グランドメゾン白金レジデンスはどうなる?

今年はマンション建設を巡る事件・事故が多いですね。
またひとつ、見つけてしまいました。
「グランドメゾン白金レジデンス」というマンション。
東京都港区の白金です。あの「白金の杜ザ・タワー」とは別物件。
ただ、売主は同じですね。積水ハウス株式会社。
場所も、かなり近いです。何とも変な因縁。

場所はかなりいいところ。静かな住宅地、というよりお屋敷町。
大きなお屋敷風の戸建て住宅が立ち並んでいます。
そんな中で工事が進められていたのが「グランドメゾン白金レジデンス」。
総戸数は37戸と少なめですが、1戸1戸は広めに作られていました。
竣工予定は今年の12月だったと、私のデータに残っています。

今年の6月頃だそうですが、突然オフィシャルページが見られなくなりました。
今もその状態は続いています。いったい何があったのでしょう?
実際のところ、よく分りません。
多分、積水さんに聞いても教えてもらえないのでしょうね。
あそこの広報は、妙に強面だとあるメディアの方がおっしゃっていました。

これは未確認ですが、建築確認取得に瑕疵があったとか・・・
現地ではここ2,3か月工事が止まっている、ということです。
しかし、何があったのか知りたいものです。
積水ハウスさんからは、何も公式発表はなされていません。

しかし、どこかの大新聞じゃないですが、こういう時の広報は重要です。
ヘタに隠ぺいしたり、発表をズルズル先延ばしにするのは、
ただ傷口を広げるだけのように思えます。
消費者に対して疚しいことがないのなら、発表すべきです。

すでに販売を始めていたようですから、契約者がいたはず。
そちらにはどう対処しているのでしょう?
2,3か月も工事が止まっていれば、予定通り12月の完成は絶望的。
少なくとも、何らかの説明があったと思いますが、何も漏れてきません。

先日死亡事故が起こった「ザ・ガーデンズ西葛西」は、
オフィシャルページを復活させて販売を再開したようです。
そもそも、普通の事故ならなぜオフィシャルページを閉めていたのでしょう?
そこに大きな疑問が残りますが、まずは再開できてよかったですね。

前にも書いた通り、建築現場というのは危険な場所です。
死亡事故はちょくちょくではありませんが、一定の確率では起こります。
完全に事故を無くすなんて、ほぼ不可能。
マンションというのは、重たいものを持ち上げる等以外は
ほとんどが人間の手作業で建設しているのですから。

誤解のないように申し上げますが、死亡事故が起きたからといって
そのマンションの資産価値が大きく減ずるものではありません。
大事故が起こって何十人もの人間が死んだ、というのなら話は別ですが。
確かに気持ちの良いものではありません。
でも、竣工後何年もたてばそんなことは忘れ去られます。

そんなことを気にするよりも、十年後に半額でしか売れないような
マンションを買わないように、慎重に物件を選ぶべきです。
「ザ・ガーデンズ西葛西」も、お隣の「レジデントプレイス西葛西」も
それまでの西葛西エリアの相場観をブチ破るような高値挑戦です。
まあ、「バカ高」とまではいいませんが15%は高くなっています。
それでも、当初はいい勢いで売れていました。
はっきり言って、今回の事故はその勢いを完全に削いでしまったでしょうね。
そうでなくても、7月以降の市場は全体的に冷えていましたから。

一方、手付金倍返しで契約解消を進めていた「パークタワー新川崎」。
こちらはまだ再開のめどがたっていないようですね。
普通、工期が2か月や3か月遅れる程度では、
わざわざ手付金を倍返ししたりしないはずです。
何かもっと深い事情があるのではないかと思うのですが、よく分りません。

しかし、本当に今年は色々なことがありますね。
まだまだ起こるかもしれません。
私が知る限り2013年までは建築施工上のミスや不具合は
あっても数年に一度くらいでした。姉歯事件は別にして。
今年は、思い出すだけで7件目でしょうか。
そろそろ打ち止めにしていただきたいものです。

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2014/9/12 16:18 Comments (3)

3 Comments

「グランドメゾン白金レジデンス」というマンション。
「パークタワー新川崎」。
関西で、やっぱり積水ハウスが或る新築マンションを、
途中で「ちゃぶ台返し」したとの内容でした。

などなど、もっと突っ込んでお願いしたい。

2014/09/21 18:22 | by たか

まろたんさん、こんばんは。

朝日新聞の慰安婦記事の取り消しに始まって
今回の吉田調書の歪曲記事、さらには先日の謝罪会見・・・
私が想像した以上の波紋を広げていますね。
これは社長のクビくらいでは済まないかもしれませんね。
あおりを食って地方紙がいくつかつぶれるかもしれません。
朝日も大幅な部数減ですね。
さて、どうなることやら。

日本経済はよくありませんね。
今年いっぱいはいいふりをして10%を決めるのでしょうが、
来年は本当にXデーがあるかもしれません。
最近、黒田日銀総裁の顔がペテン師に見えてきました(笑)。

おそくなりましたが、お誕生日おめでとうございます。
前後全過程の踏破、お疲れ様でした。
でも、まだ終わっていませんよ。
100歳以上の男子が1万人もいる国ですから、
まろたんさんは、まだ人生の3分の2が終わったに過ぎないかもしれません。
元気で長生きなさってください。

ではおやすみなさい。 ごきげんよう。 榊淳司

2014/09/14 00:31 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

どの雑誌だか失念しましたが、つい先日読んだ記事。
関西で、やっぱり積水ハウスが或る新築マンションを、
途中で「ちゃぶ台返し」したとの内容でした。
その理由は地元の不動産屋も「推察」レベルで、本当のところは「?」だと。

そのマンション、現在ほっぽらかしてあり、このままは、
やがてスラム化するとの地元のウワサありとか。
ま、そんな「湯ぶねの屁」みたいな記事でしたけど。(笑)

さて。
「百年の恋もさめた」

と言うことでしょう。
朝日新聞の醜態。
ここまでぶざまになれるか、と。

イビツだった戦後七〇年のニッポン。
今、日本国民は、サヨクくずれ、朝日の虚妄の正体を見て、
あま~い恋、サヨクかぶれからさめて、やっと、
「ふつうの、まっとうな国」に変わる潮目になりそうですね。
憑きモノがおちた、ようです。

あとはニッポン経済です。
これがドン詰まりの情況。
誰がやっても手詰まり感ありあり。

「ネコの首に鈴を付ける」政治家が、
まったく見当たりませんから。
このままジリ貧ですわ。

BNPパリバ証券のエコノミスト・河野龍太郎が、
先ごろ、Web上のロイターに寄稿しています。
「日本経済の不都合な真実」と題して。

河野龍太郎は言います。
ネコの首に鈴を付けることが出来ないまま、
ニッポン経済はマイナス成長に突入し、
その先に待ちかまえている、不都合な真実を。

いわゆる「Xデイ」の修羅場。
もはや「不可避」。

小市民の私としては、
ない知恵を絞り出し「自己防衛」するしかありません。
グチっていても、道は拓けませんからね。

ところでわたくし、昨日、誕生日でした。
戦後のほぼ全行程。よう生きてきたわ。

ごきげんよう。

2014/09/13 00:04 | by まろたん

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