マンション業界に「希望」はあるか?

この前ブログを更新してから、めったにみないアナリシスを見ていたら
やはり「パークタワー新川崎」の検索からの流入が多くなり、
昨日一昨日は知らないけれど先週金曜には堂々一位だったりして。
だったら、みなさんの期待に応えなくっちゃ・・・と、悪乗り。
ブログの更新をさぼっておりました。ごめんなさい。

南青山高樹町や、今回の「パークタワー新川崎」のように、ここのところ
マンション業界内には事件が多かったせいも多少あるのでしょうが、
最近メディアからの取材や原稿依頼が続いています。
私のようなマイナーな人間は、ないときには数か月ありません。
それはそれで、本来の仕事に集中できるのでいいのですが、
「俺って世間から忘れられたのかなー」なんて考えたりします。
もともと世間の隅っこで生きているわけで、忘れられるというよりも
「時々声をかけてもらえる」かどうか、というレベルでしょう(笑)。

先日、公示地価が発表されたみたいですね。
別にニュースを追いかけませんから、大都市圏で上がった・・
ということくらいしか知りません。
そんなの予想通りですから私にとってはニュースではなし。

そんなことよりも、ここに来て「支那経済がおかしい」という
ニュースがメジャー媒体にもちょくちょく出ます。
ということは、メディア関係者には常識になりつつある、ということ。
今や支那は日本の1.5倍以上の経済力を有する世界第2位の大国。
もし、その経済がおかしくなれば世界中に影響します。
リーマンショックほどではないにしろ、世界同時不況もあり得るのです。

しかし、もしそうなっても、どうなるかサッパリ分かりません。
だって、あれだけの規模でインチキ経済を発展させ、
そのバブルを崩壊させた例は世界の経済史にはないはずですから。
しかも、支那経済のバブル崩壊は共産党一党独裁の終焉につながる可能性大。
核ミサイルを持っているあの国の政治体制がひっくり返ったらどうなるのか?
考えただけでもうすら寒いものを感じます。

私が子どもの頃、ソ連というのは鉄のカーテンに閉ざされた国でした。
北朝鮮ほどではないにしろ、何かよく分からない国。
そして、アメリカと対抗するほどの軍事大国。
実際、ほぼ互角にやり合っているように見えました。

「僕の生きているうちにソ連がなくなるなんてことはない」
私は大学で外交史(国際関係史のようなもの)を専攻しましたが、
米ソ冷戦の歴史を学ぶにつれて、それは岩のような常識でした。
それが、私が大学を出て5年でソ連が瓦解してしまったのです。
まったく、信じられませんでした。

そのあと、国内では自民党の55年体制は崩壊する。
支那は改革開放に突き進み、あれよあれよという間に日本を抜く。
未来永劫分断国家かと思っていた、東西ドイツは統一される。
まあもう、信じられないことの連続。
我々の住む社会がいかに不安定かということがよく分かりました。

だから、近い将来支那の共産党一党独裁体制が崩壊しても、
それは「起こり得るべくして起こった」と10年後には言われているかも。
もちろん、北朝鮮の崩壊なんて、今日明日に起こっても不思議でなし。
日本人は、どうもそういう現状変化への想像力が乏しいと思います。

こういう複雑な国際情勢に比べれば、首都圏のマンション市場の
変化予想なんて実にスケールの小さな世界です。
この先、どれくらいの人が新築マンション市場の顧客となるか、
なんてことはある程度見えています。
それに対して、マンションデベがどのくらい供給するのか、
ということも彼らの現体制を見ていれば予測可能です。
しかし、その先に起こる恐ろしい現実については、
ほとんどの人が見ないふりをしているか、予測し得ても語りません。

例えば武蔵小杉のマンション市場では、近未来のどこかで
必ず中古相場が大幅に下落する場面がやってくるでしょう。
なぜなら、今が実力以上に高すぎるからです。
新浦安の中古マンション市場は、この3年実によくやせ我慢したと思います。
水面下では投げ売りもあったのでしょうが、表面化していません。
しかし、ダラダラと下落する傾向は長期化しそうですね。
それに比べ、幕張ベイタウンは湾岸新興開発地の脆弱性を
短期間の間に露見させました。
こういった波は、徐々に都心に向かって押し寄せるでしょう。
江東区の湾岸エリアは、オリンピック終了後の6年半後から
暴落「Xデー」を待つ日々が始まるでしょう。

私たち日本人の頭脳はいまだ経済成長していた頃の記憶に支配され、
国が衰退していくという現実を受け入れようとしていません。
優秀な人間が子どもを作らず、人口が減っているのに
生活保護を受給する世帯は増えている。
そして毎年、勤労者の数は確実に減っています。
なのに、ブラック企業は年々増殖しているように思えます。
企業社会は筋肉質に引き締まるのではなく、派遣社員などの
非正規雇用者から吸血することで延命を図っています。

誠に残念ながら、日本が衰退しているというのは不都合な真実です。
安倍総理がアベノミクスを唱え、黒田総裁が市場にお金を垂れ流しても、
経済成長率は思うように伸びていません。
輸入が増えても、輸出はたいして増えていないのです。
今後、日本社会は世界に先駆ける高齢化社会モデルになります。
もちろん、私はその主役年齢層に組み込まれています。
嫌ですねー。社会のお荷物になるなんて。

この日本社会の衰退を止める方法は、やはり「希望」です。
明日は今日よりもよくなる、と思えること。
今の日本には、やはりそれが一番弱いような気がします。
いつかは「希望」が強くなる日が戻ってくるでしょう。
でもそれが何年先なのか・・・私が生きているうちにそうなるのか、
そこのところはさっぱりと予測が立ちません。

マンション業界も今年に入ってやや減速の兆し。
市場を眺めてみても「これは!」というような
物件がいっときにくらべて少ないように思えます。
この業界、日本の産業の平均レベルよりも「希望」は少なそうですね。

さて、そんな中でも新たなマンションレポートを作りました。
タイトルは「墨田区総集編」
墨田区と言うと錦糸町や曳舟があるところ。
隅田川と荒川に挟まれたエリア。わりあい交通利便性はいいところ。
でも、マンションの価格は江東区よりも1割以上安い感じ。
まあ、庶民が住むエリアですから。
墨田区でマンションをお探しの方は、ぜひ参考になさってください。

墨田区総集編
価格 3,890

このレポートに収録されているマンションは、
■アトラスタワー曳舟,■ソライエ・プレミアムテラス,■ウェリス錦糸町 北斎通り,■グレース錦糸町シティフロント,■ザ・パークハウス 両国レジデンス,■アデニウム墨田本所,■イニシア押上レジデンス,■フラージュ押上,■シティハウス曳舟,■レ・ジェイド東向島,■アルコード曳舟ココン,■モナーク錦糸町,以上の12物件です。

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2014/3/24 16:40 Comments (0)

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