「第二次湾岸タワー戦争」の華々しい開戦

9月3日に開いたセミナーで
「榊さんのブログとレポートを読んだから、タワーマンションは買わないことにしました」
という方が何人かいらっしゃいました。
まあ、普通に考えれば誰もがそういう結論に導かれるはずです。
私は3.11の震災前から「タワーマンションは必要悪」と主張してきました。
その理由は「様々な点でリスクが高すぎる」ということ。
タワーマンションというシロモノは、電気がこなければ
エレベーターも水道も、ガスさえも使えなくなるのです。
ご存じのように、タワーマンションでエレベーターが使えないと最悪。

何度も同じことを書くのですが、エレベーターというのは
あるレベル以上の地震が来たら、自動的に停止することになっています。
そのあとは「安全点検」をしなければ動かせません。

今回の地震は首都圏に住む人にとって、きたるべき「新関東大震災」の
予行演習としてはまことにふさわしい規模だったと思います。
マンションのエレベーターはほとんど止まりました。
エレベーターの保守要員は不眠不休で首都圏を駆けずり回り、
おおよそ3日程度でほぼ復旧を終えたようです。
実に立派な働きだったともいます。
でも、今回の地震は東京で震度5でした。
エレベーターの制動機能に対する被害はほとんどなかった模様。

もし、震度7でエレベーター自体が損傷していれば?
安全点検で「安全」と認定されなければ?
火災や倒壊で、今回ほど迅速に保守要員が移動できなければ?
閉じ込め事故の救出に忙殺され、安全確認が大幅に遅延すれば?

つまり、震度7になった時は、
今回の様にとても「3日で復旧」とはいかないのです。

では、50歩ほど譲って・・・安全確認がうまくいったとしましょう。
でも、電気が来なければエレベーターは動きません。
大きな地震の後、電気・ガス・水道は停止します。
「非常用電源があるから大丈夫」
マンションデベはそういうでしょう。
でも、あんなものはせいぜい20時間程度しかもちません。
20時間以内に電気が復旧すればいいのですが・・・
阪神淡路大震災の時には、だいたい7日くらいはかかりました。
では、あとの6日はどうするの?

まあね・・・そんなことを考えればタワーマンションなんてとても買えません。
「だったらタワーマンションの10階より下を買おう」
なんてことを考える人が、ごくたまにいます。
はっきり言いましょう。
「それはとても愚かな選択です」
なぜなら、タワーマンションの唯一のメリットは開放感や眺望なのです。
5階や6階に住んでいる方には、これが味わえません。
20階に住んでたっぷりタワーのメリットを味わっている人と
同じ面積割合で高い管理費や修繕積立金を払って、
住み心地は10階建てのマンションと同じ。
いや、間取りが悪い分住みにくいかもしれません。
バカみたいでしょ?

現在、こういったことが徐々に世間に認識され始め
はっきりとした「タワー離れ」が始まっています。
そもそもあの地震を高層階で体験した人の中には、
未だにあの時の恐怖感から抜け出せない方が多いとか。
まだ統計数字には表れていませんが、
「タワー脱出」の流れが起こっていることはほぼ確実です。

さて、そういった中、東京ではいよいよ
「第二次湾岸タワー戦争」が起ころうとしています。
湾岸エリアでどんどん新しいタワーマンションが発売されるのです。
口火を切ったのは、東雲にでてきた野村不動産のプラウドタワー東雲。
恐ろしいボリュームで広告を投下しているので、
ご存じの方も多いかと思います。
そして、晴海では三菱地所レジデンスの
「ザ・パークハウス晴海タワーズ」が、いよいよ登場しました。
これは今「883戸」ですが、実際には1800戸規模です。
プロゴルファーの石川遼をイメージキャラクターに起用しています。
まあ、それはどうでもいいことですが(笑)。

実は、まだまだあります。
勝どきでは住友不動産が、東雲では三井不動産レジデンシャルが、
さらに有明でも住友不動産他が大規模なタワーマンションを近日販売予定。

これに、ミニバブルの残骸として売れ残っている豊洲のシティタワーズ。
有明のブリリア、勝鬨のビュータワーなどが入り混じって・・・
まさに「第二次湾岸タワー戦争」の火ぶたが切って落とされたのです。
まあ・・・対岸の火事みたいなものですから、私にとっては面白さ満点。
特に、ただでさえ「高い」「不便」「住みにくい」とソッポを向かれていたところに、
3.11の震災後は「液状化への不安」「津波」「高層階の揺れ」という
アゲインストの要素がいくつも加わっています。

さらにさらに、この大不況に加えて前回の「戦争」で需要層となった
団塊ジュニア君たちの購入適齢期卒業も間近。
ターゲットの数も所得も減っているのが今なのです。
この4重苦、5重苦の中、あんなにたくさんの
いわば「不用品」をどうやって売るのか?
取り残されている豊洲のシティタワーズは、どう始末をつけるのか?
見どころいっぱい、突っ込みどころもいっぱいの「戦争」なのです。

ズバっと予想しておくと、今回の「晴海タワーズ」は
驚くほどの安値で出てくる可能性があります。
というか、そうでなければ売れないはずなのです。
現在、勝どき駅徒歩1分のビュータワーは推定坪単価360万円前後。
では徒歩11分(実際はそれよりも遠く感じる)のタワーズは・・・

楽しみは後に取っておきましょう。
まだ石川君は出てきたばかり。
これから七難八苦の看板キャラクターになってもらわねばなりません。

レポート更新情報

文京区の2つのレポートを最新情報に更新しました。
ここに登場するタワーマンション1物件。
それも、ほぼ完売に近いもの。
文京区のマンション市場は湾岸に比べれば
かなり落ち着いています。
今回、注目すべき物件も出てきました。
ぜひ、ご参考になさってください。
文京区全体のマンションをお知りになりたい場合は

「文京区・総集編」全21物件を分析
価格 5,980

ここで取り上げた物件は
アトラスタワー茗荷谷
ザ・パークハウス アーバンス 文京小石川
ジオ文京 大塚仲町
クレヴィア茗荷谷
ザ・パークハウス 茗荷谷富士見坂
ザ・パークハウス小石川後楽園
ブランズ文京小石川Park Front
プレミスト文京音羽
ザ・パークハウス小石川春日
野村不動産・湯立坂計画 
グランスイート文京音羽
パークハウス文京関口
シティハウス文京千石駅前
シティハウス文京本駒込 
シティハウス本郷三丁目
ガーラ・レジデンス文京白山
ガーラ・レジデンス文京本郷
レジデンシャルスター白山シーズンテラス
プラウド本郷一丁目
Brillia 東大前
セジョリ御茶ノ水

茗荷谷・小石川エリアに限定されたい方は

「茗荷谷・小石川」文京区の人気エリア
マンション市場に異常あり
価格 2,980

ここで取り上げた物件は
アトラスタワー茗荷谷
ザ・パークハウス アーバンス 文京小石川
ジオ文京 大塚仲町
クレヴィア茗荷谷
ザ・パークハウス 茗荷谷富士見坂
ザ・パークハウス小石川後楽園
ブランズ文京小石川Park Front
ザ・パークハウス小石川春日
野村不動産・湯立坂計画

それぞれのニーズに合わせてご活用ください。


2011/9/7 20:53 Comments (0)

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