キレッキレに仕事する人と傷をなめ合う人々

昨日は、おそらくその分野で日本一というお方と
4時間半にわたって楽しく談笑していました。
途中で、その方のお住まいのマンションの屋上に
上げていただき、東京中を睥睨していました。
東京タワーも何のその。武蔵小杉から横浜の
ランドマークタワーまで見ることができます。
「晴れていれば富士山が見えるのですけどねえ」
まあまあ。

私が勝手に感じていることですが、そのお方と私は
かなり思考のベクトルが近しいのです。
一言でいうのなら「すべては結果でしょ」という方向。
話し合いは過程であって、結果がいちばん重要。
月並みな言葉いえば、合理的ということになります。
まあ、実務能力はそのお方の方がはるかに優っていますが。

多くのサラリーマンは会議が重要な業務だと思っています。
アホかいな、の世界です。会議では売上が生じません。
経費がかかるだけ。経費は可能な限り抑制すべきです。
オーナー経営者になった人間は、それが感覚で分かります。
まあ、中には分からずにおバカな会議を重視する人もいます。
そういう会社は遠からず衰退すると私は思います。

意思決定というのは迅速で明解である必要があります。
ウダウダと話し合いを続けるのは、損失の拡大です。
そして、間違った決定は速やかに是正されるべきです。
これを傍から見ると朝令暮改と映ります。
しかし、損失を拡大させるよりかはマシなはず。

司令塔が多くなると、活動は鈍ります。
船頭多くして船山に上る、のたとえ通りです。
組織を細分化したり、ポストを増やすのは基本的にマイナス。
ゴチャゴチャ話し合う必要がないものに時間をかける必要なし。
チャッチャと決めること決めて、次へ進むべしです。

まあ、こういう価値観を共有できる人は少ないですね。
さらには、それを実践している人はかなり稀有。
そのお方はビジネスマンとしても超一流だと思います。
まあ、ああいうお方は全体の0.1%もいないでしょうね。

今の日本は、現役の大半がサラリーマンです。
私の経験上、サラリーマンの99%には決断力がありません。
なぜなら、彼らはサラリーマンだからです。
サラリーマンは基本的に現代の奴隷みたいなもの。
人生の大半の時間の過ごし方を
自分の意志で決められないわけですから。

サラリーマンを20年もやると、決断できない人間が生まれます。
そういう人間は、何かを執行する組織においてリーダーに
据えるべきではありません。仲良し勉強会などは別ですが。
多額の予算を執行したり、重要な役割を担う組織の長は、
サラリーマンよりもオーナー経営者がふさわしいと思います。

ところが、今の世の中ではオーナー経営者は少数派です。
さらに言えば、彼らは本業に忙しい人がほとんど。
本業以外の組織のトップに立って、その経営を行えるほど
時間的に余裕のある人などほとんどいませんね。

雑談の中で出た話。
彼の同業者が集う勉強会では、内輪もめが起きているとか。
その勉強会のコアな人々には東大卒が多いらしいのですが、
その中で「アイツは・・学部だから」と差別意識を
むき出しにしていがみ合っているとか。

アハハハ、の世界ですね。
偏差値が高いということは、答えのある問題の解決能力が
高いというだけのことです。ところが、世の中には
明解な答えのある問題なんて1%もないのですよ。
99%以上は答えのない問題。すなわち、難しい問題を
解決するのに求められる能力は、偏差値で測れる理解力が
基本にはなりますが、究極のところ創造力と決断力と実行力。

私の理解するこの世の中の法則というものは、そういうもの。
50歳を過ぎたオッサンたちが40年くらい前の自分たちの
偏差値で今の能力を推し量ろうとする行為自体が滑稽。
まあ、偏差値を糧に生きてきた人間らしいといえばそれまで。

偏差値の高い人間ほど、大きな組織に属するのが今の日本。
彼らはそこでぬくぬくとサラリーマンを続けて、
私的な価値観でいうと「つまらない」人間に変わります。
世間ですでに認知されている知見を集めて回って、
それをあたかも自分の能力のように見せたがります。

アホかいな、の世界ですね。
「お前にしか言えんことを言ってみろや」と思います。
どこかで聞いたような話なら、どこかで聞けますから。
まあしかし、それが今の日本の現実です。

私は自分の人生でずっと「アタマがいい」というのは、
どういうことなのだろうと考え続けています。
「非認知能力」というものが、その人の経済的な環境に
大きく影響する、というのが今の教育学の流行りだそうな。
非認知能力というのは、つまり偏差値やIQでは測れない能力。

諦めずに努力を続けたり、辛いことに耐える能力だそうです。
「ふーん」と思いますね。多分、私はかなり低い方です。
嫌なことはやりません。わりあいあきらめの早い方です。
それって、非認知能力的評価では、よろしくありませんねえ。
でも何とか生きてきました。55年と6か月くらい。
最近はちょっとだけ世に憚っています(笑)。

昨日話したお方とは、初対面から7年くらいでしょうか。
会うたびに「エッ」と思うようなお話を聞かせてくれます。
それが荒唐無稽ではなく、その次に会った時には
キチンとカタチになって機能しています。

彼の間抜けな同業者たちは、ウニャウニャとどこかで聞いた話を
繰り返す勉強会を続けていますが、見るべき成果なし。
まあ、集まって、傷をなめ合って、悪口を言い合って、
くだらない偏差値の枝葉末節な差異を議論して、
お酒を飲んで、何かやっている気になっているだけですね。
まあ、それが日本社会のありふれた風景の一部なのでしょう。
目新しいことは何も生まれません。

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待ち時間はゼロでしたが
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2018/1/19 17:30 Comments (9)

9 Comments

まろたんさん、こんにちは。

東京、雪が降ってますわ。
もう、かんにんしてーな、の世界。
事務所で暖房入れてビール飲んでいます。
こういう時、妙に幸せを感じますね。
まあ、私はその程度の貧乏人ですな。

「品」というのは、本当に大切ですね。
これ、中々後付けが難しい。
いちばんは、生まれ、育ち。つまりは親。
お金のあるなしとある程度比例しますが、
それよりも心がけですね。

日本は成熟しました。
戦後三世代を経て、階層は固定化しています。
下品な親からは下品な子。
おバカな親からおバカな子。でもそれが多数派。
途中で覆すのは難しいですね。

今夜は雪を眺めながらひとり酒。
まあ、そんなところで。

ごきげんよう 榊淳司

2018/01/22 15:09 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

報道で知りました。
「ニシベ」こと西部遭さんが亡くなったとのこと。
うーん。享年78。自死であったとの報道。

不倫を始めエンタメのゴシップがトップニュースになる御時世。
ですが、
そんな余裕のある国なのでしょうか??

「いいじゃないの、今がよけりゃ」と。
酔生夢死。
ごきげんよう。

2018/01/21 21:48 | by まろたん

榊さま。

ニンゲン、やはり最後は「品」ですね。
若い時はともかく、年老いて来ますと品だなと思う。
ですが稀有ですね。品ある人って。
その品がどのように醸成されるのか分かりません。
先天性か後天性か??

前にも触れましたが今の大学生は素直な者が多いような。
地味、堅実、おとなしい、優しい、ような印象が。
自分が置かれている環境を受け入れ生きてゆく。
かってのような世の中を変えるという志向は弱いようです。
まさに或る人の言葉「置かれたところで咲きなさい」の通り。

今の大学生は総じて恵まれた環境で育てられたようですね。
前にも書きましたが親の過剰な保護のもとで。
確か博報堂の調査でしたか、
親、教師を含め他人から殴られたことがないという者が、
昔と比較にならないくらい増えているそうです。
「おまえ」と呼ばれた子も、もはや少ないのでしょう。

ニッポンも成熟した、まっとうな社会になってきた、
と言うことでしょうかね?
因みに榊さま、他人から殴られたこと、逆に殴ったこと、
ありますか??
腕っぷしが強そうですが!(笑)
ワタシは、どちらもアリ、です。
ワタシの世代ではフツウでしょう。おそらく。

静かな日曜日。
日々是好日。
ごきげんよう。

2018/01/21 11:29 | by まろたん

まろたんさん、こんばんは。

専業農家なんて、農家の2%もないはず。
まあ、よほど上手にやらんと食えません。
しかし、こんな時代にまだ農業をやっていること自体、
受け継いでいるDNAに進取の気性がない証拠。

しかし、これからの時代は農業にもチャンスあり。
やり方次第では食えるでしょうし、豊かにもなれます。
「金が足らんからタクシーで稼ごう」
という発想が、すでにダメなような気がします。

五木さんは妹を背負ってあのキチガイ半島から
引き揚げてきたお方ですからね。
平成生まれの若者なんて異星人ですよ。

ではまた ごきげんよう 榊淳司

2018/01/20 19:49 | by Sakaki Atsushi

奏子さん、こんばんは。

サラリーマンは4年半しかやったことありません。
まあ、アホなことが多かったですね。
思うに、社員と社長のレベルが低い会社ほど
アホなことが多くなります。
社歴の長すぎる会社もアホなことが多くなるみたい。
アホな習慣も長く続くと止めるに止められなくなる。
あと、そもそも押し売りしないと売れないものを
売っている業態。例えば証券会社、保険会社。

まあ、抜け出すにはサラリーマンを辞めるのが一番。
奏子さん、個人事業者でも5年の実績があると
そこそこローンは通りますよ。
どうぞ、いつでもご相談下さい。

ごきげんよう 榊淳司

2018/01/20 19:44 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

日本のサラリーマンの典型は公務員でしょう。
年功序列・終身雇用・先例主義・減点主義・・・。
決断力なーんて身に付きませんよ。むしろジャマ。
でもって社畜なる言葉。コレ公務員も含めてかと。

しかし改めて思いますが、
「社畜」なる言葉「奴隷」よりも哀しい響きがありますね。
なんと言う「エグい言語センス」でありましょうか。(苦笑)

しかしです。地方は貧しい。
1年ほど前、たまたま乗った地元のタクシー。
その運転手、農業をしながら非正規のタクシー勤務。
なんとうー「40年間もー!」ですよ。

さすがに驚きましたわ。
農業だけでは家族を養えんとのこと。
で、二刀流。40年間。
で、死ぬまで続けるしかないとも。
おそらくワタシと同世代の感じでしたが、
見た目、くたびれ果てて老け込んで見えましたわ。

戦後七〇余年。
誰が、何が、いけなかったのか分かりませんが、
この先、そのツケがボロボロと出て来るのでしょうか。
ま、ワタシが向こう側に行ったあとの「風景」でしょうが。

今、当地は知事選。
誰がやったって、ドロ船の行く末は同じかと。
コトここまで来たら、ね。
しかし、これは五木寛之も書かれておりますが、
当世ワカモンに危機感なしとは、世界七不思議??
ま、そんなモンなんでしょうか。

日々是好日。
ごきげんよう。

2018/01/20 16:54 | by まろたん

こんばんは。
中学までは偏差値70超でした奏子です。
高校は何とか68、でも中退したので中卒ですが。

「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」
映画の内容は忘れましたが、この台詞だけは上手いこと言うな〜と。

今の会社で最も無駄な時間のひとつに、部署内の定例会議が週に一度あります。
私は用があるとき、月に一度出るか出ないかです。無駄なので。

(私から見て)まともな感覚を持つ数人は、何やかんやと理由をつけて大体欠席。
「定期的に集まる機会を云々」と毎回律儀に出席するアホは、大体いつもサービス残業。
後者の感覚は、嫌味じゃなく素で理解不能です。
が、そんなサラリーマン気質の方が一般的のようで。
そりゃ日本のGDPだって下がりますわ。

さて、明日は話題沸騰物件をいくつかリサーチしに行きます。
買い叩けそうなら、もしかしたら動くかもしれません(利確!)
その時は、またご相談させてください。
売却相談会に幸あらんことを。

2018/01/20 02:38 | by 奏子(Kakako)

まろたんさん、こんばんは。

武士と言うのは常に死を身近に
意識するものかと。
戦になれば、自分の死をボロ雑巾みたいに
捨てねばならない場面がありそうですから。
まあ、私は武人ではありませんから、
自分の命をそこまで軽くは考えませんが。

でもまあ、もう人生の4分の3くらいは
終わっていると思っています。
つまり、75%は死んでいるわけです(笑)。
いずれ、これが100%になるだけの話。
なんちゅうこともありません。

老兵はただ消えつくのみ。

ではまた ごきげんよう 榊淳司

2018/01/19 21:31 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

>なるべく機嫌よう、生きましょう。
と。御意。
それに尽きます。日々是好日こそ。

ニンゲン、
我が「生」についてはトシなりに「達観」も出来ましょうが、
我が「死」については「悩み果てなし」かと。
どこまで悩んでも、詮無いことと思いつつ。

ま、それはそれとして、現状、まだ生きておりますから、
ワレ「動・動・動」で、今年も。

自分にとって、今、何がイチバン大切なのか。
今年は六〇代最後のトシだと、ふと女房に言ってみる。
その実は自分への言葉。自問自答の思いであります。

まとまりなく、まとまりなく、虚空を掴むかのように、
今宵も。
ごきげんよう。

2018/01/19 21:15 | by まろたん

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