私、けっこう団体旅行が好きです

実は昨日と一昨日、とある不動産屋さんの
社員旅行にお邪魔虫的にくっついて、
山口県を旅しておりました。
7日は大の苦手な早起きをして羽田空港へ。
何とか15分の遅刻で集合場所に到着。
飛行機で山口宇部空港へ。そこから貸し切りバスで秋芳洞へ。

私にとっては中学校の修学旅行以来40年ぶり。
そのあと、同じく40年ぶりの松下村塾へ。
改めて思ったのは「修学旅行なんて意味がないな」と。
40年前のことを、なーんにも覚えていないのです。
15歳のガキに秋芳洞や松下村塾を見せても、
そいつの人生にとっては何も得るところがないですね。
よく分かりました。あんな制度はやめるべきです。

しかし、私は基本的に団体旅行に参加するのは好きな方です。
なぜかというと、まずもってラクちんだから。
自分が手配していないし、段取りを心配する必要もないし、
言う通りについて行けば泊まるところも食べるものも
誰かが用意してくれます。こんなラクな旅はありませんよ。
今回も総勢27名の団体旅行でございました。

そのままホテルに入って、社員さんたちは研修。
「榊さんはお酒でも飲んでいてください」なんて
お気遣いで言ってくださいましたが、
お招きに預かっている身で、みなさんが研修をしているのに
ひとりで酒を飲むわけにはいきませんわな。
私の育った家庭では、その程度のことは教えられました。

さて、私は団体旅行がわりあい好きな
そのもうひとつの理由は、人と出会えるから。
同じバスに乗って、同じ飯を食って、同じ温泉に浸かり、
共に宴会を開いて盛り上がれば、自然に仲良くなれます。
そして、共に旅した方の人となりが見えてきます。
それこそが団体旅行のいちばんの楽しみであり、面白味です。

ちなみに、私はあまり観光をしたいと思わない人間。
名所旧跡を訪ねたいとか、人気のお店に行きたいとか、
有名なスポットを見てみたいとか、あまり思いません。
それは連れて行っていただけると、それなりに楽しみますよ。
秋芳洞も松下村塾も面白かったし、興味深く観光しました。

今回訪ねたのは有名な観光地ばかりでした。
私たちの前後には、同じような団体客がいる場合も多かったですね。
だいたい65以上の婆さんが7割がたの団体さんがほとんど。
彼女らの行動様式は、絵に描いた様に一様です。
何よりも写真を撮りたがります。
著名スポットでは、必ず自分を入れて撮っていますね。
つぎに、お土産を買いに走ります。

彼女らがそれぞれの観光スポットで費やす時間の9割以上が
「写真とお土産」ではないでしょうか。
しげしげとその風景を眺めたり、碑文を読んでいる方は皆無。
ああいう観光って、楽しいものなのでしょうか?
私にはどうもよく理解できません。

私の場合、今回は一枚の写真も自分では撮っていません。
土産物もゼロ。手ぶらで帰宅しました。
ただ、それぞれ楽しかったですよ。存分に観光しました。
しかし、どんな観光スポットよりも面白いもの、
それは生身の人間です。これに敵うものなし。
その1時間ちょっとの研修会をオブザーバーとして
眺めさせていただいたことほど、今回の旅行で
私が興味深かったことはございませんでした。

この企業さんというのは、「仲介手数料半額」がウリ。
こちらの社長さんとは何回もご一緒させていただいており、
経営方針などはよく理解しているつもりです。
前回ご一緒した時に社長さんが「今度吉田松陰記念館に行きます」
とおっしゃったので「いいな、いいな」と私が言ったら
「それじゃあ榊先生もぜひご一緒しましょうよ」となり、
そのご好意に甘えさせていただいた、というワケです。

社員旅行に来られた方の面々を見ていると、みなさん個性的。
「うちはベテランしか採りません」とおっしゃっていた通り、
パッと見の平均年齢は40代の後半ですね。
大手仲介の経験者が多く、エンドを騙すようなやり口に
疑問を感じてこの会社に入ってきた人が多いと聞きました。
そのせいか、みなさんいい顔をなさっています。

そんな彼らが、温泉付きホテルに到着して数十分後に集まり、
風呂にも入らず、ビールも飲まず、お水を飲みながら
1時間ちょいとはいえ研修をなさったわけです。
正直、「へえええ」と思いましたね。
私だったら「せっかくここまで来て研修かよ」とふてくされます。

ところがところが、みなさん真面目に研修を受け、
あるテーマについてグループ討議をなさり、
それを次々と発表されました。私が見る限り
だーれもふてくされたり、嫌そうな顔をなさっていません。

また、その内容がかなり素晴らしいものでした。
私にとってはある意味感動的ですらありましたね。
そのあと、やっと温泉タイム。そしてお決まりの宴会。
会場に行くと、コンパニオンさんたちが待っていました。

(おお、やっぱり呼んであるのか)
私にとってはやや驚き。この不動産屋さんらしからぬ会社の
宴会にはコンパニオンなど呼ばない、と勝手に考えていました。
ここでも何度か書きましたが、私は広告屋時代に
不動産屋さんたちの宴会には何十回も出たことがあります。
それはもう、みなさんのご想像通りの不動産屋さん宴会。
コンパニのお姉さんたちの「キャー、やめてください」という
嬌声が絶えないのが、私の知る不動産屋さん的な宴会ですよ。

私が社長のおとなりに座らせていただき
「コンパニオンさんを呼ばれているのですね」というと、
社長は落ち着いた調子でおっしゃいました。
「いや、コンパニオンさんがいないと女性社員が気を遣ってお酌にまわるでしょう。そうすると彼女たちが満足に飲み食いできないのですよ」
妙な想像をした私は、自分を恥じました。

そして、その宴会と2次会で彼女たちの嬌声が上がることは
ただの一度さえもありませんでした。
2次会の最後の方で私のそばに来たコンパニさんに、
「この会社って普通でしょ?」と聞いたら
「とってもいい会社ですね。本当に不動産屋さんですか?」と。

翌日は角島大橋から下関の春風楼へ。
李鴻章と伊藤博文が条約交渉した場所に再現された
「講和の間」というところで河豚料理を堪能。
私は「タダでこんなうまいもの食わしてもらっていいのかしら」
なんて罪悪感にはちっともさいなまれないタイプなので(笑)、
それはもう美味しくいただきました。

東京へ帰ってきて、みなさんとの別れ際に
「榊先生、来年もご一緒くださいね」と言われました。
こんなに楽しい旅行だったら毎年行きますよ、本当に。
しかし、ああいう不動産屋さんには今後とも
大いに活躍していただきたいものです。
そして、いつか業界の主流になって欲しいですね。

さてさて、うまいものをたくさん食べたというお話の後も、
私の自慢話は続きます(笑)。
私はとうとう「日本を代表する100人」になりました。
なにかというと、「文藝春秋」という月刊誌が毎年この時期に
発行するムック「文藝春秋オピニオン2018年の論点」。
ここでは100人の論客がそれぞれの分野で2018年を論じます。
その100人の中の一人がワタクシなのですよ、エヘン!

佐藤優先輩、櫻井よしこさん、藤原正彦先生、橋田寿賀子さん、
そしてなぜか小池百合子君などと並んで、私も隅の方ながら
「2018年の論点」を語る一人に名を連ねております。
国会議員は700人超いるけれど、こちらは100人ですよ!
エヘン! エヘン! エヘン!
だーれも褒めてくれないので、自分ひとりでエバっておきます。

では、お約束の資産価値レポート更新情報。
今回は江東区関連の4タイトルを最新情報化。
いやはや、江東区も市場は停滞しています。
いい物件は短期間で売れるのですが、ダメ物件はいつまでも・・・
こういう閉塞状況を打破するためには、
やはり目に見える価格の下落が必要だと思います。

江東区・総集編
価格 5,980

【東西線・深川エリア】■シティハウス木場公園、■クレストシティ木場、■シティテラス東陽町、■ルフォン木場 スタイリア、■ヴェレーナシティ東京イーストガーデンズ、■プレシス東陽町、■プラウド東陽町サウス、■ルフォン東陽町 パークフロント、■ザ・パークハウス 東陽町翠賓閣、■サンクレイドル木場公園II、■プラウドシティ越中島、■リビオレゾン東陽町、■プラウド清澄白河ガーデン、【新宿線・深川エリア】■クレヴィア住吉扇橋、■ジオ深川住吉、■ザ・パークハウス 亀戸、【有明エリア】■シティタワーズ東京ベイ

東西線・深川エリア
価格 4,690

■シティハウス木場公園、■クレストシティ木場、■シティテラス東陽町、■ルフォン木場 スタイリア、■ヴェレーナシティ東京イーストガーデンズ、■プレシス東陽町、■プラウド東陽町サウス、■ルフォン東陽町 パークフロント、■ザ・パークハウス 東陽町翠賓閣、■サンクレイドル木場公園II、■プラウドシティ越中島、■リビオレゾン東陽町、■プラウド清澄白河ガーデン

湾岸タワー総集編
価格 3,690

■勝どきビュータワー、■DEUX TOURS CANAL&SPA (ドゥ・トゥール)、■パークタワー晴海、■シティタワーズ東京ベイ、■パークホームズ豊洲ザ レジデンス(参照)、■ブリリア有明シティタワー(参照)

新宿線/森下-大島&亀戸
価格 1,980

■クレヴィア住吉扇橋、■ジオ深川住吉、■ザ・パークハウス 亀戸、■ソルフィエスタ亀戸ルシーア、

高円寺駅徒歩4分、資産価値安定の眺望住宅


12月2日 (土)榊淳司の不動産売却相談会

を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。

開催日時:12月2 日(土)13時~17時
開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

12月2日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は5組様。
待ち時間が多少発生しましたが、
次回も同じようになるかどうかは分りません。

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2017/11/9 18:15 Comments (6)

6 Comments

トスカ兄さん,こんばんは。

ありがとうございます。

社長さんの考えを反映、というよりも
社員さんたちのお人柄だとお見受けしました。
社長さんはとやかく口は出されないタイプですね。
できたお方です。

社員旅行って、結構楽しいですよ。
私は好きですね。
今回は自分の会社じゃなかったけれど。

ではまた ごきげんよう 榊淳司

2017/11/11 22:39 | by Sakaki Atsushi

榊さん、こんにちは。

「日本を代表する100人」に選ばれ、おめでとうございます。野球に例えればベストナイン、サッカーに例えればベストイレブンに選ばれたようなものです。私のような永世凡人は、日本を代表する1億2600万人に選ばれる程度でしょう(なんぢゃそりゃ)。

私は社員旅行なるものを全く知らないのですが、平均年齢40代後半の方々が旅先で宴会を催すと乱痴気騒ぎになるのかと思いきや、必ずしもそうではないのですか。まぁ、社長さんの考えが反映された秩序正しい宴会だったのでしょう。勇将の下に弱卒なし--ですかね。コンパニオンさんは、仕事柄ある程度の覚悟はできているはずですから、皆さん紳士的だったのなら拍子抜けしたかもしれません。

ごきげんよろしゅう。

2017/11/11 01:31 | by アル中のトスカ兄さん

まろたんさん、こんばんは。

裁判傍聴、面白いですね。
検察官が読み上げるから
被告席のお方が何をしたかよ―分る。
そいでもって判決まで見ましたか。
僕も過去に2回くらい傍聴しました。

まろたんさん、「傍聴日記」のブログでも書かれては如何?
少なくとも、ヒマはつぶせますよ。

ああ、長州。むかし外様で、明治藩閥。
大正昭和と生き延びて、今はアベにマリア観音。
よう分りまヘンでは有馬温泉。

ごきげんよう 榊淳司

2017/11/10 22:33 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

長州は、所詮、外様ですけん。
ドロドロしてまっせー。(笑)

>主文。
>被告人両名を懲役5年に処する。

裁判長。面相を変えず言い放った。
被告人、50代ババアと、40代オヤジ。
共に判決を聞く、うなだれたまま。

今日の地元地裁。裁判員裁判の判決。
報道もけっこう来ておりました。
罪状は、強盗致傷です。
が、その中身たるや、タチが悪い。
で、酌量の余地ナシ。
動機の根っこに「男の嫉妬」ありと、私見。

堕ちるところまで墜ち切った。な。
薄ギタナイ、五〇ババアと四〇オヤジ。
人生、終わったな。と。
コイツら、この世に生を受けてからの、
これまでの人生も、結局クズに過ぎなかった。
と。

法廷。人生劇場。勉強になりますわ。
授業料は、いらんしねー。(笑)
ま、ニンゲン、ワキを締めましょうか。

ごきげんよう。

2017/11/10 17:28 | by まろたん

まろたんさん、こんにちは。

ありがとうございます。
最近、何かあると「僕は日本の100人だから」を連発。
家族の失笑を買っております。

加齢で腱が切れるものですか。
まあ、人間が猿ならテメエで餌を獲れるのは
50歳までに設計されているようですから、
そこを過ぎると何が起きても不思議ならず、なのでしょう。

四国お遍路順延。
来年の4月あたりはいかがですか。

山口の旅、ブログに書いた通り。
「・・・けんのう。・・・は・・しちょうる」
という長州弁は一度しか聞けませんでしたが。

それではまた ごきげんよう 榊淳司

2017/11/10 13:16 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

2018・論点100、の殿堂入り。
快挙ですね。
バックスクリーンに叩き込む堂々のホームラン。
読みますよ。
これは常連さんになりそうですね。

右肩痛はMRI検査の結果「ケンバン断裂」と。
ケンバン=つまりスジが切れておると。
原因は加齢だそうな。これから治療の日々。
68。前途多難か。

明日はマンション住民と酒席。全3名。
来週の水曜は某全国紙の記者と酒席。35。若手。
結局、四国遍路は順延と。

今年も残すところ、50日。
過去を悔やまず、未来を憂えず。
日々是好日と。

御自愛下さい。
ごきげんよう。

2017/11/10 07:51 | by まろたん

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