エバる上司がいるのは、日本国憲法が原因

人間と言うのは、基本的に他の人間にエバりたい生き物のようです。
私のところに取材にやってきたとある雑誌の編集者が
たまたま東大卒だったので、聞いてみました。
「あの・・・のセックス記事も東大卒が担当しているのですか」
「ええと、、そうですね」
「そちらの編集部には東大卒が何人いらっしゃるのですか?」
「うーんと・・・●人ですかねえ」
「ええ、そうなに!」
「いやあ、社内から東大を集めて怒鳴り散らすことに喜びを感じる・・大卒の編集長が居るもので」

まあ、こういうマンガみたいな現象が見られるのも、
日本社会の「エバりたい」構造の一断面でしょうか。
エエ歳こいで、エエとこ勤めている、高偏差値の
オッサンたちでさえ「エバりたい」感情を抑えられないのです。
アホかいな、の世界でしょ。

エバる、と同類の系列から派生する行為として
1 チヤホヤされたがる。あるいは自分をチヤホヤしない人を貶めようとする
2 やたらと他人に説教したがる

みたいなのがあります。いずれも承認欲求の変形ですね。
しかし、他人がエバっている光景を見せられる方は、
あまり愉快ではありません。ましてはエバられる側に立つのは、
まったくもって不愉快。時には耐えがたい不快感を抱きます。
中には、それが原因でウツやビョーキになる人もいます。
別の言い方だと、パワーハラスメントでしょうか。

常識のある親なら、子どもに「なるべくエバルな」と躾けます。
「世の中、エラそうにしてる奴はみんなアホや」みたいな感じ。
ただ、私が期待するような常識のある親の割合が少ないのか、
親の言うことを聞かない子が多いのか、
世の中のお方の8割がたはエバるの大好きです。

ただ、エバるためにはエバれるポジション確保せねばなりません。
日本人の半分くらいは、誰に対してもエバれない立場です。
逆に、だからこそ日本の平和が保たれているので。
しかし、少しでもエバれる立場を確保すると、
そのくだらない権力を余すことなく、いやそれ以上に
行使なさっている方は多いですね。
みなさんの属する組織の中にでも、すぐ何人か思い浮かぶでしょ。
あるいは、みなさん自身の何割かもそうかもしれません。

定年退職でエバれなくなると、住んでいるマンション管理組合の
ボスになってエバる輩とか、現役でも会社でエバれないから
組合の理事長に立候補してエバるような寒いお方。
あるいは会社でエバれないからSNSでチヤホヤされたがるタイプ。
「いいね」やフォロワーの数が、そのまま価値観になっているお方。
SNSなどでやたらと他人にアプローチをして、
自分がエバれるグループや・・会みたいなのを自分で作り上げ、
そこでエバったりチヤホヤされようとするご仁もいますね。
まあ、それぞれ歪な承認欲求のケーススタディ。ちょっと悲しい。

サルの社会でも、いちばん腕っぷしが強いオス猿がエバっているとか。
アリや蜂などの世界ではどうなのでしょうね?
何となく遺伝的に役割が決まっているようにも思えますが。
日本人のオス社会では、中学生ぐらいまでは腕っぷしか運動神経。
高校から徐々にお勉強系。会社に入ると成績、業績、実績、上の引き。
とっても名門企業では血筋、何ちゅうのもありますね。
まあ、血筋のいい人はあまりエバりませんが。

私は西欧の社会で暮らしたことはありません。
しかし、映画や小説の中、あるいは彼らとの会話によって、
向うの社会では日本人ほど露骨にエバる行為は少なそうに見えます。
というか、そういうシーンを少なく感じます。

私が考えるその理由は2つ。
1 エバる、という行為がカッコ悪いという基本認識がある
2 明解な階層社会になっているので、エバる状況が少ない

日本にも上流階級と言うのが立派にあって、
そこでは彼らだけの人付き合いのマナーが行き届いています。
もちろん、他人に対して不用意にエバったりすると、
自然にはじかれてしまいます。

ところが、多くの日本人は学校で「人間はみな平等」だと
刷り込まれながら幼少期を過ごしてきています。
だから、大人になっても頭のどこかでそれが残っています。
その反作用として、昇進などで心の中のタガが外れた段階で
不用意にエバりだしたり、不自然なまでに
チヤホヤされたがるのではないでしょうか。

つまり、エバる、という日本人の醜い行為の根底には
日本社会特有の歪な平等主義教育があると思います。
その結果、今日も日本のあちこちで「エバる」、「エバられる」
という悲喜劇が起こっているのです。アホみたいですね。

まず、平等主義などというアホな考えは、
家庭教育の段階で完全放棄しなければなりません。
人間は生まれながらにして不平等です。
生まれた段階で差別される人もいれば、
貧乏暮らしを強いられる人も多いわけです。

分りやすく言えば、五体満足でも身長が低ければ
ずっと人を見上げながら暮らさねばなりません。
女性が不美人だと、華やかな世界とは縁遠くなります。
男性からチヤホヤされることはほとんどありません。
男の場合はアタマが悪いと、人生で人から敬意を
持たれる場面は少なくなります。
まあ、本人がそのことに気付かない場合も多いのですが。

そして、そういったことの多くは
努力や教育によって改善することはできません。
不美人が整形で美人に変わっても、子どもは不細工です。
まあ、「子どもも整形すればいいじゃない」という
韓国人みたいな発想をすれば話は別ですが。

一浪してやっと早慶未満の私立文系に入った親の子が
すいすいと東大や国立医学部には合格できません。
IQは訓練によって伸びたりはしないのです。
これは教育産業にとって不都合な真実かもしれません。
それでは彼らは商売にならないので
いろいろな理屈を付けてビジネスにしているのです。

ちょっと話はずれますが、最近の教育学のはやりは
「非認知能力」だそうです。
貧困エリアで子どもに、幼児期から様々な訓練を施した
グループと、何もしないグループに分けてその後を観察。
40年後の彼らからの税収を比べると、
何もしなかったグループの方が高かったとか。
「幼児教育てなんやねん」という結果ですね。
まあ、これは余計な話として。

遺伝子は残酷です。時に、かなり不都合です。
しかし我々はいろいろと不都合な条件と適度に
「折りあって」人生を送らなければなりません。
アタマが悪ければ悪いなりに、不細工なら不細工なりに
生きる場所はあるのです。あとは心がけ次第です。

もっともいけないのは他人を羨み、妬みながら生きること。
知らず知らずのうちにフラストレーションをためていると、
何かの折にエバれたりチヤホヤされたり説教できる機会が
訪れると、際限もなくそれを発散させてしまったりします。
そういう場面に遭遇すると、もう大変(笑)。

大切なのは、自分で自分がどの程度の人間なのか、
よく理解しておくことではないでしょうか。
これって、カンタンそうに見えて難しいですね。
日本人のうち1割もそれができていないと思います。
それもこれも、あの歪な平等主義が原因です。

「自分は・・さんに比べて確実にアタマが悪い」
子どもは、幼少期にこの不都合な真実を受け容れるべきです。
親は子どもの可能性を広げることはできても、そこまで。
基本的なところは遺伝子で決まっています。

人間は決して平等ではありません。遺伝子は確実に不平等です。
だから、子どもに「人間はみんな平等」と教えることは
なんとも非道徳的な教育なのです。悲劇以外の何物でもなし。
そして、この歪な平等主義は日本国憲法に由来します。
日本国憲法、変えるべし。

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2018/1/3 0:22 Comments (6)

6 Comments

まろたんさん、こんばんは。

そのママさん、たしかにワザありですが・・・
そのワザに絡み取られたのは、
確認できる限りまろたんさんだけのようで(笑)。

しかし、元旦にお店を開けて客一人だったら悲しいですね。
ママさんが手持無沙汰なのか、
働きものなのか、
他に理由があるのかと忖度するでは有馬温泉。

しかし、相変わらず出会いを求めて彷徨っていますね。
今年もまろたんさんの放浪は続くか?

いろいろ、コメントお待ちしています。

ごきげんよう 榊淳司

2018/01/04 21:26 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

ワタシ、酒飲み歴・約五〇年になりますが、
元旦に酒場で呑んだ記憶はありません。
ですが、今年の元旦は近場の酒場に、ひとり行きました。

去年の大晦日近くでしたが、独りその酒場で呑みました。
で、2時間くらい呑んで勘定を済まし、
帰ろうとドアの近くに歩いていく途中、ママさんが、
追いかけるように、ワレの背中に言い放ったのですわ。

「元旦もあけてますから、来て下さい!」
と。
コレって、ワザアリですよね。
帰り際、ドアに向かって歩いている客に、まさに、
「追っかける」ように言い放つって、ワザアリでしょ。(笑)

その時ワタシ、他に客が一人いましたし何も答えず店を出ました。
がねー、
なーんか、その言葉、その声が、背後からワレに絡みついてきて。
コレって、ワザアリだよなー。(笑)

でね、仕方なく、元旦に行ったのですわ。
2ー3時間、呑みながらママさんとヨモヤマ話を。
いやはや、いろんな内輪話を聞かされましたよ。元旦早々。(笑)
で結局、客はワレ独りのみ。

ここのママさん、いつも帰り際、まさにドア近くに行ったとき、
追っかけるように言うんですわ。
「おやすみなさい!」
とかって。
ワザ師だよなあー。(笑)

しょーもないヨタ話をヒトクサリ。
失礼しました。
ごきげんよう。

2018/01/04 20:21 | by まろたん

奏子さん、こんにちは。

しかし奏子さんの人生は壮絶すぎるので、
私のようなぬるま湯人間のいうことは、
鼻たれ小僧のたわごとですね。
ちょっと恥ずかしくなりました。

人間の本性と言うのはドロドロですからね。
そこをいかに上手にごまかすかと言うのが
「品性」とか「振る舞い」という道具でして・・・

しかし、中々愉快なマンションに住んでいらっしゃる。
何年か前、都心のあるマンションの住人たちと
濃厚なコミュニケーションを持ったことがあります。
まあ5千万円から7千万円の分譲価格です。
みなさん、意外にアホでした(笑)。

「都心のマンションに住む人もこの程度かいな」
ちょっと意外でした。
まあ、それがこの国の実態でしょうね。

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

榊淳司

2018/01/04 16:19 | by Sakaki Atsushi

もうとっくにあけてますが(←)おめでとうございます。
新年初コメントの奏子です。

生まれた環境で人生の困難度が(ある程度は)決まってしまう人間に
平等主義教育なんて無意味。
格差社会一直線な今の日本では寧ろ害悪だというのが私の持論です。

成績が下がる前と後で、先生からの扱いが変わった高校時代。
(進学どころが高校の学費さえ払えず、テストの点取りゲームは中止)

20キロ痩せる前と後で、男性からの扱いが変わった10代終わり。
(諸事情あって12歳で70キロ→自然に減って17歳で50キロ)

肩書がつく前と後で、会社からの扱いが変わった20代。
(東大卒の部下が失敗→東大で何勉強してた!?と叱責。今は猛省)

バツがつく前と後で、既婚者からの扱いが変わった30代。
(色眼鏡で見てくる輩に限って、口を開けば配偶者の文句ばかり)

身を持って経験した身としては、義務教育のうちに格差社会に触れて
子供のメンタル鍛えてやる方が今後の日本のためになる気がします。

余談ですが、我が家の管理組合ボスは夜中に鍵を忘れてコンビニへ。
早朝ジョギングに出る理事会仲間(しっかり者)に発見されるまでの
小一時間、マンション周囲を彷徨っていた天然さんです。
今日も横浜は平和です。

2018/01/04 13:41 | by 奏子

まろたんさん、こんばんは。

アハハ。我が家は紀州藩の下士ですわ。
それも切り米の身分。
「父上」なんていいません。
小さい時は「おとうちゃん」。
まあ、4代も前から商人化してますからね。

エバる、というのは心理学で言う
承認欲求の一形態ですわ。
マウンティングも同じ。
誰にでもあるのですが、まあ程度の問題でしょうね。
一匹狼的なまろたんさんや私には薄いようで、
傍から見ると理解し難いですね。
だからブログに書きました。

寒いですね。ご自愛を。

ではまた ごきげんよう 榊淳司

2018/01/03 20:28 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

エバル(威張る)とか、マウンティングとか。
同根でしょうね。

所詮「イナカモン(田舎もん)」なんですよ。
「金バッチ」を付けてても、ね。(笑)

日本は、まだまだ「村社会」のまんま。
で、日本人ほぼ、田舎もん、のまんま。
受験偏差値。コレしかないと、田舎もんは、必死!。
真の上流階級は「ハアー?」でしょう。(笑)

学生時代の友人に紀州藩の家老の末裔がおりました。
彼の東京の自宅アパートを訪ねたときに、
たまたま、1枚の葉書を眼にしました。

そこには、このような文面が。
「・・・、この件については、父上も良く御存知です。
兄上とも良く御相談されますことを・・・云々」

ワレ、思いましたわ。
「ああ、格が違う」と。
五〇年前のエピソードですが。

2018年。
今年も田舎もんを相手に、ぼっち、ぼっち、と。(笑)
ごきげんよう。

2018/01/03 14:47 | by まろたん

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