通のヒラの担当者として私を担当。
まあ、なじみのある方です。お人柄も悪くありません。

今回、かれは他店の支店長として栄転していきました。
30代の後半。数年前に職場結婚をされたそうです。
その彼が、「2年ほど前に・・にマンションを買いまして」と
私に話してくれました。
「それはそれは、おめでとうございます」

彼の買った「・・」という場所は、マンションがあまり高くない郊外。
それだけで「ああ、この人の年収は700万円くらいか」と推測。
まあ、500万円でも600万円でも買える「・・」です。
その信用金庫、20年以上も付き合っていれば分ります。
「給料が安そう・・・」

東京という街は、やたらと住居費の高いところです。
地方なら、年収600万円あればそれなりに豊かだと思います。
しかし、この街で年収600万円は絶対的に低所得層になります。
もちろん、相対的には平均以上のはずです。
日本の全国平均が490万円くらいだそうですから。

10年ほど前、私は縁の有ったある3流広告代理店の社員を、
その頃勢いのあった別の3流広告代理店にヘッドハントする
お手伝いをしていました。その転職において、
30歳くらいの方の年収が、400万円から600万円に上がります。
それは、喜ばれますよ。同じ仕事をしていて5割増ですから。
私も、これは「彼にとっていいことだ」と思うからやっていました。

引き抜かれた方の3流広告代理店は、その後長期凋落傾向に。
やはり、企業を支えるのは人材。人材を支えるのは給料です。
そのことを忘れた企業は、必ず衰退するはずです。
ブラック認定されたユニクロや和民が行き詰っているように。

さて、いつものように話を大きくします。
韓国では、若者の失業率が高くて「ヘル・チョソン」が流行語だとか。
日本でも、この前保育園に落ちて「日本死ね」が流行りました。
日本は韓国ほどでないにしろ、若者を大事にしていませんね。
ブラック企業が若い社員を使い捨てにするのを見逃しています。

昨年、労働者派遣法が改悪されました。安倍政権最大の失政です。
これによって、不正規労働がますます増えるはずです。
後ろで手を引いた大手人材派遣業パソナの竹中平蔵が大喜びだとか。
そもそも、人材派遣というシステムは不当な搾取の合法化です。
労働基準法では、労働者派遣を原則禁止にしているではないですか!

今の20代の中で、正社員の地位を得られる人は半分いるのでしょうか?
パラサイトやバイト、その他を含めた総数からすると、
半分を切っているように思えます。これは異常事態です。
収入が安定しないと、結婚も出産もできません。
やっと出産したら「保育所落ちた、日本死ね」ですよ。
これって、若者にとって日本全体がブラックではないのですか?

私は24歳の時に、ほぼ無一文で東京にやってきました。
それから、親の援助を受けずにこの街で30年暮らして、
マイホームを買って家族と一緒に暮らしています。
そういうニューカマーが、この街で家を買ってひとりの
こどもを「普通に」育てるために必要な年収は最低1千万円。
二人なら1200万円が必要でしょう。

旦那が一人で稼げないのなら、世帯年収で、ということになります。
それには、保育所の存在が欠かせませんね。
ところが、待機児童がウジャウジャいるのが現状。
「日本死ね」と叫びたい気持ちをお察しします。

だいたい、世帯年収にしたところで1千万円はかなり困難。
奥さんもそれなりの企業の正社員でやっと、でしょう。
特に20代や30代前半の若いご夫婦の家庭では。
こんな国で、出生率が上がろうはずがありませんよ。

冒頭の信用金庫で、支店長に栄転する彼の年収はいくらになるのでしょう。
ひょっとしたら1千万円に届かないかもしれませんね。まだ若いから。
彼なんて、まだ恵まれた方だと思いますよ。
サラリーマンで1千万円もらうのは、傍で見ているとかなり困難。
ほとんどの人が、そのラインを一度も超えずに
定年を迎えるのではないかと思います。

私の独断と偏見で言えば、超一流企業や公務員でもない限り、
40歳までにそのラインを超えない人は、一生超えられません。
残念ながら、年功序列というシステムはすでに崩壊しています。
会社の求める能力に達しない50代以上の社員には、
リストラやよくて出向という追い出しが待っているだけです。
今の40代の社員の8-9割がその運命を辿りそうです。

なんとも未来の見えにくい国になってしまいましたね。
こういうシステムを続けていく限り、出生率は落ち続けます。
人口が減り、国自体が衰退します。
このシステムの先輩国家は、ほかならぬアメリカ。
そのアメリカで、なぜ衰退が可視化できていないかと言うと、
それは移民の存在なのです。

移民と言うと、着の身着のままでやって来て3K職業に就く、
という人々ばかりではないのです。
高度な専門性を持った外国人も、どんどんアメリカに移住します。
日本出身でノーベル賞を取った南部先生もそんな一人ですね。

しかし、3K用の移民や不法滞在者も大量にいるのがアメリカ。
だから、トランプ君みたいなのに拍手喝采するわけです。
移民を受け入れるというのは、社会の構造を不健康に変えます。
私は、日本は移民に慎重であるべきだと思います。

では、この日本の閉塞感をどうやって打破するのか?
ひとつの答えは、フランスにあると思います。
もの凄くカンタンに言えば、社会福祉を厚くするのです。
労働者の権利を守り、子育てを政府が支援する。
結婚、という概念を打ち砕いて女性が子どもを生みやすくする。
乱暴な話、「未婚の子育てママ」には毎年150万円くらい上げましょう。
「塾クーポン」を政府が発行して、低所得者も塾に行けるようにしましょ。
偏差値60以上の大学は、国立と同じ授業料にしましょ。
二人目、三人目の子どもには、もっとたくさん手当を出しましょ。

スゴイでしょ。「大きな政府」志向です。
サッチャー以前の社会福祉国家みたい。
「榊、お前は社会主義者か!」なんて、怒られそう。
いや、実のところ私、これからそっちに転向しようかと(笑)。

ぜーんぜん関係ない話で恐縮ですが、何か月か前「週刊金曜日」に
原稿を書いたような記憶があります。コメントだったかな?
見本誌はマンションの管理人さんに上げちゃったので、忘れました。
あの時、「週刊金曜日」を読みながら大いに共感。
「万国の労働者よ、団結せよ」と叫びそうになりました(笑)。

私はカネボウやJALを倒産に追い込んだような労働組合は大嫌い。
でも、ユニクロや和民やオリエンタルランドの労働者には
大いに同情します。経営側に対して腹が立ちます。
若者の使い捨てと言うのは、絶対的な悪だと思います。

日本を救うには、老人ではなく若者を優遇する必要があります。
私も含めて、ジジババには適当な退路を用意すればいいのです。
所詮、もう役割を終えて人間たちです。
この考え方はファシズムですけどね(笑)。

ということで、今日の結論は・・・・

榊淳司、サヨクになる

※ただし、共産党、社民党、民進党からのいかなる出馬要請もお断りします。

5月21日 榊淳司の不動産売却ご相談会

を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はバリ島不動産セミナーと同じところ。

開催日時:5月21日(土)12時~17時
開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

5月21日土曜日の12時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。

「榊淳司のお奨めマンション速報」

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6 Comments

まろたんさん、こんにちは。

そうなのですよ。
もう買うべき人は買っている、のが日本の住宅市場。
欲しいけれども買えない貧困層もいっぱいいますけどね。

この国はますます二極化しています。
新築マンションを買えるのは、
どうやら勝ち組だけになってしまいました。
ものすごく不健康ですね。

サラリーマンの平均給与は年間400万ちょい。
ハッキリ言って、これではまともな新築は買えません。
これは多分、下がる一方。
日本は今後、人手の使い捨て国家になります。
誰でもできる仕事はすべて最低賃金。
多少の技術があっても、20年で陳腐化。
一部のエリート以外は、本当に生きにくい世の中ですね。

また、H氏とよく相談しておきます。

ごきげんよう 榊淳司

2016/05/20 15:21 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

東京を中心に首都圏の「新築」マンション市場に異変あり。
と或る記事。

要は「即日完売=成約率」が落ちて来たようだとのこと。
ま、原則論としては「需要と供給」の数量のバランスでしょうし、
かつ「販売価格」となりましょうかね。

金利を下げて、タックスベネフィットを与えても、
二次的な効果しかないでしょう。
もう既に「買うべきひとは買った」のでは有馬温泉?

中古市場は、どうでしょうか?
中古といっても「築浅・築古」では市場が異なるのでは?
Hさんから「価格の見直し」の必要についてウンヌンと。
異論はありません。ご提案下さい。と私。

ま、結婚と似て「出会い頭」という要素も。(笑)

失礼致しました。
ごきげんよう。

2016/05/20 11:18 | by まろたん

まろたんさん、こんにちは。

刺激のない一日でした。
一日中、事務所で原稿を書くのもかったるいもの。
前はよくメディアからの取材電話が、
1日に数本かかってきたのですが、
ここのところは数日に1本。
あると「仕事が進まん」と思いますが、
ないと寂しいものですね(笑)。

湾岸の埋立地・・アハハというしかない。
東京の衰退はあと10年で可視化します。
今も、近郊エリアでは見えてきました。
もうすぐ、山手線までやってきますよ。
なのに、湾岸ですか・・の世界。
まあ、世間というのはアホな動きをしますから。

なんか、衆参同時選挙がなくなっていないような。
消費税増税は、もう誰も信じていませんね。
それも、アハハと笑うしかおまへん。

そちらの選挙区、面白そうですね。
また、いろいろ教えてください。

ごきげんよう 榊淳司

2016/05/19 18:11 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

「泣いて馬謖を切る」と言いますね。

今、これから、
一億二千万のタミ草が「和気あいあい」とほろびるよりも。
3千万人でいい。
少数精鋭でサバイブしてくれ。

そのための淘汰の時代でしょうね。
「マビキとクチベラシ」

湾岸の埋立地にタワマン。
そこに住み暮らすってかいな。
「地震列島・ニッポン」だぞー。
「砂楼の城郭」みたいな。

ここまでマヌケに「なった」。
ここまでマヌケに「させられた」。
ニッポンの、そしてトキオのタミ草よ。チネ。(笑)
いいじゃないの、今が良けりゃって。

ま、この先、オモロクなりそうですねー。
安倍晋三閣下。
やるでしょう。いや。
やるしかないでしょう。

ごきげんよう。

2016/05/19 15:38 | by まろたん

まろたんさん、こんにちは。

確かにそうですね。
中絶がければ人口は増えていますよ、きっと。
かといって、今更禁止にもできませんわな。

安倍君、何よりも憲法改正したいの違いますか?
それにはまず、トランプ君が大統領に。
その次に、習君の中共軍が尖閣を占領。
これがいちばんなんですけど(笑)。
そんなもん、半年で憲法変えられますよ。
この国では、大切なことは外圧で変わります。

今日は銀座を二回通りました。
観光客、すごいですね。
GDPにも貢献したのではないでしょうか。

貧乏人は今日もよく働きました。
これからも少し働いて、
家に帰ってお神酒にします。

それではまた ごきげんよう

2016/05/18 18:46 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

イデオロギーの左右はともかく、当節、
行き詰まっておりますね。いわゆる閉塞感。

そもそも、日本人は他人に冷たい。
という意見があります。
キリスト教のような信仰を持たないからと。
他人の痛みに共感できないと。

誰が言ったのか。
「戦前の日本人は血まみれ。戦後はカネまみれ」と。
維新以降、近代の日本人は、ほぼ、こんなところでしょう。
ま「軽薄」なんですよ。

「少子化」について言えば、これは「間引き」です。
生んで「生活が苦しい」からでの間引きは、むかーしのこと。
現代と将来では「産む・産まない」の時点での間引き。
国家レベルの大きな「間引き=自然淘汰」が始まっています。

同時に「クチベラシ」も始まっています。
もう、1億2千万のタミ草は支え切れないのです。
先の敗戦で、国がほろんだ時よりも厳しいですよ。
これからの「ほろび」は、民族の危機でしょう。

で、安倍晋三閣下のハラは?
彼の政策の全ては、ただただ「時間稼ぎ」。
改憲と五輪までの「時間稼ぎ」ですよ。

すべて終ったら、あとは野となれアホウドリ。
ニッポン国民、アホウドリ。
あほう、あほうと、飛んでゆく。(笑)

ま、そういう時代でしょうね。
私は、もはや、齢66の小市民。
そろそろ、ぼちぼち、旅支度ですわ。

お後がよろしいようで。
ごきげんよう。

2016/05/18 14:20 | by まろたん

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