レインズからなら確実に買える、という平凡な真実

最近の私、不動産屋さんみたいなことをしています。
そもそも1カ月半に1度程度開く「売却相談会」は、
相談に来られた方が保有する不動産の売却について、
私なりの最適案を提示するのが目的。

そして、ご依頼があれば提携するセトルさんという仲介業者さんに
専任媒介での売却の仲介をご契約いただきます。
めでたく売却できた暁には、私にもセトルさんから仲介手数料の
一部が紹介料として入ってくる仕組みです。

売却される方には通常の3%+6万円と消費税、という手数料を
お支払いいただきます。このあたり、既定通りです。
ただし、他の仲介業者と違うところは、囲い込みは絶対にしません。
レインズに登録して、どんな業者でも客付けOK。
値こなしも、干し上げることもありません。

売却希望価格にも変な妥協はしません。
より高く、早く売るための独自ノウハウもご提供します。
私はその独自ノウハウを「特急券」と呼んでいます。
ビックリするほど早く買い手が見つかります。
しかも、財閥系も含めた大手の仲介業者は使えない手法です
「売却相談会」では、そういった具合に売り手さんにとっては
安心のシステムで売却活動を行うご提案をしているのです。

私が提携しているセトルさんというのは、普通の仲介業者さんです。
特に強力なパワーがあるわけではありません。
あるとすれば「誠実さ」でしょうか。
まあ、その辺の業者さんにありがちな「客からカモる」という
ようなことを一切なさらないから、私が提携しています。

まあ、それはいいとして。
そういうお付き合いで、最近彼らと雑談をする機会も増えました。
この前の相談会のあとで聞いた興味深い話。
それは「レインズから買う」業者が増えてきたこと。
かなり意外でしたね。

何年か前に、別の親しい業者さんから聞いた話を思い出しました。
彼の会社は間もなく株式公開するほど成長しています。
最初は競売物件を落として再販、だったのが今では普通に
エンドさんから購入した物件をリフォームして再販。
「仕入れが大変でしょ?」と聞いたところ、
「はい。でもいろいろなことをやっています」と。

聞けば、2人の社員はレインズの専任。
つまり、朝から晩までレインズをチェックして
買えそうな物件をひたすらピックアップ。
それに指値を入れまくって買えたらラッキー、という手法。
それで、1カ月に1人1物件くらい買えるのだそうです。

セトルさんの知り合いも、同じようなことをしているとか。
そういう買い方はかなり少数派だと思っていたのですが、
今は一定割いらっしゃるといいます。
彼らに言わせれば「レインズからだったら必ず買える」と。

まあ、そういわれればそうですね。
レインズからなら、直接売主につながる仲介業者に指値を入れられます。
ブローカーが持ち歩いている怪しげな物件だと、
途中に何人の餡子が入っているのか分かりやしません。
考えてみれば、レインズからだろうと希望価格で買えればOK。

ちょっと説明しますね。
レインズというのは理論的には世の中に出回っている売却物件の
大半が登録されているはずの公的な「指定流通機構」。
不動産業者専門のスーモやヤフー不動産みたいなものです。
ただ、不動産業者しか見ることができないので、
一般の方々にはなじみがないもの。

ところが、マンションを開発分譲出来るようなまとまった土地は、
レインズにはあまり出てきません。
そういう物件は売主が銀行に相談し、銀行が取り引き先を紹介するか、
長谷工みたいなところにこそっと知らせて、
一般人が知らない内に取引されてしまいます。

私もウン億円の土地から数百万円の中古ワンルームまで、
様々な不動産の取引にいろいろな立場で関与したことがありますが、
レインズに出ている物件を購入したことはありません。
それはエンドさんのやることだという意識がありました。

今でも多くの仲介業者さんは「レインズからは買わない」と
お考えではないでしょうか。しかし、それは古いプロ意識。
何年か前、新興デベロッパーの仕入れ担当者と話していて、
「これはね、何年もレインズに出ていた土地だったんですよ」
というお話を聞きました。その土地を買って、彼らは見事に
マンションを開発分譲してしまったのです。アハハハ。

都心のいい場所にあるけれども、敷地が旗竿形状。
普通に見るととても「買えない」土地ですが、
彼らは持ち前の企画力で見事にそれを事業用地にしてしまいました。
まあ、世の中日々変わっていますね。

何だか今日は不動産業者の内輪話みたいになってしまいました(笑)。
ここのところ、まるで不動産業者みたいなことをやっていたせい?
まあ、今から本気で不動産屋になるつもりはありません。
でも、みなさまがお手持ちの不動産を売却の際には、
私が持てる知見やノウハウを、普通の手数料の範囲でご提供します。
次回の売却相談会は7月22日に開催します。
開催の要領はいつもの通り。
ただ、その次は暑い8月を避けて9月になります。

さて、資産価値レポートの更新情報です。
今日は杉並区のレポートを最新情報化。
中央線の荻窪と高円寺に小ぶりな新規物件が出てきました。
その内の1物件がやや注目。
今月中に有料メルマガにも載せるつもりです。
ご興味のある方はこの下の方にご案内がございます。

杉並区総集編
価格 5,490

■クリオ杉並高井戸、■ザ・パークハウス 杉並高井戸プレイス、■プラウドシティ阿佐ヶ谷、■グローベル ザ・高円寺プレミアム、■コディア八幡山、■デュフレ阿佐ヶ谷、■センチュリー荻窪、■ブランズ南荻窪、■リムテラス東高円寺、■ヴィークコート荻窪、■ザ・パークハウス 杉並上井草、■ブライズ方南町、■シティテラス荻窪、■シティテラス杉並方南町、■プレシス芦花公園、■ディアナコート浜田山


7月22日 (土)榊淳司の不動産売却&投資ご相談会

を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。

開催日時:7月22日(土)13時~17時
開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

7月22日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は4組様。
ただ、10分ほどお待ちいただいた方もおられました。

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2017/6/16 21:31 Comments (4)

4 Comments

datenoatugi様、こんにちは。

先日、とあるポータルサイトの編集長と話していると
「レインズの一般開放」が話題になりました。
「そんなの、全然怖くありません。そうなればそうなったで、ウチにもやりようがいくらでもありますから」と。
まあ、確かにそうだとは思います。
困るのはそのへんの弱小仲介業者。
私はこれからもレインズの一般開放を唱えていきます。

榊淳司

2017/06/20 12:04 | by Sakaki Atsushi

榊様 こんにちは 

レインズ もう15年前くらいになりますか
エンドに開放するとか、しないとか噂がありました

結局実現しないままになりました

開放すれば 「オトリ」とか「囲い込み」なんて激減するでしょうね

レインズは無愛想な事務的サイト
 すべての物件が掲載される

商業サイトはサービスベースで検索しやすい
 選択掲載は業者がお化粧する

すみ分けは可能だと思うのですが

いかがでしょうか

 

2017/06/19 14:22 | by datenoatugi

まろたんさん、こんにちは。

私は今の場所に暮らして16年になりますが、
ほとんどシバリはないですねえ。
ご近所づきあいもあいさつ程度。
「Iさんのおばあちゃん、最近見ないねえ」
ひょっとして亡くなっているかも。
昔みたいに近所の人が無くなったからって
お葬式にも行きません。
だいたい、回覧板も回ってこず。
というか、町内会もやめましたから(笑)。
まあ、都会はこんなものですよ。

今日は暑そうです。
その分、ビールがうまい。
まあ、今日もボチボチやります。

ごきげんよう 榊淳司

2017/06/17 13:49 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

レインズ。よう分かりまへん。
が、住宅について重要だと思うのは、
買うことよりも住むことですね。

よほどの過疎地域でもない限り、
「隣近所の付き合い」があります。
マンションでは管理組合の、
戸建てでも自治会での「シバリ」。

こういうことを好きな御仁はともかく、
メンドクサイと敬遠気味の御仁は、ホント疲れますね。
住宅って、結局「オンナの世界」ですけん。
「主婦=オバハンの世界」ですけん。
野郎にとっては、あーあ、カンベンしてよ、となる。(笑)

故・淀川長治さんは全日空ホテルの、
プライベートルームにお住まいだったとか。
週刊誌にその部屋の写真が掲載されていました。

部屋中、本やら書類やらで雑然としておりましたわ。(笑)
しかしホテル暮らしならメンドウな付き合い不要。
じつに「都会的でスマート」、自由人ですね。
やっぱ、お金がある御仁には勝てまへんわ。

吉田拓郎が或る対談で、こんな会話を。
ぼくなんか、今、何も肩書きはありません。
まあ、マンションの管理組合の副理事長くらいかなあ。
と話して、乾いた笑いを取っていましたよ。
人生、詰まるところ、やっぱ、シミジミでしょうか。(笑)

失礼しました。
ごきげんよう。

2017/06/17 07:23 | by まろたん

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