私風の「京都嫌い」な理由

不思議なものです。
東京生活30年でのべ20人も出会わなかった同志社人が
3日の内に2人もやってきたと思ったら、一昨日は3人目。
なんやらなあ、と考えていたら・・・
昨日は同志社人ではないにしろ、実家から3キロほど離れた
ところの京都出身者と酒席を共にしました。
高校はお隣の学区。何とも奇遇な話。

京都市内の人間は、めったに東京に移住しません。
仕事で仕方なく東京転勤とかは受け容れますが、
こちらに来て定住している京都人はかなりの少数派。
それこそ東京生活30年で20人も出会わなかったと思います。

しかも、うちのご近所は京都市内でも北の方でして、
どちらかというと学者やインテリが多いエリア。
「東京に行く」というのは、どこかルールの違う
野蛮な「よその世界」に乗り出すような感覚があります。
「えらいなあ」と見られる反面、「よその人にならはった」と
見放した視線を感じたりしますね。

昨日も出た話題ですが、京都人が京都以外の場所に住んでいて、
京都人であるがゆえに損をすることはほとんどありません。
むしろ京都の話題ができるので、得をします。
日本人の中で京都を嫌いな人はかなりの少数派。
「京都が好き」あるいは「好ましい」と思っている人が大多数。

多くの人が修学旅行などで人生に一度は京都にやってきます。
そして、いい思い出を作って帰ります。
京都人の敵は、まあ大阪人ですね。
東京で出会う大阪の人に「どこ？」と聞かれて
「京都です」というと、やや顔が曇ることが多いもの(笑)。

大阪人というのは、京都に対して劣等感と対抗心、
そしてかなりの警戒心を持っています。
「京都人は口でええように言うけど、腹は黒い」
これは大阪人が自分の子どもにいって聞かせる人生訓。
「せやから京都の人間はきいつけなあかん」

私ら京都人は親からこう教えられます。
「ひとの言うことをそのまま信用したらあかん。みんな、腹の中では違うことを考えているんや」
京都ではうわべと中身が違うのは当たり前です。
京都人同士ではそれが常識となっています。
まあ、よその人にはその感覚がいまいち理解できないと思いますね。
だから、私は京都人とビジネスをしたくはありません。
なぜなら、その感覚が東京歴30年の私からすると
「めんどくそうてしゃーない」となるのです。

何度か書いているように、私は京都も東京も好きではありません。
私は天邪鬼なので、大勢が好きなものは嫌いなのです。
東京にいるのは、私の仕事上の都合です。
そもそも、都会というものが好きではないのかもしれません。

実は、ニューヨークというところに行ったことがありません。
何年か前、ある独身女性が休暇でニューヨークに行く話をしていました。
セントラルパークの芝生の上で寝っ転がっているだけで
幸せな気分になるのだと私に話してくれたのです。
まったく理解できません。

ニューヨークに行きたいと思ったことは一度もありません。
ましてや住んでみたいとも思いません。
京都人というのは、日本一「都会的」だと思っています。
東京も含めて他のどこの出身者よりも人当たりが洗練されています。
京都で育つと、誰もが身に着ける柔らかさというものがあります。
言葉が言葉通りの意味で通じ合うのは、何とも野蛮なのです。
だから、ああいったいかにも野卑な街は
京都人にとっては「こわい」ところでしかないのです。

価値観は人それぞれです。
セントラルパークで寝っ転がって
幸せな気分になれる人はそうすればいいだけ。
私はトロピカルリゾートの浜辺で背もたれの長い椅子に座りながら
グダグダとビールを飲む方が好きです。

「京都が好きだ」と私に言う方は多いのですが、
ちょっと複雑な気分ですね。
まあ、悪い気はしません。でも、手放しでも喜べません。
「京都人が嫌い」という人は時々いますね。
さっき言ったように大阪人に多いのですが、
時に神戸人や滋賀人にも見かけます。
まあ、気分はよくありませんね(笑)。

私は京都人としてはかなり中途半端です。
京都にいたのは22年で、東京にいる方が圧倒的に長いわけです。
かといって、私は自分が東京人だとも思いませんけど。
まあ、中身は今も京都人でしょうね。
これはもう、一生やめられませんわな。
どちらかというと、すぐに本音を言ってしまう
「不器用な京都人」なのです。

東京にはいろいろな人がいますね。
何度か書きましたが、京都人の基準で言えばみな「がさつ」。
私にとってはやりやすい街です。
そういう点で東京は京都よりも人づきあいが楽ですね。
他人のことをあまり気にせず生きていける街ですから。
京都ではとてもそういうわけにはいきません。

さて、明日は売却相談会です。
ここのところ、参加者が増えています。
ひょっとしたらお待たせするかもしれませんので、
スマホやタブレット、雑誌や本など「暇つぶし」を
ご持参いただければ幸いです。


3月4日 (土)榊淳司の不動産売却＆投資ご相談会

を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。

開催日時：3月4日（土）13時～17時
開催場所：セトル　4階会議室
（東京都中央区日本橋横山町４−１１　「馬喰横山」駅より徒歩1分）

3月4日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回のご参加は9名様で、待ち時間がございました。
今度はどうだか分かりませんが、
「押すな押すな」ではなさそうだと思います。

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2017/3/3 15:26 Comments (6)

6 Comments

まろたんさん、こんにちは。

いわゆる「品」については私も様々に考えるところがあります。
「ビンボーとビンボー臭いは、ベツモノ」とは至言。
もっているお金の多寡とは常に正比例しませんね。
まあ、ある程度のつながりはあると思いますが。

思うに、品よく振る舞うに必要な素養は、
親のしつけと本人の心がけによって生まれます。
野卑な親に育てられると、
その呪縛を脱するには一生以上の時間が必要かと。
上品に育てられても、本人が違う方向に向かえば
品性を失ってしまいます。

私はどちらも中途半端なもので、
上品でも下品でもないと自分では思っています。
しかし、貧乏性ではありますから
傍から見ると「貧乏くさい」に映るでしょうね。
その点、すでに諦めています。
まあ、私はさほど他人の目を気にしないので、
この歳になったら「どーでもええ」ことのひとつですが。

まろたんさんは、二度しかお会いしていませんが
ちっとも貧乏臭くないですよ。
孤独を楽しんでおられるような印象でした。

ではまた　ごきげんよう

榊淳司

2017/03/06 16:48 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

わがマンションに居住する女性ですが。
といっても、おそらく七〇代かと。
決して美人系ではありませんし、
髪型・メイク・ファッションは「凡」。

が、そこはかとなく「品」がおます。
そして「都会的」。
つまり「あか抜けて」おます。
わが女房も同じように思うと言う。

榊さまは京都に一家言おありのよう。
しかし。です。
何処に暮らしても「品」があり「都会的」な人あり。
平凡な階層であっても。
この女性。大金持ちではありませんよ。
わがマンションに居住するくらいですけん。

うーん。
なんなんでせうか。
「品」や「都会的」な雰囲気を醸し出すものは？
もう「ぱっと見」が違う。
なんなんでせうかねえ。
ナゾでんなあ。

今のニッポン人、
総じて豊かなのに、
ビンボー臭い、田舎臭い、感じの御仁多し。

例えば、幼いこどもたちを見て思います。
ビンボーなこどもでも、ビンボー臭くない。
ビンボーとビンボー臭いは、ベツモノ？
なんなんでせうかねえ。

ダラダラと長くなりました。
ごきげんよう。

2017/03/05 20:18 | by まろたん

まろたんさん　おはようございます。

今や田舎も都会も人手不足。
それでいて、さして賃金は上がりません。
そのうちAIにとってかわられるので、
人手不足も解消でしょうか。

アマゾンの梱包、いけませんね。
ああいうのは大いに改善の余地があります。

ではまた　ごきげんよう

榊淳司

2017/03/05 10:55 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

＞ もののはずみで、生まれつき
＞ もののはずみで、生きてきた
＞ そんなセリフのウラにある
＞ 心のカラクリ落とし穴

ご存知トラック野郎。一番星ブルース。

で、ムリクリ、物流問題へ。(笑)
宅配大手ヤマトが、しんどそうですね。
物流が、このままではモタン、とおー。

ま、物流に限らず、今やニッポン、
「このままではモタン」
ばっか。ねー。(笑)

アマゾンくんよ。
あの梱包箱、ナントカセイや。
と言う声多し。

あーあ。一番星ブルースかあ。
ごきげんよう。

2017/03/05 09:31 | by まろたん

まろたんさん、こんにちは。

まあ、なんとお久しぶり。
お元気でしたか。
そちらへ越されて1年ですか。
早いような、遅いような。
いかがなされているのかと、
気になっておりました。

ええ、当方は世間を相手にちまちま生きています。
今日もH氏の事務所で相談会です。
まろたんさんからコメントをいただいたことを伝えておきます。
こちらにお出での節はお声がけを。

また書いて下さい。
なんせ、寂しいブログです。
だーれもコメントを呉れません。
迷惑ボックスには山のように入っていますが(笑)。

ではまた　ごきげんよう　榊淳司

2017/03/04 10:26 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

お久しぶりです。
まろたんデス。

早いもので、もう１年ですかいな。
相変わらずお元気そうで。
あきもせずバカを相手に(笑)。

四国巡礼。お遍路さん。
われは今年の秋に「決行」予定。
まあどんな御仁でも、
「ひとつひとつ」でしょうか。
「本命」は。ね。

また書きまっさ。
イングリ・モングリで。(笑)

ごきげんよう。

2017/03/04 02:22 | by まろたん

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