「我らが隣人たち」は、狂っている。

先日、とある英会話産業の大手企業を取材した時に
「日本の英語教育はとっても遅れているのです」
という事実を、様々な事例を示しながらご教示いただきました。
うーん、なるほどと思うことが多々ありました。

でも、基本的にこの国で生きている限り、
ジャパニーズ・ユニリンガルでも機嫌よく過ごせるのも事実。
ユニクロや楽天と言った国内比率が圧倒的に多い企業で
「社内公用語英語化」なんてことが起こっていて
今の中高生たちが大学を出て就職試験を受ける頃には
海外からの留学生がライバルになる・・・なんて、記事も書きましたがw。
まあ、それも一面の真実でしょう。

私の記憶が正しければ・・・・
私が学生だった30年ほど前、所属していたゼミで
通常の会話程度に英語が使える人の比率は20%弱だったような。
今では3割4割当たり前になっているんじゃないの、
というのが私の漠然とした感覚なのですが、いかがでしょう?
つまり、早稲田や慶應の学生なら全体の半分弱は
日常の英会話くらいは無理なくこなせるはず・・・だと思います。

そしていつも私が思うのは、「話す言語よりも中身でしょ」ということ。
英語が喋れても、空疎な内容しか話せないパンプキン野郎と
日本語しかできなくても、しっかりとした己の考えを持つ人物。
いったいどちらが尊敬されるのでしょう?

まあ、そんな『負け惜しみ』をほざいていても仕方がないので、本題。
先の英会話企業で、日本の英語教育が如何に遅れているかという話を聞いた時、
「北朝鮮でさえ、小学校の1年から英語教育が始まっているのですよ」
という話題も出ました。
「ヒエー・・・あの、北朝鮮で!」
すっごい驚きでした。
でも、北朝鮮全土の普通小学校ではなく、一部のエリート校での話でしょうね。
あの国に、全国の小学校にあまねく行き渡るほど
多くの英語教師がいるとは思えません。

それでもって、ゆっくりと考えてみると、これは驚愕の事実ですね。
国連の統計によると、日本の識字率は99%。
小学校1年から英語を教える北朝鮮はどれくらいでしょう?
実は、99%で同率21位なのです。
あの国の骨幹はインチキで出来ているので、
この99%という数字をそのまま信じるわけにはいきませんが、
私は95%以下ということはないと思います。
というのは、北朝鮮は全土が1945年まで日本の領土の一部でした。
したがって、日本の文部省が朝鮮全土の隅々まで小学校をつくり、
全住民に小学校6年生までの教育を義務化していたのです。

今も昔も、政策の良し悪しは別として、
日本の役所のやることに大きな遺漏はありません。
1911年の日韓併合以降、朝鮮半島の義務教育網は精緻に構築されたのです。
今の北朝鮮は、日本領(植民地ではありません)時代に築かれた
その精密な義務教育組織をそのまま引き継いだのです。
もっとも、教える内容は1945年間での気高い道徳教育ではなく
インチキ金日成親子をたたえるオカルト教育に変質はしましたが。

とにもかくにも、その後この教育システムは何とか稼働することで
北朝鮮は世界に冠たる99%の識字率を誇っているワケです。
そして、今度は「宇宙衛星」まで打ち上げると嘯いています。
科学技術の進歩したることは慶賀の至りです。
しかし、冷静に考えてみましょう。

国連が識字率99%以上とした国は、全部で46か国です。
参考サイト http://tinyurl.com/4rmnucm

このうち、国民が「食うにも事欠く」状態なのは、
おそらく北朝鮮だけです。
核兵器を保持しているのは、フランスとロシアとアメリカ。

不思議です。
国民の99%が字を読めるほどに基礎教育が行き届いているのに、
国民の70%以上が餓死の危険にさらされているのです。
なぜ、そんなことになるのでしょうか?
彼らが、国際社会に求めている食糧援助は毎年200万トンほどです。
トウモロコシ1トンの国際価格は約280ドル。
200万トンを国際価格で調達するのに必要な金額は5億6千万ドル。
日本円で470億円ほどです。

北朝鮮の人口は2400万人という推計値があります。
実数はおそらく1800万人くらいになっているでしょう。
毎年50万人くらいは餓死。多い年には200万人も死ぬそうです。
それで・・・仮に1800万人として、470億円の負担は国民一人2600円余り。
1年間にそのお金があると、彼らは餓死せずに済むのです。

因みに、私の事務所がある東京都中央区は人口約12万人。
特別行政区である中央区の予算は24年度案で789億円。
区民一人あたりになおすと657500円です。
北朝鮮人が餓えずに済む額の250倍を、
地方の行政機関が区民の福利のために費やしています。
まあ、これが普通の国の状態でしょう。

かつて、在日団体である総連は毎年200億円を
北朝鮮に送金していたといわれています。
今はそれほどでもないようです。
それにしても、たったの470億円という外貨が無くて
大半の国民を飢えさせているのに、
宇宙衛星を飛ばすためにいったいいかほどのお金を掛けたのでしょう?
多分、1000億円以上を費やしているはずです。

その昔、日本には「米百俵」という美談がありました。
多少は飢えようとも、勉学に励むことをよしとしたワケです。
でも、あの話のレベルは「貧し」くとも「餓死」レベルではないはず。
でも、今の北朝鮮は多少の国民が餓死しようとも、
どこに飛ぶか分からないミサイルと、
本当に爆発するかどうかおぼつかない核弾頭に、
貧弱な国家予算の多くをつぎ込むことに興じています。

まさに「狂っている」という表現が当てはまりますね。
国民の99%も字が読める国で、国民の何十%もの人々が餓死しているのです。
世界の歴史の中で、これほどの愚行は例がないですね。
しかも、それは他ならぬ我らが隣人たちなのです。
私たち日本は、世界史上まれなこの狂人国家と一衣帯水の間柄にあるのです。
このことを、多くの日本人はもっと深く理解すべきですね。


2012/3/19 16:35 Comments (0)

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