京都の「品」と個性派デベについての雑談

ここ5日ほど、京都弁を喋っていました。
東京にいる時は、普通に東京の言葉で話します。
同じ日本語ですが、不思議に違います。
感覚や発想まで異なります。

東京の言葉と言うのはビジネスライクです。
イエスとノーをはっきりさせます。こういうの、私は好きです。
京都の言葉は、ウニャウニャとしています。
煙に巻く時には便利です。なんかいいかげん(笑)。

標準語と言うのは、半ば作られた言葉だそうです。
落語家さんが喋る江戸っ子の言葉とも、少し違いますね。
東京の山の手の話し言葉をベースにしたのだと。
父親のことを「おとうさん」と呼びましょう、となった時、
上品な方々は「まあ、なんと乱暴ないい方でしょう」と。
つまり、下々が使っていた「おとっつあん」に近いから。
武家は「父上」ですからね。だから、山の手は「おとうさま」に。

京都と言うのは、不思議なところですね。
街には、インバウンドであふれかえっています。
けっこう、白人がたくさんいます。
彼らはリピーターが多いそうです。
京都に一度来ると、また来たくなるとか。

私は生まれてから22年間、京都人でした。
あの街が、そんないいところだとは思いません。
ただ、東京よりもマシだとは思います。
東京には、妙に底が浅いところがあります。
また、下品な連中がエラそうにしていますね。
京都では、品の良し悪しは偏差値よりも重要な人定めの尺度です。

下品な人というのは、自分が下品だとは思っていません。
上品か下品かの区別がつくお方は、下品なことはしないものです。
品というのは、物言いや挙措はもちろん、文章にも出てきます。
うまい下手ではなく、品として出てきます。

下品な方がどれだけ上品ぶった文章を書いても、
端っこの方には「私はネが下品でございます」と読めるのです。
実は、文章というのは怖いものなのですよ。ピアノの生演奏と一緒。
多くの人は、そのことを忘れてSNSなどで気軽にやり取りします。
まあ、他人様が何をやろうとよろしいのですが。

京都人は、立場に合わせてなるべく上品に振る舞おうとします。
そのあたり、東京とは少し違うところでしょうね。
居心地よく感じる場合もあれば、違和感を抱くときもあります。
「そんなめんどくさいこと、いちいち考えてられんわ」的な感じ。

私がよく思うのは、京都人とビジネスはしたくない、ということ。
なぜなら、私は今ではすっかり東京の人間なのに、
京都の人々は私を京都人としてしか扱ってくれません。
何といってもほぼ完ぺきに近い京都弁を喋っていますから。

ビジネスに品は関係ありませんね。少なくとも、東京ではそう。
しかし、京都ではどうでしょうか? 中々めんどうくさそうです。
ところが、今の京都の中心エリアで販売されているマンションの
ほとんどは東京資本。それも大手です。三井、三菱、東急、野村・・・

以前にも書きましたが、これは最近顕著になった傾向。
3年前には東京資本なんて、数えるほどしか来ていませんでした。
彼らが京都の不動産ビジネスまでをも、東京風に変えるのでしょうか?
それはそれで、違和感を覚える光景ではあります。

今日は少し趣向を変えて、京都の面白いデベロッパーを紹介します。
別に、私と何かの関係があるわけではありません。
ずっと京都市のマンション市場を見てきて、「ここはおもろい」と
私の方が勝手に考えている企業です。

睦備建設という会社です。
企業スローガンは「1㎡でも広く、1円でも安く」。
「安く」なんて言ってしまうところは、いかにも関西風。
実は京都的な上品さもかなぐり捨てていますね。
実際、ここの作るマンションは安いのです。

まあ、私は完成在庫を見たことはないので、
マンションのクオリティについては云々できません。
しかし、まずは自社施工です。なんと管理も自社。
チョンボをやったら、逃げようがありませんね。
だから、私はある程度のモノをお作りかと推測しています。

このデベロッパーのすごいところは「上品ぶらない」。
京都の南側のエリアでの開発分譲がほとんどかと思います。
東京で言えば、足立区や荒川区といったイメージの場所。
まあ、上品ぶっても仕方がないエリアではあるのですが。

昭和の終わりころが創業のようですから、約30年ですか。
私も京都の市場を見るようになって知りました。
ちょっと毛色は違いますが、この睦備建設をさらに
パワーアップさせたようなデベロッパーが大阪にあります。
そこはリバー産業と言います。ここもユニークです。

マンションの分譲開発というのは、ほぼワンパターン。
どのデベロッパーが手掛けても、やり方は同じ。
ただ、早いか、遅いか、緻密か、雑か・・・の違い。
特に東京の場合は、どこのデベが作っても同じようなモノばかり。
それに比べれば、京都や大阪には個性的な会社がありますね。

さて、恒例の「バリ島不動産セミナー」を7月2日に開催します。
会場は馬喰横山駅徒歩1分。
「セトル」さんという仲介業者さんが入るビルの4階会議室。
ご好意でお借りできることになりました。
以前の会場よりも狭いので、定員は10名です。

7月23日 (土)榊淳司の不動産売却ご相談会

を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はバリ島不動産セミナーと同じところ。

開催日時:7月23日(土)13時~17時
開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

7月23日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。

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2016/6/6 19:37 Comments (2)

2 Comments

まろたんさん、こんばんは。

「品とはお金の使い方」とは至言。
舛添君のモロモロ、まあゲンナリ。
読む気にもなりませんね。読んでますけど(笑)。

しかし、品とはまずは「育ち」ですね。
親に品がなければ、子にも品が育ちません。
あとは本人の心がけ。
まあ、私は落第でしたわ。

京都には、品のいい人が多いですね。
品を大事にする街ですから。
京都人の金使いはケチ臭いものですが(笑)。

世界一のケチはオランダ人。
でも、連中の品は総じて悪くありません。
舛添君は、元から品がありませんね。
顔にすべて表れています。
卑しさがこぼれ出ていました。
「男の顔は履歴書」そのもの。
まあ、そんなことを考え乍らお神酒です。

ごきげんよう 榊淳司

2016/06/06 21:21 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

「品格」とは。ですね。
私見ですが。
「品格」とは「お金の使い方」に表れる。と。

ぶっちゃけ、例えば「成金」は、
ま、そのテードの「品格」ではないかと?
お金というのは、ニンゲンを「正直もの」にします。
「エロがっぱ」の有り様をご覧下さいな。(笑)

ニンゲン、だれしも聖人君主ではありません。
がねー。
どんなことにしろ「テードもの」では有馬温泉?

「品格」について。
私見でした。

ごきげんよう。

2016/06/06 20:26 | by まろたん

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