原油価格下落と中国のバブル拡大

GWで日本は静かですが、海外は動いています。
原油価格が一時的に43ドル台ですか。
今の日本は一滴の原油も採掘していませんから、
原油価格は下がれば下がるほどいいはず。

でも、それほど単純じゃないんですよ。
原油価格というのは、すべての資源価格の代表。
原油が下がると言うことは、他の資源価格も下がるはずです。
LNGはもちろん、鉄鉱石とか石炭などですね。

日本にはそう言った資源がほとんどありませんから、
輸入価格が下がることはいいこと、なはず。
でもね、資源価格が下がると困る国があります。
当然、資源国は困りますね。
ブラジルとかオーストラリア、ロシア、サウジアラビア。

そう言った国の企業が景気よく設備投資をしなくなります。
モノも買ってくれなくなります。となると、日本製品が売れない・・・
すると、輸出系の日本企業が困るわけですよ。
特に商社の場合は資源自体に商権をもっていることもあります。
三井物産とか三菱商事は資源に強いといわれていますね。

10年ほど前、中国の経済成長は無限に続くと思われていました。
13億人が先進国並みの暮らしをするには、
何もかもが全然足りていません。
原油はその代表。どんどん設備投資して増産しないと、
中国の需要を満たせないと考えました。

自動車も、コンピュータも、エアコンも、テレビも、スマホも・・
というワケで、世界中のあらゆるメーカーが設備投資。
特に、中国国内の鉄鋼生産工場は設備の増設に継ぐ増設。
その結果、あまりに過剰な生産設備を抱えることになりました。

本来なら、ここで「調整」になってもいいはず。
つまりは、需要と供給のバランスが良くなるまで
生産設備を休ませたりするわけです。
これは、いわゆる不況ですね。ひどいと恐慌。

ところが、今の世界的な生産設備の過剰をもたらした
当の中国が、不況を受け容れられないお家の事情があります。
それは、共産党の一党独裁国家であるので、
不況=政策の失敗→政権への不満、不信の増大、
という構図につながるわけです。

日本のような民主主義国家だと、ここで政権交代が起こります。
おバカな民主党政権ではダメだから、ややコンサバの安倍君率いる
自民党を政権に戻しましょうか、という2012年の総選挙がそうです。
ところが、中国では政権交代はありえません。
共産党政権がひっくり返れば、それはすなわち革命。
共産党の幹部たちは家族もろとも命の危険にさらされます。
だから、中国の政府高官はせっせと
家族と資産を外国に逃がしているのです。

さて、その中国で再びバブルが膨らんでいるそうです。
「これで何回目?」と、言いたくなりますね。
上海のマンションの値段なんて、東京の数倍以上らしいですよ。
それでも買う人がいるので売買されています。

中国は人類の経済史上初めて「バブルをどこまで延命させるか」
という壮大な実験を行っているわけです。恐ろしいこと。
金融を緩和し続ければ、バブルはどこまでも膨らみます。
しかし、最後は通貨への信認の問題になりますね。

中国の人民元は外貨準備高に即して発行されているそうです。
その外貨準備は急速に減少しつつあるとか。
ただし、人民元の外貨レートは、基本当局の管理下にあります。
今は何とか辻褄を合わせています。
しかし、そんなことが永遠と続くわけでもなし。

チャイナリスクはちっとも縮小していません。
むしろ、懸念される規模の何倍にも膨らませています。
まあ、あの国がモノを生産して海外に輸出できている間は、
何とかごまかしがきくでしょうね。
でも、何かの不都合が生じた時にはどうなるのでしょう。

不都合の具体的な中身はいろいろあります。
まず、国内事情。天安門事件的なことが起こらないとも限りません。
貧富の差はレッドラインを超えるほどに広がっています。
次に、地政学的な要因。北朝鮮や南シナ海で何が起こるか分りません。

あの国は内にも外にも、無理に無理を重ねていますね。
しかも、巨大な規模です。GDPは日本の2倍以上ですから。
日本は今も昔も「中国問題」に振り回されますね。

さて、資産価値レポートの更新情報です。
中央区関連の3タイトルを最新情報化しました。
中身は前回のブログ更新で述べた通り。
完売する物件が少ないので、物件数ばかり増えました。
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5月13日 (土)榊淳司の不動産売却&投資ご相談会

を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。

開催日時:5月13日(土)13時~17時
開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

5月13日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回のご参加も5名様で、
一部の方に待ち時間が多少ございました。
ここ3回ほどは5名様のご参加で安定しています。

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2017/5/6 13:56 Comments (4)

4 Comments

まろたんさん、こんばんは。

老人には近づくな・・・ですか。
そう言えば、最近は枯れている老人が少なくなりましたね。
妙にギラっとした感じの高齢者の多いこと。
半年くらい前にお会いしたエコノミスト氏は
なんと67歳にしてギラギラしていました。
私よりたくさん食べていましたよ。
飲酒量は少なかったけれど。

しかし、高齢者の社会は泳ぎにくいようですね。
まろたんさんはしっかり自分をお持ちなので、
まわりからは煙たがられるかもしれませんね。
水魚の交わりができる方をお探しになればよろしいかと。

さて、この5日間、ほぼ大工の真似ごと。
いやはや、疲れましたわ。
何とか格好はつきましたが、
また10年後にも同じことをせなあかんかも、
と考えるとゲンナリでは有馬温泉。
その頃は今よりも体は動かないだろうし、
力も弱っているだろうし。

私は荒野なんかめざしません。
ぬくぬくと過ごして、すぅっと逝きたいです。

ではまた、ごきげんよう。 榊淳司

2017/05/07 18:42 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

五木寛之さんの近著を読んでましたら、こんな文言が。
「老人も、また荒野をめざす」
これは彼の出世作のひとつである、
「青年は荒野をめざす」に掛けたものでしょう。

小生、付け足せば、この先のニッポン、
「万民は荒野をめざす」
ではなく
「万民は荒野をさ迷う」でしょうか。(笑)

小生、老人です。ジッチャンです。
その老人が、あえて言わざるを得ない。
「老人に近づくな」と。

今、広い意味での「老害」まみれの老人の多いこと。
ジジイもババアも、ですね。
まだ若いもんのほうがマトモなのが多い感じ。
まあ、上流階級の老人・若者は知りませんが。

とにかく、トシヨリには、
「近づかない」こと。
「寄ってきたら、逃げる」こと。
「口をきかない」こと。
「知らん顔する」こと。

ここでいうトシヨリとは、60以上。
実年齢だけではなく「見た目60」も含めて。

近所の焼き鳥屋のオヤジが、ふと、つぶやいていました。
日本人「陰険になった」と。
まあ、そういうことなんでしょう。
わが団塊も「ソノクチ」ですがね。(汗)

榊さまの新著。アマゾン経由で購入ずみ。
野暮用多く未読なだけです。
で、お送りいただくには及びません。
お心遣い有り難うございます。

明日は連休明けのマンデイ。
何かあるかもよー。こわ!。(笑)

ごきげんよう。

2017/05/07 14:56 | by まろたん

まろたんさん、こんばんは。

トランプ君は北が核実験かICBMを飛ばさない限り、
やらんと思いますよ。
アメリカの内政でよほどの失敗をして
支持率がぐぐっと落ちれば話は別。
考えてみれば、シリアも北も
「アメリカンファースト」とは何も関係おへん。
ついでに言えば、小池君の「都民ファースト」は
単純に「百合子ファースト」の置き換えですな。

月刊誌はしばらく読んでないなー。
ところで、拙著をまだお読みでなければ
1冊送りましょうか?

それでは、たのしいお神酒タイムを。

ごきげんよう 榊淳司

2017/05/06 19:22 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

近くの図書館で、月刊誌、
選択・ZAITENN・新潮45・中央公論の、
各5月号を一気に拾い読みしました。
まあ、浜の真砂は尽きるとも、のとおり、
人間社会、イロイロおますなあ。

改憲に向け、安倍さん期限を「言挙げ」しました。
読売新聞もチカラが入ってました。

今上天皇陛下の件も、粛々と動いているようです。

19年秋の消費増税。安倍さんの決断は如何?
また総選挙で増税の民意を問うのでしょうか?(笑)

都議選は?。ハシモトの動静は?
ドメスティックはてんこ盛りですね。

トランプくんは、もはや引くにひけん、でしょう。
「オオゴト」になるかも、では有馬温泉?(笑)

まあ、いろいろですが、
むかし懐かしい昭和演歌でも聞きつつ、
今宵も御神酒タイムですなー。

ごきげんよう。

2017/05/06 18:56 | by まろたん

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