人の運命とははかないもの・・・

今日は、雨。
涼しくなっていいですね。
久しぶりに、冷房を付けずに過ごしています。
汗は出ますが。

今日はちょっと脱線させてください。

実はここ1年ほど、自転車通勤をしております。
片道約10km、時間にすると30分ちょっと。
これ・・始めると止められません。
確かに寒風酷暑は辛いものがありますが、
帰宅して爽快な水シャワーを浴びた後に飲むビールは最高。
主治医のドクターから「運動するように」と言われているので、
ちょうどいいこともあります。

そして、電車通勤では経験できないことにも出くわします。
去年は偶然、天皇・皇后両陛下を間近に拝見するという僥倖にも恵まれました。
ところが昨日の通勤途上・・・・
なんと、とんでもない交通事故に遭遇してしまいました。

いつものように幹線道路の車道を走っていると、
100mほど前方でガシャーンという大きな音。
小さくて黒い車が、反対車線の大型トラックに引きずられています。
そしてボコボコになって停車。
(おお、スゲー事故だ!)
その時の私は、単なる野次馬。
100mですから、自転車では30秒ほどで現場到着。
原型をとどめないほどに変形したその黒い車の中を覗き込みました。
(アレ、いないなー。もう降りたのかなー)
運転席に人影なし。
自転車を降りて、助手席側に回ると・・・・
運転していたと思しき男性が後部座席に伸びるようにして倒れています。
窓は割れているので、直に見ることが出来ました。
「もしもし・・・大丈夫ですか?」
声を掛けても返答なし。
上げたままの片手が少し黄色くなっています。
でも、外傷はなさそうでした。
振り返ると、衝突したトラックの運転手が、
携帯電話を片手に運転席から身を乗り出しています。
「救急車は呼びましたか?」
私がそう尋ねると
「向こうのトラックの運転手はいないのか? あのトラックがオカマをほったから・・・」
とかなんとか、いきなり自己弁護を始めます。
(こりゃ、ダメだ)
私は自分の携帯を取り出し、119番。
ところが、7回くらいコールしても誰も出ません。
そのうち、「向こうの運転手」らしき若い男性が
ボーっとした顔で、これも片手に携帯をもちながらフラフラとやってきました。
一旦携帯を切ってから、尋ねました。
「救急車を呼びましたか?」
「・・・・・」
(やっぱりダメだ!)
その内、野次馬の一人が私の側へ。
「ここの住所は・・区・・の・・・保育園前」
私はもう一度119番。
コール6回ぐらいでやっと応答。
「はい、お待たせしました、こちら119番。消防車ですか、救急車ですか?」
「交通事故です。救急車をお願いします。こちらの場所は・・・・の・・通りです」
「どういう車の交通事故ですか?」
「トラック2台と乗用車・・・いや、軽です(ナンバープレートを確認)。中で男性一名が負傷しています。呼びかけても反応しません。急いでお願いします」
「車から出せませんか?」
「出せません」
助手席側のドアは完全にへしゃげていました。
「今、地図で確認しています。・・通りのマンションの前ですか?」
「・・保育園前です」
「アッ・・確認できました。それでは向かいます。あなたのお名前は?」
そんなやり取りをしている間に車の中の男性を見ると、
お腹のあたりがピクリと動きました。
(息はある・・・気を失っているだけだ)
その時はそう思ったのです。
住所を教えてくれた野次馬さんも、同じように車内を覗きこみ
「息はあるな」
とおっしゃったので、私も安心。
それで・・・待つこと5分くらい。
サイレンを鳴らして最初に到着したのは消防車。
迂闊なことに、その時に気づいたのですが、
まずは車内から救出しなければ手当てができないということ。
だから、救急車ではなく消防車のレスキューが必要だったのです。
彼らはテキパキと動きました。
ドアを焼き切る機械も持ち出しましたが・・・
運転席側のドアが開いたので、そちらは出番がなし。
車のリアハッチも開いて、レスキューが4人がかり。
到着後5分くらいで意識のない男性を車外に運び出しました。
推定身長180センチ、体重は90キロ超の大柄です。
そしてなんと・・・心臓マッサージを始めたのです。
(アレ・・・心肺停止状態だった???)
でも、男性に好ましい反応は認められません。
「アレはダメだね。もう死んでるよ」
野次馬さんの一人がそういいました。
「やっぱりダメですかね?」
私もちょっとショック。
やがて救急車が到着。
キャスター付きの寝台に移し変えて、救急車の中へ。
ところが、その救急車が中々出発しません。
その間、私は通報者として消防と警察からカンタンな事情聴取。
やがて、サイレンを鳴らして救急車は出発。
警察官も増えてきて、現場はテンヤワンヤ。
(助かるといいな・・・)
いつまでもそこで野次馬をやっていても仕方ないので、
私も自転車に乗って「通勤」に戻りました。

そして、気になるのは、あの男性の運命。
私と同い年くらい。
黒ナンバーだから、運送業務でしょう。
後ろから居眠り運転(?)の大型トラックに追突され、
反対車線に飛び出したところを、
鉄筋運搬の、これも大型トラックにガシャン!
両方のトラックに挟まれて、
軽貨物は車体が3分の2くらいに変形していました。
多分、軽貨物の運転者(負傷者)には何の落ち度もないはず・・・・

救急車の出発直前に中を覗くと、
人工呼吸器が取り付けられていました・・・
目だった外傷もなかったようだし・・・骨折くらいはしているだろうけど
(息を吹き返したら、きっと助かっているだろう・・・)
とは思ったのですが、やはり気になります。

仕事が終わって自転車で帰宅途上・・・管轄の警察署に寄りました。
「今日の昼間、・・通りであった交通事故の負傷者は、その後助かりましたか? それともダメだったのでしょうか? 教えてもらえませんか?」
「あなたは、どういった・・・」
「119番の通報者です」
そういうと、名前と電話番号を聞かれた後に、
奥から年配の警官が出てきて沈痛な表情で教えてくれました。
「お亡くなりになっています」
ガーン!
やっぱりダメだったのか?
何時なくなったのか。あのときなのか、病院でなのか、
そこまでは分かりませんでしたが・・・・

やや後悔することは、あの時・・・
運転席側のドアを開け、リアハッチも開けて
自分たちであの男性を車外に運び出せなかっただろうか?
もちろん一人では無理なので、
トラックの運転手や野次馬に手伝ってもらって。
もしそうすれば、心肺停止を確認して、
心臓マッサージや人工呼吸の真似事は出来たかもしれない。
あるいは、意識不明でもずっと呼びかけ続けていたら・・・
あの男性は、もしかしたら・・・・
きっと、奥さんや子どももいるだろうに・・・
それに、あの若い運転手は業務上過失致死で実刑をくらい
何年かは交通刑務所で過ごすのだろうな・・・
なんて考えると、妙にシリアスな気分になります。


2010/9/8 13:14 Comments (2)

2 Comments

人間 明日のことなど分かりませんね。

ふたたびは 来らんものを 今日の日は

    ただ ほがらかに 活きてぞ たのし

悲しくば あす悲しめ 今日の日は

    光うるおしく 吾れを 照らすを

 人間なんて、所詮 大したもんではないのでしょうから、今を精いっぱい生きるだけですね。

 自分が いつ加害者、被害者になるかなんて分かりません。そういう意味では 裁判員なんて 絶対拒否です。
 裁くものは 裁かれる、赦すものは赦される。でしょうから。

 お体 ご自愛ください。

2010/09/11 14:06 | by kazu

はかないですね。
ある日突然迎えてしまうかもしれないんですよね。

あの時、ああしてあげていれば、こうしていれば…

そのお気持よくわかります。

後悔のない生活なんてあり得ないと思いますが、良かれと思う事は、一目を気にせずやり切るべきなんでしょうね。

最近、正しいか正しくないかではなく、やり切る事が大切なのではないかと思うようになりました。

2010/09/08 20:19 | by 金子

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