危険な臭いが漂ってきた不動産投資市場

日経平均株価が14000円台を覗いていますね。
証券業界では「15000円突破は時間の問題」と考えているようです。
一方、外国為替相場の方は、中々1ドル100円を突破できません。
私としては、早く両方とも大台に到達して欲しいですね。
このブログではかねがね
「今年の早い時期にドルは100円、日経平均は15000円突破」
なんてほざいてきましたから。

実は、2月にホテルニューオータニで講演した時も
200人近い業界関係者を相手に同じことを言ってしまいました。
別に根拠があったわけではなく、ただの「あてずっぽう」。
それでも、当たらないよりも当たった方が嬉しいですから。

さて、本日は「週刊スパ」の原稿チェックなんてのが最初の仕事でした。
「あれだけ喋らせといて、これっぽっちか」というのが
こういうメディア取材でいつも思うこと。
もっとも、自分が逆の立場でも常にそうなるのですが(笑)。

それと、さっき駅で「夕刊フジ」の見出し広告を見ていたら
「マンション 消費税増税前に買わない」なんてのが
デカデカと出ていてドキっとしました。
だって、今日発売号の私の連載コラムは、確かその内容。
思わず「買おうかな」なんて、心が動かされてしまいました。
というのは、もう3週くらい金曜日はフジを買っています。
掲載誌は送っていただけるので、だいたい月曜日には届いています。
だから買わなくてもいいのですが、金曜日はついつい。
それに、今回は連休だから届くのは来週火曜ですね、きっと。
だから、後で買っちゃおうかな・・・なんて(笑)。
連載が始まる前なんて、数年に1回くらいしか買ったことないのに。

それと、遅くなりましたがセミナーのご報告。
開催したのは先週土曜の4月20日でした。
有料にするといつもそうなのですが、参加者は非常に少人数(笑)。
今回も前回同様に約20名の小ぢんまりとした会になりました。
でもまあ、和気あいあいとした雰囲気で楽しかったですね。
みなさん、多くのレポートCDを買ってくださったので
会場費等のコストが捻出できて良かったです。
参加者のみなさん、ありがとうございました。

KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA
時間の都合で、今回は私の相談はやらなかったのですが
「トークタイム」という雑談に何人か参加してくださいました。
私の愚著に附箋をいっぱい付けて「研究」してくださった方は
「この1冊で2,3冊分のエッセンスが詰まっていますよ」なんて
こそばゆくなるようなことを言ってくださいました。
名刺を交換させていただくと、私と同じく文筆業だったりして。
3年前に刊行した時も、不動産ジャーナリズムの業界人なら
誰でも知っている某シンクタンクの主任研究員の方が
同じように附箋をいっぱい付けながら読んでくださったそうです。
その方、後にわざわざ私の事務所まで訪ねてきてくれました。
そういう「玄人筋」には受けるのに、なんでもっと売れないのでしょう(笑)。
まあ、ここで愚痴っても仕方のないことですが。

ところで、そのセミナーの時に聞いた話。
やはり、個人投資家向けの収益物件(アパート、マンション)などは
現在「売るモノがない」状態だそうです。
銀行も、これまでの「やりたくない」スタンスからガラっと変わって
「前のめり」になりつつあるようです。
何よりも、地方の地銀や信金までもがこの分野に乗り出してきたとか。
個人投資家の「不動産投資」分野は、もはやバブルといっていいでしょう。
ある地方では、この半年で3割も価格が上昇したようです。
また、例のモラトリアム法案は3月末で切れてしまったのですが、
当局からの「通達」で実質的には継続しているそうです。
これで、ますます物件が出にくくなっています。

こういう動きというのは、いずれ沈静化します。
今は「買えない」ということで、みんなが熱くなっているだけ。
こんな時に無理して買うのは賢明ではありませんね。
もし投資をお考えになっているのなら、今はよほど慎重に。
いいものが見つかれば買ってもいいのですが、
「あるモノの中から探す」というのが一番よくありません。

いよいよ明日からゴールデンウィークですね。
今年は「モデルルームに行こう」という方が多くなりそうです。
実は、新築マンションも優良物件は品薄になってきています。
特に都心の人気エリアは、よさげな物件が次々に完売。
この秋以降には、はっきりと買いたくても「買えない」状態に
なりそうな気配を濃厚に感じます。危険ですね。

都心で買えなかった人の一部は湾岸エリアに流れそうです。
9月にオリンピックの開催地が発表され、東京に決まると
この流れが一気に加速するのではないかと予想します。
一種の「湾岸ブーム」みたいなことが起こるでしょう。
しかし・・・今の湾岸エリアにはそれを受け容れても
余りあるほどの供給が控えています。
そしてどうなるのか・・・・・
この話の続きは改めてゆっくりとさせていただきます。


2013/4/26 14:09 Comments (0)

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