10年後、20年後のマンション市場を大胆予想

当事務所には時々一般の方がマンション購入のご相談に見えます。
一応、「面談による有料相談」というのがあって、1時間10500円。
もっとも1時間では終わるケースはほぼ無いのですが、
それ以上はいただかないことにしています。
だからって、5時間も粘らないでくださいね(笑)。
まあ、それはいいとして・・・

先日お見えになったのは、某大企業のエリート風ビジネスマン。
都心のマンションでも10年で3割程度値下がりしますよ、
と申し上げたらやや驚かれたご様子でした。
今、1億円で購入した物件を10年後には7千万円でしか売れない、
ということにリアリティが感じられないのでしょう。

住宅市場に対してコメントを出すことを生業としている方は
私の他に何人もいらっしゃるようですが、
「10年後には3割下がる」とか「半額になる」ということを
はっきりと予想している御仁はひとりも見かけません。
なぜでしょう?
まず、そんなことを言ったら住宅業界から嫌われて
仕事がなくなってしまうのを恐れているのが一番。
次は、そんな大胆な予測を出して外れたら大変だと思っているのでしょう。
そして何よりも、10年後20年後のことなんか真剣に考えていないのです。
そんなことより、半年先か1年先に供給が増えるとか減るとか、
ここ1年で何コンマ何パーセント下がったとか上がったとか、
言ってみればエンドさんにはほとんど参考にならない「見通し」や
「データ」をいじくりまわして「専門家」っぽく振る舞っているだけ。

私は、その相談者に申し上げました。
「10年で3割の変動なんて、今の不動産市場では普通に起こっているのですよ。まず、この10年で都心のマンション価格は3割上がって1.5から2割下がりました。その前の10年は、ひたすら下がり続けてバブルの最盛期よりも約4割下がったはずです。これからの10年も緩やかに下がり続けるはずです。都心でも平均して3割程度下がると考えるべきです。その先の10年は、さらにそこから3割下がって今の半分くらいになると私は予想します」
実はコレ、7月に書店の店頭に並ぶ私の新しい本の中で示している予想。

「10年先20年先のことなんか、神様にしか分からない」
なんて、言ってしまうのはカンタンです。誰も反論できません。
でも、私は一般の方にこの先の市場動向について
分かりやすい指針を示すのが専門家の役割だと思っています。
自分が考えていることがどの程度正しいのかは、
10年先20年先になってみないと確認できません。
でも、私は過去四半世紀に渡って都心のマンション市場を眺めてきました。
そこから得られた経験値と、現状の社会・経済情勢を広く見渡して
この先どういう流れになっていくのかを予測することはできます。
ついでに、その予測を声高に叫んでしまう厚かましさももっています。
さらに、その予測に自分の評価を賭ける覚悟もできています。

さて、こんな話をもう少し詳しく聞いてみたいという方は
7月7日(土)のセミナーにお越しください。
参加費は1500円ほどいただきますが、1470円相当の新著を差し上げます。
題名は「磯野家のマイホーム戦略」のような感じになる予定。
もし私のサインをご希望なら、会場で対応させていただきます。
「榊のレポートは読んでみたいけど、高いなー」なんて
日頃から考えておられる方にも朗報があります。
3980円くらいでダウンロード販売しているレポートを、
CDに焼いて2000円くらいで直販させていただきます。
毎回、3タイトル4タイトルまとめ買いをされる方がいらっしゃる
人気の企画でございます。ぜひご利用ください。

セミナーの参加申込みはこちらより

そして、そのセミナーの終了後は引き続いて同じ会場で
「余丁町コーポラティブ計画 説明会」を開催します。
計画現地はすぐ傍ですから、私と建築家・大村氏がご案内します。
何といっても駅から徒歩3分で「伯爵通り」に面した瀟洒なマンションを
平均坪単価250万円で計画しております。
周辺の築5年程度の中古マンション相場が270-280万円です。
都心の中古マンション市場はあと2,3年は堅調に推移すると予想されますから、
竣工する頃でも「中古よりも安い新築」になっているはず。
こんな「奇跡」のようなマンション計画の内容を、
私から詳しく説明させていただきますので、ぜひご参加ください。
こちらの方は、参加費が無料です。

説明会の参加申込みはこちらより


2012/5/25 15:23 Comments (2)

2 Comments

2050年日本が先進国から脱落との説も出ました。たしかにそう思わせるようなどこかチャラい雰囲気の世の中だ。

2012/05/27 12:13 | by 政治の季節

少し前まではアジアの拠点というのは東京か香港かシンガポールだけだったのが、今後はいろいろな選択肢が増えて来ると考えられます。そうなると諸々が東京だけに集中するなんてことなどありえない。そんな感じで拠点性の低下した東京の都心にあるマンションなどはゆくゆくは値下がりすると思われます。加えて埼玉、千葉はもとより、多摩や神奈川のような「金曜日の妻たちへ」的郊外住宅エリアはどんどん寂れていって元の里山か緑地か農地に戻ればいい。あんなとこ東京都心に通うには大抵が一時間半以上を見込まなければならず到底快適な生活とは行かないし、近郊住宅地としてにわか開発したとこだからやけに町並みが貧相で安っぽい。金妻的郊外住宅地ほどくだらない所は他にないと思います。まあかっての金妻さんもこれからは高齢者。将来的には首都圏の人口なんか今の近畿圏の水準あたりまで減ってくれてかまわない。そうなった時の首都圏は案外居心地のいい所になるのではないかと思います。

2012/05/26 08:06 | by 政治の季節

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