「龍馬伝」も面白いらしいけど「坂の上の雲」に期待!

12月というのは、師走。
マンションも売れません。
そこで、調子に乗ってもう一度脱線させていただきます。

昨日(数時間前)は昔の仲間が集まる忘年会がありました。
したがって、今日は酔っ払い更新。
ちょっとレロレロ気味(笑)。

この歳になると、オッサンたちの飲み会も結構楽しいものです。
昔話、知人の消息、出身校談義・・・
話題は尽きないのですが、興味深かったのは「龍馬噺」。
みんな、NHKの龍馬伝を観ているようですね。

でも、私は観ていません。
初回と2回目だけは見ました。
あとはスルー。
もともと私は龍馬フリークではないし、
武田鉄也や鳩山弟にはかなり違和感を覚えていました。
でも、龍馬のことは決して嫌いではありません。

さて、龍馬は慶応3年に暗殺されました。
彼が歴史に残した足跡は、あまり目立ちません。
日本史の教科書にもほとんど載っていませんね。
歴史学者の多くは、彼の功績を大きなものとは認めていません。

●    薩長同盟
●    船中八策(大政奉還の元)

この2つが見るべきものなのですが、
これは彼がなさずとも誰かがなした可能性が高いと思います。
いずれにしろ、歴史の流れに沿ったものです。

まあでも、あの時代において
「世の中が見えていた」数少ない男であり、
ああいう動きができたのは、彼ならでは。
カッコイイことには違いありません。
ついでに、日本郵船(三菱)の土台を提供しています。

ただ、ドラマはドラマです。
龍馬を中心に幕末を見ていると、時代認識を誤ります。
まるで、坂本龍馬を中心に日本が回転していたように思いますが
実際は全然違います。
龍馬は、ほんの端役。
舞台の端に登場するかどうかなのです。

ここでひとつ、視点を変えましょう。
龍馬が暗殺された慶応3年。
どんな1年だったのでしょう?
幕末のもう一人のヒーロー・高杉晋作も死んだ年。
「坂の上の雲」の夏目漱石、正岡子規、秋山真之が生まれた年です。

この1年を、ちょっとお遊び風に
今風の「十大ニュース」で表してみると・・・

1 おかげまいりの大流行
「えじゃないか、えじゃないか、えじゃないか、伊勢の名物、赤福餅はえじゃないか」の元になった「お伊勢参り」が、歴史上最大級の流行。
2 孝明天皇崩御。睦仁親王、践祚して明治天皇に即位
16歳の英邁なる明治天皇の誕生。孝明天皇は薩摩に毒殺されたという説が有力
3 江戸騒乱
西郷隆盛の命を受けたといわれる設楽総三などが、江戸で夜盗まがいの狼藉を繰り返し、江戸は騒乱状態に陥る
4 薩摩屋敷襲撃
上記の夜盗はすべて高輪の薩摩屋敷に逃げ込んでいるという実態に憤怒した江戸警備の二本松藩兵などが薩摩屋敷を襲撃。薩摩藩士は品川沖から逃走。
5 大政奉還
これは、庶民にはよく理解されていなかった。公方さまが京のミカドに将軍を返した・・・程度の感覚。
6 二条城に総登城
幕府が在京(当時の京都にいる)藩主に総登城を命令。大政奉還について議論したのですが、これは徳川期を通じて異例の出来事。てんやわんやの大騒ぎだったはず。
7 長州藩主の復位
蛤御門の変以来、朝敵だった毛利候の官位が復活。これ倒幕へ潮目の変化を意味します。
8 幕府歩兵出陣
フランス式に訓練された幕府歩兵が江戸から出陣。当時としては大ニュース。
9 薩摩兵入京
徳川幕府にとっては、武装した薩摩兵が京都に入るのはただならぬ事態。
10 開陽丸横浜入港
榎本武陽によって回航されてきた、オランダ建造の軍艦・開陽丸が横浜に入港。幕府びいきの江戸市民を沸かせました。

さて・・・お気づきかと思いますが
私が勝手に選んだこの年の十大ニュースには
龍馬暗殺も晋作の病死も入りません。
壮絶な明治維新という革命にとって
彼ら二人の死など些細な出来事なのです。

龍馬という人物が、あの歳で殺されてしまったのは
実に残念なことではあります。
しかし、横死したからこそ「伝説」になっている面があると思います。

私は大河ドラマが結構好きなのですが、
イコール「歴史」とするには、注意が必要です。
ドラマはあくまでもドラマ。
でも「坂の上の雲」には期待します。


2010/12/8 2:07 Comments (1)

1件のコメント

いつも楽しく拝読させていただいております。
私は元マンデベで今は彼らの事業用地の評価など、不動産評価の立場からマンション業界を眺めています。

でも榊さんにボロクソに書かれようと、20代という青春時代を過ごしたデベ時代なのでよい思い出も多いですよ。

そう、「坂の上の雲」はまさに日本国の青春時代(幼少時代か?)であり、冒頭の渡辺謙の「前をのみ見つめ歩いていく・・・」というナレーションがいいですね。
第2部の今後に期待大です!

なお、現在は故郷の三重にて勤務しており、東海エリアのマンションレポートの発刊を心待ちにしております。

2010/12/08 09:53 | by ひろちゃん

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