プロパスト倒産、激変するマンション業界

もう1年半もたってしまいましたが、
2008年の12月18日に、このブログで出した「注意情報」。

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● 注意情報

コスモスイニシア
日本綜合地所
フージャース
プロパスト
(アイウエオ順)

最近、業界内で年内・年明けの動向に「注意」が集まっている4社です。
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その後、この4社がたどった経過は、みなさんもご存知の通り。
本日倒産したプロパストは、長々と粘りましたが、やはりダメでした。
この中では、唯一「フージャース」が直近の決算で
黒字に転換したようです。
また、「継続企業の疑義」もこの2月に解消されました。
まずはご同慶の至り、と申し上げたいところですが、
再び元のビジネスモデルには戻って欲しくありませんね。

今日倒産したプロパスの「全盛期」は6年くらい前でしょうか。
湾岸エリアを中心に、他のデベが見向きもしない立地で大規模なマンションを開発。
外人モデルを使ったド派手な広告で大量集客に成功していました。
これも、二度と復活して欲しくないビジネスモデル。
この一連の流れの中に、マドンナの「ブリリアマーレ有明」や
オダギリジョーの「ブリリア有明スカイタワー」
があるわけです。
この2物件は、いってみればプロパストが構築した
「湾岸エリアはイメージで売れる」という忌むべきレールの上に
そのまま乗っかろうとして失敗しているワケです。

マンション分譲業界には、
基本的に「赤信号、みんなで渡れば・・・」式の発想しかできない方が大半。
二番煎じどころか、柳の下で10匹目の泥鰌を必死で追いかける連中がほとんど。
そんな中で、品がなくてハリボテ的ではあったけれど、
プロパストは「湾岸ド派手」という新しい流派を構築したのは事実。
そんな「虚構」がいつまでも続くと勘違いしたブリリア2物件が
「なーんも考えていない」だけなのです(笑)。
そういえば、ブリリアマーレの売主にも、プロパストが名前を連ねていましたね。

先ほど、某テレビ局から受けた電話取材でも話したことであり、
来週金曜日(21日)に予定されている
日経CNBCの番組でも語ろうと思っているのですが、
「郊外型ファミリーマンション開発」というビジネスモデルは
もはや成立しません。
つまり長谷工得意の「大きな土地があればどこでも大規模マンション」
というやり方は、今後通用しなくなる、と私は考えています。

この話、次回以降にじっくり続けます。
まずは、プロパスト倒産フォローの緊急更新でした。


2010/5/14 14:25 Comments (0)

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