中国の崩壊は人民元の暴落が引き金に

先日、7年ぶりくらいにお会いできた方がいます。
「覚えていてくださいましたか?」
「もちろんですとも」
8年くらい前と7年ほど前の2度お会いしただけ。
それでも、印象に残る方は残ります。

そのお方が恐ろしいことをおっしゃいました。
「あれ以来ずっとブログを読んでいます」
いや、たまりませんよ、そんなことを言われたら。
ハッキリ言って、このブログは1年も読めば十分。
なぜなら、ほとんどがヨタ話ですから。

しかし、私のヨタ話を8年も読まれると、
もう丸裸にされたような気分です。
だからものすごく恥ずかしくなります。いや、本当の話です。
作文を読まれた小学生の気分ですよ。

時々おられます。
「最初の頃からずっと読んでいます」とか
「さかのぼってすべて読ませていただきました」。
いや、本当にありがたいのですが、かなりたまりません。
みなさん、このブログはそこまで読む価値はありません。
たまに覗いていただいて
「相変わらずアホぬかしとるな」程度がちょうどいいのです。
まあ、書いておいてそんなことを言うのもヘンですが。

さて、西の方では大雨の土砂災害で脱線した列車もあるとか。
固い軌道を走る電車でさえ脱線するご時世でございます。
このブログが脱線し続けても不思議はございますまい。
いや、最近はどっちが本来の道か分りませんけどね(笑)。

今日は中国と台湾のお話し。
2年前にトランプ君が「中国が2つあって何がアカンの」と
ツイッターか何かでほざいたら、大騒ぎになりました。
いや、本当のところ騒いだのは中国共産党だけ。
だから記憶にない人も多いでしょうね。
このブログでも一度取り上げました。今日はその蒸し返しです。
今回は池上彰君風に書いてみたいと思います。

最近のニュースで面白いな、と思ったことがあります。
台湾にある実質的なアメリカ政府の代表部を守るため、
アメリカ海兵隊の部隊が派遣されることが決まりました。
これに対して、中国共産党が大変な不快感を示しています。
まあ、日本は高みの見物を決め込める成り行きです。

まず、台湾にはアメリカの大使館がありません。
そもそも、台湾はアメリカと国交がありません。
それどころか、台湾は国連加盟国ですらありませんし、
正式の国交があるのは中南米など世界で10数か国。
それも徐々に減りつつあります。なぜか?

中国が台湾と国交がある国に経済援助その他で
働きかけて自らとの国交を結ばせているためです。
「そんなん、中国と台湾の両方と国交結んだらええやん」
普通はそう思うでしょ。たとえば、韓国と北朝鮮の
両方と国交を結んでいる国は100か国以上あります。
さらに、両方とも一応は国連の加盟国です。

ところが、中国と台湾の場合はそれが不可能なのです。
その理由は中国が「ひとつの中国」というワケわからん
理屈を、自分たちと国交を結ぶ国に押し付けているからです。
「ひとつの中国」とは「中国はひとつしかなく、それは
大陸にある共産党政権であり、台湾にあるのはその反乱勢力。
彼らと国交を結ぶ国とはお付き合いできません」という理屈。

何か、ものすごく無理がありますね。だからトランプ君は
「中国が2つあって何がアカンの」とつぶやいたのです。正論。
「ひとつの中国」というのは共産党の中国が台湾を
孤立させ、干上がらせるための外交戦略なのです。
悲しいことに、世界中の主要国や国連までもが
このけったいな理屈を受け容れているのですよ。アホみたい。

アメリカがこの理屈を認めたのはもう40年も前の話。
その時、中国人はまだ人民服を着て自転車に乗っていました。
「こいつらも世界を知ったら、その内聞きわけが良くなるやろ」
アメリカはそう考えたのです。だから援助も続けました。

ところが、各国の援助や投資でお金持ちになった中国は
ちっとも聞きわけが良くなりません。
それどころか「中国夢」とか言いだして、
アメリカの覇権を脅かそうとする意欲満々。
だから、アメリカの外交政策が大きく変わったという話は
このブログで何度か書きましたね。

今回、台湾にあるアメリカ政府出先機関に海兵隊を派遣した、
と言うことには暗黙のメッセージがあるのです。それは
「アメリカは中国の出方次第ではいつでも『ひとつの中国』
という概念を捨て去る用意があるよ」ということなのです。
さらに言えば、台湾を軍事的に攻撃したら、
アメリカは軍隊を出して守るよ、という意味も含まれています。

先日、何年かぶりにアメリカ海軍の駆逐艦が台湾海峡を航行。
これも、そういったメッセージの一環だったと思います。
さて中国。随分と面子をつぶされていますね。オカンムリでしょ。
そうでなくても、いろいろと気に入らないことがあります。

たとえば、マレーシアでは中国による鉄道敷設が中止に。
オーストラリアでは中国からの政治介入を禁止する法律が。
インドネシアにおける中国による高速鉄道の建設が停止中。
アメリカは貿易戦争で中国のハイテク企業を狙い撃ち。

さらに、国内では経済の先行き不安で人民元安傾向。
長年3000台をキープした上海の株式指数があっさり大台割れ。
借金体質の国営大企業のデフォルト危機が日々ささやかれます。
中国系企業が大株主のドイツ銀行が経営危機にあるとか。

中国経済というのは部分的には資本主義的ですが、
何となれば共産党がどこまでも介入・統制できる仕組み。
あの規模でそういうシステムの経済は、人類未経験。
だから、あそこまで膨らませたバブルがどういう形で
弾けるのか、何とも想像しがたいところがありますね。

冷静に見ると、アキレス腱は人民元でしょうね。
中国政府はその内、バブル崩壊を防ぐためにこれまで以上、
人民元のマネタリーベースを増やすはずです。
なぜなら、後に残された道はそこしかないと思われますから。
ただ、それをやると最後の堰が切られたのも同じ。
今まで、人民元は外貨準備高に合わせて発行されている、
というのが大方の見方。でも、それが無秩序になるのです。

それはほぼ確実に国内のインフレを招きます。
さらに「人民元:ドル」相場がダブルスタンダードになるでしょう。
つまり、今のように共産党政府が100%管理できなくなるのです。
中国国内で人民元の信用がなくなれば、それこそ大混乱。
無政府状態を招きかねない事態になります。
もしかして、そこで共産党政権が崩壊・・・なんて。

こんなことを書くと、「また榊がヨタ話か」なんて。
でも、楽しいじゃないですか。また、ないシナリオでもなし。
それに、これって結構間近に起こるかもしれませんよ。
まあ、いつもの通りヨタに終わる可能性も大ですけどね。

ああ、池上彰君風に始めて、最後はやっぱり榊節(笑)。
お付き合いをいただき、ありがとうございました。

さて、資産価値レポートの更新情報です。
品川区と目黒・五反田・大崎のタイトルを最新情報化。
品川区は停滞感がハンパないですね。特にタワマン。
2020年に羽田進入路が変わると、多分騒音問題が急浮上。
それまでに売れないと大変なことになります。
でも、みなさんは買わない方がいいですよ。

品川区総集編
価格 7,890

1 品川イーストシティタワー   
2 クレストタワー品川シーサイド  
3 シティタワー目黒       
4 シティタワー品川パークフロント   
5 プライムパークス品川シーサイドザ・タワー  
6 シティタワー大井町
7 ルジェンテ武蔵小山   
8 ザ・サンメゾン西大井金子山エルド 
9 アトラス品川中延         
10 グランドメゾン品川シーサイドの杜
11 ヴァースクレイシア大井町
12 クレヴィアタワー大井町THE RESIDENCE
13 シティハウス品川サウス
14 パークシティ武蔵小山 ザ タワー
15 武蔵小山駅1分超高層住友不動産P  
16 グランデバンセ 御殿山ザ・レジデンス
17(仮称)大井町プロジェクト
18 御殿山ハウス
19 プライムパークス品川シーサイド ザ・レジデンス
20 ローレルコート大井町
21  ネベル戸越公園      
22 オープンレジデンシア大井町ゼームス坂
23 ザ・レジデンス・オブ・トーキョーKK06

目黒・五反田・大崎
価格 3,390

1 シティタワー目黒         
2 グランデバンセ 御殿山 ザ・レジデンス 
3 ディアナコート目黒
4 シティハウス目黒ザ・グランド
5 シティハウス中目黒レジデンス
6 シティハウス中目黒テラス
7 シティハウス目黒三丁目       
8 シティハウス目黒ザ・ツイン
9  グランドヒルズ目黒一丁目    
10 グランドメゾン目黒プレイス

8月25日 (土)榊淳司の不動産売却相談会

を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。

開催日時:8月25日(土)13時~17時
開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

8月25日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は1組様。
待ち時間はございませんでした。
次回も同じようになるかどうかは分りません。

「榊淳司のお奨めマンション速報」

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2018/7/11 0:05 Comments (0)

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